俺の一件から数日がたったある日のこと、俺はとある相談をしにラバのところに来ていた。
「はぁ!?告白されたことを覚えてた!?」
「あぁ」
「タツミからその時のこと覚えてないって聞いてるぞ」
「あれは答えられなくってつい……」
正直恋愛相談とか誰にすれば良いのかわからない。ただナイトレイド時代から仲が良いラバに試しに相談してみることにした。
「はぁ~お前って………それでどうするんだ?」
「どうするって……」
「あの三人、誰と付き合うんだよ!!はなちゃんか?えみるちゃんか?ルール―ちゃんか?」
ラバは胸ぐらをつかみながら、聞いてきた。というか声がでかすぎなんだけど、下手すれば誰かに聞かれるからな。
「いや……それは……誰かを選ぶなんて……」
「………ミナト……」
ラバは俺の両肩に手を置き、真剣な眼差しであることを告げた。
「ヘタレ」
「ヘタレ言うな!!?」
「ヘタレだろ!!誰かを選ぶことなんてできないって……理由はあれ?選ばれなかった二人が悲しい思いをさせてしまうからか?」
理由言ってないのに……何でラバは俺が思ってることがわかったんだ?
「まぁお前は恋愛経験とかなかったから仕方ないと思ってやるよ。そしてもし選ばなかった場合は……」
「選ばなかった場合は?」
「ノウケンみたいなことを……」
とりあえず俺はラバを殴っておくのであった。こいつ、要するにハーレムしてしまえば悩まなくっていいってことだろ。ふざけんな……
本屋から出て、ハリーハウスに向かいながら、今度は誰に相談をするべきか悩んでいた。
「ここはマインと付き合ってる……というか結婚してるんだっけ?タツミに相談でも……」
「相談って何のですか?」
不意に声をかけられ、振り向くとえみるとルールーの二人に遭遇した。何でこんなタイミングで……
「いや、ちょっとな」
「相談ぐらいでしたら私達がいつでも乗りますよ」
あのな、えみる……相談の内容がお前らが一番関係してることなんだよ。何とかごまかそうとしていると何だか声が聞こえてきた。
「あの……こまります」
「いいじゃんか」
「俺達と一緒に遊ぼうぜ」
ガラの悪そうな男二人とその二人に絡まれてる女の子。何というかこっちの世界でもいるもんだな。こういう奴ら……
「仕方ない……」
「そうですね。えみる……えみる?」
いつの間にかえみるの姿がなかった。一体どこに行ったんだ?
「何をしているんですか!!」
気がつくとえみるがガラの悪そうなやつのところに言って、注意をしていた。全く……
「何だ?お前?」
「ガキはどこか行って……」
男の一人がえみるを殴ろうとしたが、俺は男の腕を掴んだ。
「……お前がどこか行ってろ!!」
殺気を込めた声でそう告げた瞬間、男たちはビビって逃げていくのであった。
「全く……えみる、前にも言ったけど無茶しすぎだ」
「ご、ごめんなさい……」
「ミナト、えみるのこと……」
「分かってるって、ほら、あんたも大丈夫か?」
俺は絡まれた女の子に手を差し伸べると何故か女の子は驚いた顔をしていた。
「あ、あの……あなたは……ミナトさんですか?」
んん?何でこの子、俺のことを?会ったことあったっけ?
「覚えていませんか?エアです」
どうしよう。まじで覚えがない……
「見つけました。ドクター」
「えぇ、しかもあなた達に先に見つけられるなんてね」
声が聞こえ、振り向くとそこにはランとスタイリッシュの二人がいた。ランは俺たち三人に近づき、あることを告げた
「色々とお話をしたことがあるのでよろしいでしょうか?」
「あ、あぁ」
俺たちはハリーハウスに着いた。エアという少女ははなたちが見ていてくれていた。
「実は言うとね。とあるものが完成したのよ」
「とあるもの?」
「以前、さあやから頼まれて、プリキュアたちの変身アイテムを作っていたのは覚えているかしら?」
そういえば、さあやがそんなことを頼んでいたな。とはいえ結局の所必要がなくなったけど……
「開発を途中で止めるのは科学者としては不本意だからね。完成させようとしていたら、偶然にも『皇具・ユートピア』と似たような事ができる装置が完成したの」
俺、ウェイブ、セリューの三人は驚きを隠せないでいた。偶然とは言えそんなものが完成するなんて……
「とはいえ、偶然の産物。うまく機能ができないみたいで……あちらの世界から誰かを転移させてしまったみたいで……私とドクターの二人で転移の反応を追っていたら……」
「俺達と遭遇か……」
事情は理解したけど、何であの子は俺のことを知ってるんだ?するとはながこっちに近寄ってきて、
「ミナトくん、エアちゃんから聞いたけど、前に助けてもらったって……覚えてないの?」
「う~ん、ナイトレイドの仕事以外で人助けとかいっぱいしてるから……」
「あれ?あなた……もしかして」
セリューはエアをじっと見つめると何かを思い出した。
「前に喫茶店でひどい目に遭いそうになっていた……」
「お姉さん……あの時の……それにそちらのお兄さんたちも」
何だ?ウェイブもランも知ってるのか?それに喫茶店って……
「あぁ、思い出した」
「思い出したの?」
俺ははなたちにエアを助けたことを話した。
「ふ~ん、ブローカーね……」
「あぁ、奉公に来た女の子を変態共に売りつけようとする奴がいるみたいなんだ」
「って言っても、大体そういうのが多いだろ。メイドとして働いたりするのなんて今の時代本当に運が良くないと……」
俺はラバの店で調査している話を聞かされていた。何というか本当にそのうち依頼が来そうだな
「まぁ俺も休暇だけど情報を集めておくよ」
「頼んだぜ。どうせだったらお前の友達に頼んでみるのも良いかもな」
「未然に防げれるんだったら、でもそういう奴らって賢いからな……難しいだろうな。まぁ会う機会があったら言ってみるよ」
貸本屋から出ていき、散歩でもしようかと思っていると前を歩くセリューとウェイブとランの三人を見つけた。
「お~い」
「ん?ミナト。どうしたんですか?」
「というか敵同士なのに普通に声をかけるのはおかしくないか?」
「今の俺は休暇中だ。それにちょっと相談したいことがあってな」
「相談ですか……ナイトレイドであるあなた達では解決できないことでしょうか?」
「まぁそんなところだ」
ラバと話していた件について何か知ってるかもしれないし、うまく行けば色々と未然に防げる可能性があるしな。
適当な喫茶店で話そうと思い、近場のところに入ろうとするが何故か貸し切り中だった。
「貸切か……他の場所にでも……」
移動しようと思った俺たち、その時店の中から大きな音が聞こえてきた。セリューは一瞬のうちに店のドアを破り、中にはいった。俺たちも入るとそこには屈強そうな男たちが三人の女の子羽交い締めにしていた。更にはその中心にはいかにも変態的思想を持ってそうな奴らがいた。
「何だ?お前ら?」
「特殊警察イェーガーズです!ここで何をしているんですか!その子達を話しなさい」
「あぁ、お噂は聞いてますよ。初めましてバックと言います。これには事情が……」
セリューは店内の状況を見て、コロに何かを命じようとするが、ランがそれを止めた。
「事情というのは?」
「これは商談ですよ。彼女たちは彼らに買われたのです」
「買われたって……この状況で商談なんて……」
ウェイブもセリューと同じように切れそうになっていたけど、ランが制した。
「ラン!?何故止めるんです」
「そうだ!これは……」
「……彼らを見てください。貴族の方々です。下手に私達が動いたところで彼らは金の力でなかったことにします。それにこの件で私達は処罰を食らうことになります」
「ですが……」
「関係ないと言いたいでしょうが……隊長にも迷惑がかかります」
「うくっ……」
「そこの奴は分かっておるのう。変に正義ヅラをしておると痛み目を見るのはお前たちだぞ」
「えぇ、それにちゃんと許可をもらっているんですよ」
バックという男はそう言いながら、ニタニタ俺たちを笑っていた。というか俺もイェーガーズの一人だと思われてるのか?
「た、たすけてください……」
「………今の私達には助けることは……すみません」
ランも、セリューも、ウェイブも何もできずに悔しそうにしていた。やれやれ、こういうときって本当に大変だな。
バックは貴族の一人に何かをつぶやき、屈強な男の一人にあることを命じた。
「両足を折ってください」
バックのその言葉を聞いた瞬間、俺は屈強そな男の一人を殴り飛ばした。
「なっ!?」
「……これは一体どういうことですか?邪魔をするということは……」
「ということは?お前、何か勘違いしてないか?」
俺は女の子たちを捕まえている男たちの顔面を思いっきり蹴り飛ばした。
「俺は特殊警察の人間じゃない。言うなればその逆だ」
「は……?」
「だからお前たちの邪魔をしても誰も迷惑にならない」
襲いかかってくる男たちを全力でぶん殴っていった。数が多いな……
俺はランとアイコンタクトをすると、ランはすぐに理解してくれた。
「どうやら喧嘩みたいですね。これは止めないといけませんね」
「ラン?何を……」
「喧嘩っていうか……これは……」
「喧嘩ですよ。一人の少年が大勢の男達に絡まれているね」
ランがそういった瞬間、二人はすぐに理解し、俺を囲んでいる男たちをふっとばしていく
「喧嘩だったらまずは両方黙らせる必要があるな」
「俺もかよ」
「全く……喧嘩だったらコロを使う必要がありませんね。私は彼女たちを保護しておくます」
セリューは解放された女の子たちを保護すると、俺とウェイブ、ランの三人で男たちを黙らせた。
「こ、こんなことが許されると……」
貴族三人の一人がそういった瞬間、俺はレガオンを抜いた。
「許す?許されるつもりはない。そしてお前たちみたいなやつは…………」
大剣を装着し、思いっきり床に叩きつけた。
「ゴミムシみたいに叩き潰したほうがいいか?それとも……」
斧に変え、壁を切りつけた。
「切り裂いたほうがいいか……どっちがいい?」
「「「ひっひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃいぃ」」」
叫び声を上げ、三人は気絶するのであった。残ったバックは震えながら……
「ま、待ってくれ。もうしないから……ほら、これを……」
うん、話を聞く気はない。
俺は思いっきりぶん殴るのであった。
「まぁその後、セリュー達のおかげで逮捕したんだっけ?」
「えぇ、彼女たちも良い働き口を紹介しました」
「あの時は助けてもらってありがとうございます。お姉さんたちも……」
「いえ、私達は下手すれば……」
セリューは『助けられなかった』って言おうとするが俺はそれを止めた。実際助けたのはセリューたちなんだし。俺なんて暴れただけ。
「というかミナトって、他にもそういう人助けとかしてたの?」
「まぁ色々とな」
「サヨさんを助けたのもミナトさんでしたっけ?」
「やはりミナトお兄さんは正義のヒーローなのです」
「とはいえ、上司に怒られなかったのですか?」
ルールーがそういった瞬間、俺は苦笑いを浮かべた。
「まぁ怒られたよ」
勝手な行動をしてたしな。
「ミナトくん、エアちゃんはこれからどうするの?」
はなの言葉を聞き、考えた。確かに戦いとは無縁なこの子を巻き込むことはできないし、元の世界に返すのもドクターが作った装置が完全に起動できないと駄目だし……
「まぁ完成できるようにしておくわ。というかここはお店なんだから店員として働けばいいじゃないのかしら?ねぇ、ネズミのお兄さん」
ドクターはハリーにウィンクをしてそういうのであった
「まぁ確かにいいかもな。せやけどな、住む場所がな……部屋も余ってるわけないし」
「それでしたら私の家に来るのです」
「えみるの?大きいんだっけ?」
「はい、エアさん、どうでしょうか?きっとお父様たちも受け入れてくれます」
「い、いいの?」
「はい」
こうしてえみるの家にエアが居候することになったのだった。何というかメンバーもかなり増えてきたけど、流石に全員は来ないよな
「あぁ、そういえばあの二人について言ってなかったわね」
「えぇ、ミナトくん、実は言うとアカメさんとクロメさんの二人にはあることを頼んでいます」
「頼み事?」
「ドクターの装置に起動によって転移したのはエアさんだけではなく、他にも転移したものがいるのです」
それって……いやいやまさかな……
次回こそはプリキュア本編に戻ります