えみるとルールーの二人でプールを楽しんでいるとちらほらと見覚えのある人達がいるんだが……
「誰かしら誘ったのか?」
「確かさあやとほまれが誘っていました。それにタツミたちも」
「ミナトさんのお友達の方々も楽しんでくれてよかったのです。きっとはな先輩も大喜びですね」
「まぁ確かにみんなからしてみればいいことかもな。ちょっと気になるし様子見てくる」
「行ってらっしゃいなのです」
そう思いながら、俺は気になって様子を見に行くのであった。
さあやの場合
さあやのところに行くと何故かスタイリッシュと一緒にいた。そういえばこの二人連絡先交換してるんだっけ?
「あら、彼女とデートは良いのかしら?」
「いや、皆のことが気になってな。えみるにはちゃんと言ってある」
「ミナトさんとえみるちゃん、本当に仲いいね」
「お前とスタイリッシュも仲良さそうだけど……」
「彼女から色々とこの世界の色んな事を聞いていたのよ。同じものがないけど似たようなものが多いわね。この世界は……」
「似て非なるものがあるのは異世界ならではって感じですね」
まぁそこら辺は世界の違いっていうのもあるしな。技術的にはこっちの世界の方が進んでるけど……
「にしてもあなた、ナイトイェーガーズのリーダーなのに、未だに機械類が使いこなせないのね」
「うぅ……」
「タツミさん達でも使いこなしてますよ」
「何というか……相性が悪くてな」
ましてや野生児のアカメですら使いこなしてるのに……何というかショックが大きいな
「ミナトさん、落ち込まないでください。これからですよ。これから」
さあやに励まされて、ちょっと元気になった。
ルール―の場合
さあや達と別れるとルール―がエスデス、セリュー、サヨと一緒にいるところを見つけた。
「エスデスまで来てたのかよ」
「なんだ。私が来ていたら悪いのか?」
いや、こういった場所に来るのが意外すぎるだけなんだけど……
「セリューとサヨは泳がないのか?」
「私達は泳ぎたくっても泳げないのよ」
「体の問題でね」
二人は義手と義足を見せた。何だか言っちゃ駄目なことを言った気がする。
「それでしたら、なるべく軽いものを見に付けたらどうですか?」
「「軽いもの?」」
「はい、ある程度素材があれば作れます。もしよろしければ」
そういえば馴染みすぎて忘れていたけど、ルールーも未来の人間だよな。そういった技術とか知識とかもあるんだな
「ところでミナト。聞いたぞ、メラルドのことを」
「知ってるのか?いや、まぁ有名な人なんだっけ」
かなり有名な暗殺集団だからエスデスの耳にも入ってるよな。もしかして一度戦ったことがあるのか?
「あぁ、子供の頃に少しな。奴に一度襲われたくらいだ」
エスデスの話を聞いて、俺、セリュー、サヨの三人は驚きを隠せないでいた。襲われたって……いくら子供の頃でもかなり戦闘力が高いって言う話のエスデスに対して襲いかかるなんて……
「やばい奴なんだな……」
「ミナト、頑張りましょう。ミナトなら勝てます」
「そうだな……」
「ふむ、いい機会だ。ルール―、お前には帝具の扱いを改めて学ぶべきだ。セリュー、サヨ、時間があるときにでも付き合ってもらうぞ」
「「はい」」
「帝具の扱いを……」
「ルール―、頑張れ」
「わかりました」
えみるの場合
えみるのところへ行くと何故か三獣士、アカメ、クロメと一緒にいるところを見つけた。
「珍しい組み合わせだな」
「ミナトさん、はい、ニャウさんとは以前から知り合いなのです」
「まぁ一緒に演奏した中だからね」
仲いいな。えみるとニャウは……
「何だ。嫉妬か?」
「嫉妬するのは悪いことではないぞ。少年」
ダイダラとリヴァの二人が耳元でそう呟いてきた。いや、別に嫉妬してはいないけど……
「そういえばアカメ、クロメ、見つかったのか?転移した人たち」
「いや、見つからないな」
「ドクターが言うにはまだいるらしいけど……」
ここまで見つからないとなるとこの街周辺にはいないっていうことなのか?だとしたら他の街にいるかも知れない。今度ナタラとポニィにでも聞いてみるか
「ところでミナト」
「何だよ。アカメ」
「嫉妬してえみると喧嘩はするなよ」
「だから嫉妬はしてないからな」
「えみる、ミナトが嫉妬してますよ」
「そうなのですか?ミナトさん、大丈夫ですよ。私が好きなのはミナトさんなのですから」
えみるは満面の笑顔でそう言い、俺は思わず頭をなでた。
ほまれ、ハリーの場合
何かを見つめるほまれ、視線の先を見るとそこにはハリーが出した屋台が有った。あいつ、人間体だとイケメンだから女の子に人気だな。
「悪いな。手伝ってもらって」
「いえ、普段あまり手伝うことが出来ないので大丈夫ですよ」
よく見るとランも手伝ってる。ほまれは誰を見つめてるんだ?もしかして……
「ハリーの事を見つめてどうしたんだ?」
「なっ!?ミナト、いつの間に!?」
「ついさっきだよ。というかその反応……」
ハリーのことが好きなのか……結構意外だな。でもほまれとハリーって結構一緒にいる姿見てるし……自然に好意を寄せるのもおかしくないよな
「何?その顔……」
「いや別に……」
「ほまれはハリーのことが大好きだからね~」
いつの間にかいたチェルシーがにやにやしていた。お前もこういうの好きだな……
「べ、別に私は……」
「はいはい、ごまかさなくてもいいよ」
「ぱない人気」
「「「えっ!?」」」
急に声をかけられ、振り向くとそこにはチャラリートがいた。こいつ生きてたのか!?
「よっ」
「チャラリート!?」
さあや、ルール―、えみるもチャラリートを見て驚きを隠せないでいた。
「俺ちゃん、長話する暇ないんだよね。なんてたって俺ちゃん、ネット動画イケメンニューカマーだから!!」
携帯を見せながらそんなことを言うチャラリート。何というか敵だった頃よりかはいきいきしてる気がするんだが
「昨日なんて自己記録更新!再生回数283回っす」
「おげんこ」
チャラリートと話していると更にパップルまでやってきた。何というかプリキュアの技は悪い心を浄化してるから、生きていても不思議じゃないんだな。
「あんたたちには用はないの」
「そうそう、アイツラに言っとけよ。イケメン人気ナンバーワンは俺だってな」
「それとミナトだったけ?あとで時間もらうわよ」
二人はそう言い残して去っていた。何というか元気そうならそれでいいかもな。
そういえばさあやたちと会えたけど、はなの奴どこにいるんだ?
はなSIDE
みんながナイトプールを楽しんでいた。笑顔に満ち溢れている。ミナトくんも、ミナトくんの仲間の人達も……
「よかった……」
私はそうつぶやき、移動しようとした時、あの人の声が私の頭の中に響いた。
『時間を止めよう。皆が苦しまぬように……』
止まった世界、動かなくなるみんな……
あの時の光景を思い出すだけでも、私は体が震えてきた。それにあの時、ミナトくんがスカウトされて、私はミナトくんのあの言葉が本当だと思ってしまった。
『俺はこの世界に来て、もうあんな辛い思いをしたくないって思い続けた。だからこそ………クライアス社の目的………苦しい明日が来ないなら……』
あれは演技だったって分かっていても……私は大切な人のことを信じられなかった。
駄目だ。気にし続けていたら駄目になっちゃう。皆の前では笑顔でいなきゃきっと心配してしまう
「君大丈夫かい?」
突然声をかけられ、振り向くとそこには体格がよくかっこいい男の人が心配そうに私に声をかけてきてくれた。
「えっと……」
「何だか震えているみたいだけど、体が冷えているならプールから出たほうが良いよ」
「い、いえ、大丈夫です」
「そう、それならいいけど……」
その人はホッとし表情をしていた。何だか優しい人だな……この人に相談してもいいかな
「あの……私……」
「……プールから上がろうか。何か話したいことがあるんだね」
「はい」
私とその人はプールから上がり、近くのベンチに座った。
「ちょっと最近、色々とあって……急に怖くなったんです」
「何に対して?」
「それは……」
プリキュアのこととか話すのはまずいよね。何とか考えないと……
「えっと……友達を……家族の笑顔がなくなりそうになったんです。何とか今は大丈夫ですけど……もしもどうにも出来なかったらって思ったら急に怖くなって……それに友達のことも一瞬だけど信じられなかったんです」
「みんなの笑顔……君が何をしているか僕にはわからないけど、怖くなるのは仕方ないことだと思うよ」
「仕方ないこと……ですか?」
「うん、だって君はまだ子供だよね。それぐらいの年の子が怖いって思うのは仕方ないことだし、あたり前のことだから」
怖いって思うのは当たり前のこと……そうかもしれないけど……
「友達のこと信じられなかったのは……」
「………信じられなかったのなら、これから信じていけば良いんだよ」
これから信じていく……そうだよね。私のなりたい私だったらそうするべきだったんだよね
「ありがとうございます。優しい人なんですね」
「僕は優しくないよ。仕事の都合で上の命令に従って、沢山の人を傷つけてきたんだから……」
「そんな……でもそれは命令で……」
「命令でもきっとたくさんの人に恨まれているはず……報いも受けてきた」
優しそうにみえて、この人も苦労してるんだ。それだったら……
「あのもしよかったら、相談くらいにはのります」
「………君は僕の知り合いと同じことを言うんだね。でも大丈夫」
「あなた~」
「パパ~」
遠くの方からキレイな女性とその子供がこっちにやってくる。もしかしてこの人の家族の人?
「妻も娘も僕がやってきたことを知っていて、それでも応援してくれているんだ。それに……って君には信じられない話だよね。それじゃまたどこかで……」
「はい、あっ、私野乃はなっていいます」
私の名前を告げるけど、聞こえたかな?
「こんな所にいた。何してるんだ?はな」
「ミナトくん……」
もしかしてミナトくん、探しに来てくれたのかな?それだったら謝らないと
「ミナトくん、あのね……」
「どうした?」
「この間、ミナトくんがクライアス社にスカウトされた時、一瞬だけど裏切っちゃうんじゃないかって思ったの……」
「……はな」
「信じられなくって、私、ずっと悩んでたの。だから……これからはちゃんと信じていくから……何があってもミナトくんは私達と一緒にいてくれるって、えみるを泣かすようなことをしないって」
「……そっか、ありがとうな」
ミナトくんは笑顔でお礼を言ってくれた。そうだ。これからは信じていくんだ。
「はな、お前もあんまり無理はするなよ」
「えっ?」
もしかしてミナトくん、気づいてるのかな?
「うん、わかったよ」