「奇妙なお店を見つけたのです」
ハリーハウスでえみるが突然そんなこと言ってきた。奇妙なお店ってどんなのだよ
「奇妙って?」
「先ほどルールーと一緒にはぐたんの散歩をしていたら、昨日まで空き地だった場所にお店ができていたのです」
「短時間で建物を作ることは不可能に近いはずなのですが……もしかしたらクライアス社が関わっているかもしれません」
確かにルールーの言うとおりかもしれないけど……要するにみんなで確かめに行かないかって言うことか?
「因みになんてお店なの?」
「えっと……キラキラパティスリーという名前の……」
えみるがお店の名前を言った瞬間、俺、はな、さあや、ほまれ、ハリーは言うと苦笑いを浮かべたのだった。
「はな、なにか聞いてないか?」
「えっと……ちょっと前に遊びに来るって聞いてたけど……」
「それじゃ今日がそうなのかな?」
「にしてもえみるが疑うのは無理も無いよね」
「まぁせっかくや、行ってみるのもいいかもしれへんな」
「あの?何か知っているのですか?」
「ミナト達の口ぶりだと知り合いがいるのですか?」
「まぁ行ってから……」
俺がある事を言いかけた瞬間、ハリーハウスにアカメとクロメの二人が入ってきた。
「今戻った」
「ある程度探してたけど、見つからなかった」
そういえばこの二人、スタイリッシュが作った装置の影響で送られた仲間を探しに行ってたんだな。
何というかいいタイミングだし、この二人も連れて行くか
えみるに連れられ、キラキラパティスリーに入ると
「いらっしゃいませ、キラキラパティスリーへようこそ!」
栗毛の女の子が出迎えてくれた。女の子は俺たちを見ると驚いていた。
「はなちゃん、さあやちゃん、ほまれちゃん。それにミナトくんも久しぶり」
「いちかちゃん、久しぶり。それにはぐたんも」
いちかははぐたんと握手をするのであった。
「ワイもおるんやけど……まぁええか」
「ひまりちゃんたちは?」
「まだみんな、チラシ配りに出かけてるの」
はな、さあや、ほまれ、いちかが楽しげに話す中、えみるが俺の袖を引っ張ってきた。
「えっと……ミナトさん、この人は?」
「こいつは宇佐美いちかって言って、ちょっとした縁でな。因みにプリキュアでもある」
「プリキュアですか!?」
「以前、他のプリキュアに会ったと話していましたが、彼女のことだったんですね」
「はなちゃん、この子達は?」
「ルールーにえみるちゃんだよ。二人もプリキュアで……」
はながえみるとルールーのことを紹介し始めようとした時、店の奥から一人の男が出ていた。
「いちか。どうかしたのかい?」
その男を見て、アカメとクロメは驚いた顔をしていた。そしてもちろん、彼も同じように驚いていた。
「アカメ……クロメ……」
「「ナタラ!?」」
三人が再会を喜ぶ中、えみるとルールーはナタラについて聞いてきた。
「あのこの人は?」
「明らかにミナト達の世界の住人かと思われますが」
「ナタラはアカメとクロメの昔の仲間でな。俺がこの世界に来る前にやってきていたみたいで……」
「ミナト、何故、早く言ってくれなかったんだ?」
「そうだよ。言ってくれれば……」
「まぁいつでも会えるからいいかなって思ってたし……あと1人ほどお前たちの昔の仲間もいたんだけど…………」
あいつがいる場所をどう説明しようかと思った瞬間、誰かがお店に入ってきた。一人は金髪のショートヘアの女の子と紫色のロングヘアの女の子とピンクのロングヘアの女子
とポニーテイルの女の子だった。何というかタイミング良すぎないか?
「いちかちゃん、遊びに来たよ~」
「あら?はなちゃんたちも……」
「はー、ミナトだぁ~」
「ってアカメにクロメも何でここに!?」
「みらいちゃん、リコちゃん、ことはちゃん、ポニィちゃん、久しぶり」
「なになに?みらいちゃんたちも遊びに来たの?」
まさかまさかの再会で戸惑うはなたち、というかことは、お願いだから抱きつくのはヤメてくれないかな?
「………ミナトお兄さん。この人は?」
えみるはものすごく冷たい目で俺のことを見てるし……
「ミナト、どういう関係なんですか?」
ルールーも帝具を発動し、昔みたいな感じに変わってるし……
「あの子、怒ってるみたいだけど、どうかしたの?」
「えっと、ミナトくんとえみるちゃん、付き合ってて……」
「えっ?犯罪じゃないの?」
リコが冷たい目で俺のことを見てきた。頼むからこの状況をどうにかして欲しい。
「えみる、ことはちゃんがミナトくんに懐いてるのはね、ちょっとした事情があってね」
「どんな事情ですか!?」
「さあや、説明を」
二人に詰め寄られるさあや。こうしてみんなと再会できたのもいい機会だから話すのもいいかもしれないな
あれはタツミたちと合流した頃、はぐたんの花畑デビューをするためにみんなでお出かけをすることになった。
とはいえ、ナイトイェーガーズのメンバーはみんな忙しく、暇だったのは俺だけだった。
はな、ハリー、はぐたんと一緒に先に花畑の駅に着き、さあやとほまれのことを待っていたが、中々二人は来ない
「二人とも遅いな……」
「うん、来ないね……」
普通だったら先に行くか怒って帰るかするけど、はなはその場から動こうとしなかった。
すると雨が降ってきた。どこか雨宿りしないといけないのだけど……はなは一向に動こうとしない……というか俺にもたれかかって眠ってる?
「ハリー、傘頼む」
「はいはい」
ハリーは人間体になり、ご自由に使っていいと書かれた傘立てから傘を借り、俺達にさした。
しばらくしてさあやとほまれの二人がようやくやってきた。
「ほんとうにごめん」
「えっ?」
「電車は遅れるし、雨が降ってきちゃうし……」
「ダラダラ文句言うやつもいるし……」
「誰のことや?」
「ハリー、お前のことだよ」
「てっきり帰っちゃったかと思った……」
「あはは、だって約束したもん。私ね、どんな事があっても絶対、ぜっーーーたい、約束は守るって決めたんだ」
「「はな……」」
「なぁ、はな、どうしてそんなに約束を守ろうと思ったんだ?」
何というかはならしいと言えば、はならしいけど……
「昔ね。とても大切な約束をした子がいたんだけど、その約束守れなくって……きっとその子はすごく傷ついたと思うの。だからこれからは絶対に守ろうと思ったの」
「約束か………」
俺もセリューとの約束守れなかったな。とはいえ今はもうそんな約束は無効だろうけど……
しばらく歩いていくと目的地である花畑にたどり着いた。雨が降ったおかげか花畑はキラキラ輝いていた。
「はぎゅ?」
はぐたんは白い花の中から緑色の光に触れた瞬間、一本のライト変わった。
「ライトに変わった!?」
「ええもんひろったな」
「いや、おかしいから」
「ん?これは……」
俺も花畑の中からあるものを見つけ、拾い上げた。それは一本の刀だった。
「ちょっとそれはまずいものじゃないの?」
「不自然なところに不自然なもの……犯罪の匂いがするわね」
「ほまれ、さあや……あのな……多分だけどこの刀は俺のいた世界にあったやつかもしれないんだぞ」
「「「そうなの?」」」
昔文献で見たことがある。確か臣具『桐一文字』だったっけ?何でこんなところに落ちているのかは不思議だけど……
「ん?何だ?」
急に空が暗くなった。気がつくと空の上に緑色の扉が現れ、扉が開くとそこから巨大な怪物が現れた。
『ウソバーッカ!!』
せっかくのお出かけだって言うのに、厄介事が起こりやがったよ
因みに個人的にはアラモードではひまり好きで、魔法使い組は三人共好きです