HuGっと!プリキュア 竜騎の暗殺者   作:水甲

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第45話 三人の思い

タツミSIDE

 

「エスデス……」

 

「エスデス!!」

 

ハリーハウスに入ってきたエスデスを見て、アカメは咄嗟に村雨を抜き、斬りかかろうとするが、それをクロメが止めに入った。

 

「待ってお姉ちゃん。エスデス隊長は敵じゃないよ!!」

 

「だが……」

 

「アカメ、本当だ。今は……協力っていうか……何というか……でも今は敵じゃないのは本当だ」

 

「………わかった」

 

アカメは村雨を鞘に収めると、エスデスは近くにある椅子に座った。

 

「こうしてまたお前と会うことになるとはな。アカメ」

 

「……それでエスデス。お前が言う他の方法は何だ?いや、それよりも何故ミナトが暴走したことを知っている」

 

「そこの彼女がドクター経由で連絡してくれたのさ」

 

エスデスはさあやの方を見てそういった。そういえばドクターの連絡先知ってるんだっけ?

 

「ミナトさんのことは私達だけの問題じゃないから……それにエスデスさんはきっと協力してくれるかなって思って……」

 

「さあや、お前、隊長のことよく知らないのに、よくとまぁ協力してくれって頼めたな」

 

ウェイブが苦笑いを浮かべながらそういうのであった。まぁ確かにさあやはどんだけエスデスのことを信頼してるんだよ

 

「それでエスデスさん、ミナトさんを止める方法って何ですか?」

 

「ブドーから一度だけ聞いたことがある。レガオン・ドラゴンは怒りだせばすべてを破壊尽くすまで止めることはできない。また下手をすればタイラントを一撃で仕留めることができるらしいが……」

 

「まじかよ……」

 

だとしたら今のはミナトは俺よりも強いってことだよな。初めて会った時はアカメに同等って言われたのに……

 

「だがお伽噺に近いものだが、レガオンを一度だけ怒りを鎮めたことがあった。それは一人の女の子だったらしい」

 

「女の子?」

 

エスデスは更に語った。レガオン・ドラゴンと女の子はどういった理由か彼女を殺そうとせず、ただ保護をしていたらしい。

だけど心無い人間がその女の子を連れ去った。怒り狂ったレガオン・ドラゴンは女の子を連れ去った人間が住む場所まで行き、暴れまわった。

だが怒り狂ったレガオン・ドラゴンは女の子の『やめて』という言葉を聞き、怒りを鎮めた。

後にその女の子は竜の巫女と呼ばれたらしい

 

「なんやそれ、ほんまにお伽噺じゃないか?」

 

「お伽噺に近いものだと言っただろう」

 

「それじゃミナトを止めるにはその竜の巫女って言う子を探せば……」

 

「でもこの世界にいるのかな?私達の世界じゃそんな話し聞いたことがないし……」

 

ほまれ、さあやが悩み

 

「もしくはここにいる私達の誰かがその血を引き継いでいるとか?」

 

「だとしても今の話じゃ分かっていても試すのは……」

 

「流石に私の帝具でその子に化けてって無理だろうしね」

 

サヨ、セリュー、チェルシーもまた悩んでいた。アカメとクロメの二人はただ黙り込んでいる中、俺、ウェイブ、はな、えみる、ルールーはあることに気がついた。

 

「そういえば……あのとき……」

 

「えみる……キュアマシェリの声に反応して、動きを止めた気が……」

 

「それじゃえみるは……」

 

「わ、わ、私が竜の巫女?」

 

「……エスデス様、流石にそれは違うますよね」

 

「あぁ、違う。竜の巫女というのは関係ない。ドクターがいうにはレガオン・ドラゴンが怒りを鎮めたの、レガオン・ドラゴンを愛するものだったからじゃないかっていう話だ」

 

愛する?それってつまり……俺はえみるの方を見るとえみるは顔を真赤にさせていた。

 

「ミナト……どんだけだよ」

 

「一応注意はしておいたんだけどね。えみるが惚れてたなんてね」

 

ほまれは呆れる中、ルールーは何かを決意した顔をしていた。

 

「エスデス様、その話が本当だったら……私にもミナトを止めることができます」

 

「ルールー、まさかと思うけど……」

 

「はい、この気持が本当にそうなのかわかりませんが、もしかしたら私は彼のことが好きなのかもしれません」

 

えみる以外の全員が驚き、その場で固まっていた。本当にあいつ、なんなんだよ。

 

「……………」

 

「と、とりあえず、ミナトを止める方法が分かったんやからなんとかなるんやな」

 

「あぁ、とはいえお前はどうなんだ?野乃はな」

 

「私は………」

 

まさかここに来て……はなまで……いや、はなは何となく分かっていた。ミナトに好意を寄せているのは……

 

「私もミナトくんのことが………」

 

顔を赤らめながら自分の思いを言おうとしているはな。エスデスは満足そうに笑みを浮かべ、はなの頭をなでた。

 

「十分だ。お前たちの愛をミナトにぶつけるんだ。そのためなら、私も手を貸そう。タツミ、お前も本気でやるのだな」

 

「……あぁ、あいつを止めるためなら、俺のインクルシオの奥の手を使う」

 

「それだったら、私も動けなくなるけど奥の手を使うわ」

 

俺もセリューもミナトを止めるために本気を出すことを決意した。

 

「………野乃はな。もしもお前たちがミナトを止められなかった場合、私が……」

 

「大丈夫です。アカメさんにつらい思いはさせません。ミナトくんを救う。それが私のなりたい自分だから……」

 

「そうか……」

 

アカメもはなたちのことを信じることをきめた。さぁ待っていろ、ミナト。お前を救ってみせるからな

 

 

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