ある日のこと、今日はサヨと一緒に警備していた。俺はサヨが見回っている間、警備室で読書をしていた。
「………」
「………」
していたのだが、何故か警備室にほまれが来ていて、俺に話しかけることなくただじっと俺のことを見つめていた。
「なぁ……何か用なのか?」
沈黙に耐えきれず、声を掛けた。
「別に……ちょっとね」
「ここに来てからずっと黙りこくって……読書に集中できないんだけど……」
「あんた………それ普通の本よね」
「俺がエロ本しか読まないやつだと思っていたのか?」
「ちょくちょくあの本屋に入るところ目撃されてるわよ」
誰だよ。それをチクったのは……
「それで用があって来たんだろ」
「……実はさ」
ほまれは語った。どうにもあきというクラスメイトに弟子にしてくださいと言われたらしく、彼女曰くほまれは自分の考えを持っていて、大人っぽくって……
だけどあきとあきの親友であるじゅんなの二人はその弟子入りが原因で喧嘩をしてしまったらしい
「何というかお前、未だに不良って呼ばれてるんだな」
「悪かったわね……」
「まぁそういうのは気にしない方がいいことだぞ」
「不良呼ばわりは……」
「そっちじゃなく、その二人のことと自分の考えを持っていないとかそういうのだよ」
何というか年齢らしい悩みを持っているみたいだけど、こういうのは誰かに解決してもらうのではなく、自分で解決するしかない。
「まぁあとは自分でなんとかしろ」
「なんとかって……」
「昼休みもそろそろ終わるだろ。授業にもどれ」
「……わかったわよ」
ほまれはそのまま警備室から出ていくと、すれ違いにサヨが戻ってきた。
「特に異常はなかったけど、さっきほまれちゃんが来てたの?」
「あぁ、年相応の悩み相談を聞かされてた」
「そう」
俺は見回りに向かうのであった。
見回りをしていると階段の踊り場にルールーが立ち尽くしていた。
「ルールー、何してるんだ?」
「……ミナト」
ルールーは前に比べて感情が表に出るようになった。アンドロイドだって言うのに、感情が生まれるっていうことはあり得るのか?
「先ほど……いえ、なんでもありません。授業に戻ります」
「……ルールー、迷ってるのか?」
「迷う?私が迷うことなど……」
「そうか、俺の勘違いならいいけど、もし迷っていたら自分がやりたいようにやるべきだ」
「……わかりました」
その日の帰り道、急に雨が降ってきたが、俺はとくに気にせず家に帰ろうとしていた。だけどそんな時に、はなが誰かと話しているのが見えた。
「はな!!」
「あれ?ミナトくん?」
「そんなところで何してるんだ?」
「あれ?さっきまでいたおじさんは?」
はなはあたりを見渡すが、さっきまで話していた人物が急にいなくなっていたらしい。確かに見たことのないおじさんがいたのは俺も見たけど
「とりあえず早く帰るぞ」
「うん、ってミナトくん、何でそんなにびしょ濡れなの!?」
「あぁ、これぐらいの雨に濡れてもいいかと思ってな」
「それはだめだよ。風邪引くよ!」
とりあえず先に行っているさあやと合流しに、俺達は先を急ぐのであった。
一旦雨宿りしにハリーショップを訪れた俺、はな、さあや。すると何故かすみれさんが来ていた。
「ママ、どうしてここに?」
「実はいうとね。ハリーくんにはぐたんの事頼まれてるの」
「あのタツミさんやウェイブさん、クロメさんがいるんじゃ……」
「その三人なら確か今日は休暇だって言ってたな」
「とりあえずはなたちが戻ってきたから、私は帰るわね」
すみれさんはそう言って帰っていった。それにしてもどこで何をしてるのやら……
「たっだいま~なんや、はなたち来とったんか」
ハリーのことを話しているとちょうど帰ってきた。帰ってきたが何でびしょ濡れなんだよ
「ハリー、風邪引くぞ」
「ミナト、お前には言われたくないんやが……」
びしょ濡れになってどこで何をしていたのやら…………
とりあえず俺たちは服も乾いたところで家に帰ろうとした時、トゲパワワの反応を感じ取り、俺、はな、さあやの三人でそこへ向かうことになった。
橋の近くまで来ると制服を着たオシマイダーが暴れていた。
「はな、さあや」
「うん」
「行きます」
二人はプリキュアに変身し、オシマイダーに向かっていく。俺は両足にレガオンを装着し、一緒に立ち向かっていくが、オシマイダーは三つ編みを自由に操り、俺たちを吹き飛ばした。
「厄介な攻撃だな!?」
「アンジュ、行くよ」
「うん」
二人はオシマイダーの攻撃をかわしていき、俺はその隙をついてレガオンの斧で切り裂こうと思った瞬間、橋の下にルールーがいるのを見つけた。
「何やってるんだ?」
ルールーは思いつめた表情でその手に持っているアプリハートを見つめていた。何であいつが持っているのか聞きたいけど……
俺はルールーのところに向かった。
「ルールー!?」
「ミナト……」
「悩むぐらいだったら自分がやりたいようにやれ!!」
俺はそれだけを伝え、戦いに戻るのであった。
「やりたいように……」
戦いに戻るが、オシマイダーの攻撃がどうにも激しい。強すぎないか?
「みんな、おまたせ」
するとキュアエトワールが遅れてやってきた。どうやらルールーは……
「俺があのオシマイダーをうまく押さえつけるから、三人はその隙にとどめを刺せ」
「「「わかった」」」
「奥の手!『龍騎』」
俺は奥の手を発動し、オシマイダーを思いっきり殴った。オシマイダーは三つ編みで俺の動きを止めようとするが、俺はなんなく三つ編みを掴み、そのまま地面にオシマイダーを叩きつけた。
「今だ!!」
それから三人の必殺技であるトリニティコンサートでオシマイダーを浄化することができた。
戦いが終わり、一件落着かと思ったが、ほまれとハリーがルールーに問い詰めていた。
「あんた、何者なの?」
「………」
突然ルールーがキュアエールを突き飛ばすとそこに黒い光線が放たれ、ルールーに直撃した。
「私の邪魔をするなんて調整し直しね」
「おい、ババア、何してやがる!!」
俺は攻撃を仕掛けようとするが、パップルは倒れたルールーを連れてどこかへ消えるのであった。