HuGっと!プリキュア 竜騎の暗殺者   作:水甲

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第46話 愛の力

タツミSIDE

 

ミナトを救う方法を見つけた俺たち。すぐにでも助けに行くべきなのだが、ミナトの行方がわからない以上動きようがなかった。

 

「エスデスは?」

 

「隊長なら戦力が必要だって出かけてるよ。お姉ちゃんも頼りになる仲間に声をかけに行った」

 

クロメがお菓子を食べながらそう言っていた。戦力か……それほどにまで今のミナトは強いってことだよな。

 

「……ウェイブには今回の戦いで帝具の同時使用はしないようにって言ってある」

 

「それはランがいるからじゃないのか?」

 

「ううん、実はウェイブのグランシャリオの奥の手が帝具同時使用したときと同じ姿になれるらしいの」

 

「そんなこと……」

 

いや、俺のインクルシオも奥の手が変わってるし、あり得るのか……だけどウェイブには使ってほしくないって……クロメなりに心配してるんだろうな

 

「だったらウェイブが奥の手を使う前にミナトを助けようぜ」

 

「うん」

 

クロメが笑顔で頷いた瞬間、どこからか大きな音が響いてきた。窓から見てみると丘の方に空を飛ぶ何かがいた。

 

「ミナト……助けてやるからな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミナトがいる丘に行くと前よりも龍の姿に近くなったミナトが待ち構えていた。

 

「ミナトくん……」

 

「はな、助けよう」

 

「はな、えみる、ルールーなら助けられるから」

 

「お任せくださいなのです」

 

「必ず助けます」

 

はなたちがプリキュアに変身し、サヨ、クロメ、チェルシーはキュアエール、キュアマシェリ、キュアアムール、ハリーとはぐたんを守るように立ち、俺、ウェイブ、セリュー、キュアアンジュ、キュアエトワールはミナトの前に立った。

 

「いいか。あいつを抑え込んでいる間に三人はミナトをもとに戻してくれ」

 

「わかった」

 

「行くぞ。タツミ、セリュー」

 

「えぇ、ミナト………最初から全力で行かせてもらうわ!!奥の手!!狂化!!」

 

セリューの体が赤く染まり、ミナトへと向かっていった。

 

「うおおおおおおおおおおお!!」

 

拳の連打でミナトを圧倒していくセリュー、だけどどうにもミナトに通じていない気がする

 

「ウェイブ!!セリューが押しているうちに」

 

「あぁ、俺達もやるぞ!!」

 

インクルシオとグランシャリオを発動させ、ミナトに向かって攻撃を連続して繰り出していった。だけど攻撃していてわかった。ミナトのやつ……全部弾いていってる。怒りに満ちたレガオンの力とミナトのこれまで培ってきた経験が混ぜ合わさっているのか……

 

「タツミ!!挫けそうになってるんじゃねぇぞ」

 

「わかってる!!」

 

「ここは私に任せて!!アンジュハープ!!フェザーブラスト!!」

 

キュアアンジュが無数の水色のエネルギー弾を放ち、俺達は寸前のところで避けた。その隙にキュアエトワールが星にキュアアムールを乗せて、ミナトの近くの下ろした。

 

「ミナト……お願いです。自分を取り戻し……」

 

キュアアムールがそう言いながら、ミナトに近寄ろうとした瞬間、横から現れた何かに吹き飛ばされた。

 

「うくっ!?」

 

「これはこれは勢揃いだな」

 

「………」

 

「悪いけどその子を止めてもらったら困るから……死んでもらうわよ」

 

「さぁて、楽しいパーティーの始まりじゃな」

 

ミナト救出の戦いに乱入してきたのは、ハイト、フォルシュ、リアン、ドロテアの四人だった。いや、おまけに大量の危険種までいやがる

 

「こんなときに……」

 

「どうする?ミナトと戦いながらだとかなりきついぞ」

 

「正直私も長く持たないわよ」

 

「くそ!?」

 

どうすれば……どうすればいいんだ……

 

「はぎゅ……」

 

「こりゃピンチすぎやろ……一旦引くか?」

 

「ううん、引かない。ここで退くなんて未来はみたくない……だから!!」

 

「フッ、流石だな」

 

大量の危険種がキュアエールに襲いかかろうとした瞬間、一瞬のうちに氷漬けにされていた。更に現れた四人に向かって水の柱が襲いかかってきた。

 

「私が認めただけのことがあるな。キュアエール」

 

「エスデスさん……」

 

エスデスに三獣士、それにランがキュアエールの隣に立っていた。ようやく来てくれたのか……

 

「あら、増援?それぐらいだったら……」

 

「すみません」

 

リアンが襲いかかろうとした瞬間、リアンの背後からシェーレが攻撃を仕掛け、リアンはとっさに避けた。

 

「まだいるのね」

 

「あぁ、ミナトの仲間はやらせないぞ」

 

更にインクルシオを纏った兄貴がリアンに攻撃を仕掛けていく。リアンは距離をとった。

 

「ちっ!!」

 

フォルシュが倒れたキュアアムールに向かって切りつけようとしたが、ランと三獣士のダイダラが止めに入った。

 

「させませんよ」

 

「強いやつだな。俺の経験値の糧になりやがれ」

 

「邪魔をするな!!」

 

「……なるほど読んでいたということか」

 

「葬る!!」

 

ハイトの後ろに回り込み、アカメが村雨で切り裂こうとするが、ハイトは一本の剣を抜き、受けきっていた。

 

「初めまして、アカメ」

 

「皇具の創造主、ハイトだな」

 

「そのとおりだ。君の持つ村雨……研究させてもらうぞ」

 

「来い!!」

 

アカメとハイトの激しいぶつかり合い、その隙にキュアアムールが立ち上がり、ミナトにそっと近寄り……

 

「ミナト……私は貴方の優しさに救われました。だから……今度は私が助けます。目覚めて」

 

キュアアムールが声をかけ続けるが、ミナトは止まらずキュアアムールに攻撃を仕掛けようとするが、突然ミナトの動きが止まった。いいや、よく見ると糸で体を縛り上げられてる

 

「ふぅ、間に合ったぜ」

 

「ラバ!!」

 

「話はアカメちゃんから聞いてる。にしても言葉が届いてないな……」

 

「何をしている。そんな言葉で止められないだろ。いや、言葉だけで止められるか!!行動で示せ」

 

エスデスの言葉を聞き、キュアアムールは何かに気がついた。

 

「そうですね。愛で止めるなら………ミナト、私は貴方のことが好きです」

 

キュアアムールがそう言って、ミナトにキスをした。

 

「マシェリ!次は貴方です」

 

「私ですか!?その……キスは……」

 

「助けるためなんやから、ええやろ!!」

 

恥ずかしがるキュアマシェリを怒るハリー、キュアマシェリは顔を赤らめながら、ミナトに近づき……

 

「ミナトお兄さん……いいえ、ミナトさん。貴方は私のヒーローです。貴方と並ぶ立つようなヒーローになり、貴方を支えることができる女性になりたい……貴方のことが大好きです」

 

キュアマシェリがキスをした瞬間、ミナトが苦しみだした。失敗だったのか?

 

「よし、ミナトのやつが目覚めかけてるぞ!」

 

ラバがそう言うと、キュアエールがミナトに近づき……

 

「ミナトくん……いつも助けてくれてありがとうね。それに落ち込んでるときも元気づけようとしてくれてありがとう……ミナトくん、大好き」

 

キュアエールがキスをしようとした瞬間、ランとダイダラと戦っていたフォルシュがキュアエールの背後に回り込んでいた。

このままじゃ間に合わない……

 

「くそぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

フォルシュの刃がキュアエールを貫こうとした瞬間、その刃を何かが掴み、キュアエールは誰かに抱きしめられた。

 

「全く……殺せって言ったのに……みんなで助けてくれるなんてな。ありがとうな。みんな……」

 

フォルシュの刃をへし折り、フォルシュに向かって炎の塊を放ち、吹き飛ばした。全くようやくお目覚めか……

 

「ミナトくん……」

 

「後は任せろ」

 

狂龍騎の姿のまま、ミナトはそう告げるのであった。

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