俺とさあやはルール―の歌の練習に付き合っていた。やっぱりまだ心がこもっていない。
「だめです。心がこもらない」
「ルール―、あのね、私も考えすぎて良いお芝居ができなくなるの。だから考えすぎずに心をこめてお芝居するの。無理しなくていいんだよ。止めようとしても溢れてくるのが心だから」
「さあや……」
「なぁルール―、俺はお前に心がないとは思ってない」
「ミナト……」
「ただお前はまだ理解できてないだけだ。お前もえみると同じような一生懸命で可愛らしい心を持ってると思うぞ」
「ミナト……」
「ミナトさん、それ何だか口説いてるみたいだね」
さあやは笑顔でそう言い、ルールーは顔を赤くしうつむいていた。いや、口説いているつもりはないんだけど……
すると突然街の方から煙が上がった。クライアス社の仕業だと思い、俺達は騒ぎの中心地へと向かうのであった。
騒ぎの中心地に行くとオシマイダーが暴れまわっていた。
「来たわね。プリキュア!ナイトイェーガーズ!それに裏切り者のルール―ちゃん」
「パップル!!」
「何だ。おばさんだけか。ハイトたちにも見限られたか?」
「うるさいわね!あいつらは何かに集中していて出動しないだけよ!!やっちゃいなさい!オシマイダー」
オシマイダーが俺たちに襲いかかってきた。俺は大剣でオシマイダーの攻撃を防ぎ、キュアエールたちが攻撃を当て、オシマイダーを吹き飛ばした。
「妙だな。弱すぎる」
「目標温度上昇!まずい!よけて!」
ルールーがそういった瞬間、オシマイダーが吹き飛んだ場所からビームが放たれ、キュアアンジュが防ぐのだが、防ぎきれず、プリキュアたちが吹き飛ばされてしまった。
更にオシマイダーが上から伸し掛かり、プリキュアたちを押しつぶそうとしていた。
「みなさん!?」
「残念ねぇ~仲間が守れなくって……ってか仲間って何?笑わせないで」
「………」
「所詮、あんたはこっちの人間。心無い機械人形のくせに」
「……おい、バ……」
「そんな事ないのです」
俺の言葉を遮り、えみるがパップルに向かって叫んだ。
「ルールーには心があるのです!心があるから悩んでいるのです!心があるから音楽を素敵だと言ってくださいました。心があるから私達は親友なのです!!」
えみるはルールーの手を握りながらそう言い、ルールーからは涙が溢れていた。
「えみる、俺の言いたいこと、全部言いやがって」
「あっ、ごめんなさい」
「いや、謝らなくていい。よく言った!!奥の手発動!!」
俺は全身鎧を装着し、プリキュアたちにのしかかっているオシマイダーを蹴り飛ばした。
「キュアエール!みんな、今だ」
「わかった。行くよ!」
トリニティコンサートを放ち、オシマイダーを浄化した。パップルはオシマイダーがやられたので、逃げようとするが、俺はパップルの前に立ちはだかった。
「な、何よ」
「次にルールーを心無い機械人形とか言ったら、殺すぞ!!他の奴らにも言っておけ」
「くっ、わかったわよ!!」
ちゃんと脅しをかけて、パップルを見送るの俺だった。
戦いも終わり、俺はまたえみるを送っていくとえみるにあることを相談された。
「あのミナトお兄さん」
「何だ?」
「私、ルールーと一緒に歌を送ってみようとおもいます」
「……歌?」
「はい、ルールーは私のギターに感動してくれました。それってつまり心があるからこそですよね。だから……歌で伝えたいんです。心があるって」
「……いいんじゃないのか?だってお前はルールーの……親友なんだからな」
「はい」
えみるは元気な笑顔で返事をするのであった。
翌日のこと、えみるはルールーにあるものを見せていた。
「これは……」
「前に聞かせた曲に歌詞をつけたものです。一緒に歌いませんか?」
「私と?でも……」
「ルールーと歌いたいのです」
えみるはそう言いながら、ギターで曲を演奏を始め歌い始めた。
ルールーはその歌を聞いて、涙を流していた。
「二人の心が溢れだす」
「えみゅるー、るー」
「いい歌だね」
「うん、二人共、本当に親友だね」
はなたちがふたりの歌を聞きながら、そういう中、俺、ラン、ウェイブは
「彼女たちの歌を聞いていると本当に平和な世界だと実感できる」
「あぁ、あいつらのために……いいや、この世界の人達のために」
「俺達もしっかり頑張るか」
新たに決意を固めるのであった。そして俺は二人を見て……
「本当にいいコンビだよ。お前らは」
少し離れた場所にてアンリはえみるとルールーの歌を聞いていた。
「悪くないね」
「えぇ、本当に」
「君まで来る必要はなかったけど……」
「会いたいと思って……タツミやミナトに」
「そう。まぁいいんじゃないのかな?君や彼女たちもそろそろ会いたいって思ってるだろうしね。それじゃ行こうか。シェーレ」
今回の話から今週のキュアアムールとキュアマシェリ登場回まで個人的に神回過ぎて大好きです