ハリーが巨大な怪物に姿を変えた。ハリーがクライアス社の元社員だったのは驚きだったけど、その姿も十分驚きだな。
「ハリーに何をしたの?」
「元の姿に戻しただけさ。クライアス社はすごいんだぁ。一回手術を受けただけで食べ物も寝る場所もすごい力も全部くれたんだ」
「すごい力って、改造されたんですか?」
「そうだよ」
はなたちはプリキュアに変身し、ハリーを止めようとする。俺たちも参加するべきだけど……リアンが邪魔をしている。
「悪いけど、あんたらの相手は私だよ。皇具!機戎銃神レグルト!!」
巨大な銃を右腕に装着し、森のなかに入っていく。タツミは慌てて追いかけようとするが兄貴がそれを止めた。
「待て、うかつに飛び込むな。奴のフィールドで戦うことになるぞ」
「だけど……」
「今の奴……銃を装備してたわね。それだったら……」
マインはパンプキンを取り出し、構えた。そっか奴が狙撃をしてくるならこっちも狙撃で対抗するっていうことだな
「護衛は任せろ!マイン!お前には傷一つつけさせない!」
「タツミ……任せて」
マインが集中する中、狙撃音が鳴り響き、タツミが銃弾を防いだ。
「そこ!」
マインが発射してきた位置へと狙撃をする。当たったかと思ったが……さっきとは別の方向から撃ってきた
「移動しながら撃ってるのか?」
「……違うわ。あの森の中を自由に移動して狙撃するなんて難しいわ。考えられる手としては……」
マインがリアンの攻撃手段を考え始めるが、その間にキュアエール達がハリーを攻撃できずに吹き飛ばされていった。
「その調子だよ。ハリー、そんな奴ら倒してしまえ。僕と一緒にいたほうがいいに決まってるもの」
ビシンも攻撃できずにただ受けるしかないみんなに対してそんな事を言っている。どうしたものか……
「仕方ない!!俺が囮になる!!」
「ミナト!?何を……」
俺は思いっきり跳び上がり、森の中を見つめた。すると森の中に無数に光りだしているものを見つけた。
「あれは……ぐあっ!?」
跳び上がれば攻撃されるのは当たり前だけど、リアンの攻撃の手段がわかった。
「マイン!!奴は鏡みたいなものを無数に展開させてる!多分だけどそれを利用して、狙撃位置を掴まれないようにしている!!」
「なるほどね。だったら最大火力で周りを破壊して……」
いや、マイン、それはやめておけ。下手すれば祭りを楽しんでる人たちに迷惑がかかる
「それだったら俺の出番だ!!奥の手発動」
タツミが叫んだ瞬間、みるみるうちに龍の姿に変え、大きさも今のハリーと同じくらいのものになった。
『この世界に来て、俺のインクルシオの奥の手は竜化に変わった!!木に囲まれて見渡せないなら……葉っぱを全部吹き飛ばす!!』
タツミは空気の塊を吐き出した瞬間、森の木々から全ての葉っぱが吹き飛ばされた。
「なっ!?」
タツミのおかげでリアンの姿を確認できた。リアンはすぐさま逃げ出そうとするが、その前に兄貴が立っていた。
「逃がすかよ!!」
兄貴の一撃を喰らい、リアンは吹き飛ばされていった。
『よし!』
「いや、タツミ、まだだ」
喜ぶタツミだが、兄貴はまだ警戒していた。するとリアンは笑みを浮かべながら立ち上がった。
「今のは殺す気で殴ったつもりだったが……」
「悪いけど、あんたらと違って、丈夫に出来てるのよ。それにしてもまさか銃神が破られるなんてね……でも残念。レグルトの武器を一つ攻略しただけよ」
兄貴はもう一撃喰らわせようとするが、リアンは寸前のところで姿を消すのであった。
「逃げられたか」
「今は追うべきじゃないな。今はみんなの所に……」
みんなの援護に向かおうとすると、キュアエトワールがハリーの攻撃を受け止めていた。
「これが あんたの隠していた事なの!! クライアス社だから?改造されてたから?その程度で私達が離れると思ったの?そんなわけ無いでしょ!!」
ハリーの爪を弾くキュアエトワール。ビシンはその言葉を聞いて、怒りだした。
「黙れよ!お前!」
ビシンが放ったエネルギー弾をキュアエトワールはまばゆい光で弾いた。
「何が俺の問題よ。私達の問題でしょ!約束したじゃん。一緒にやっていこうって……」
キュアエトワールがハリーにそっと触れた瞬間、ハリーからトゲパワワとアスパワワがぶつかり合い、動きを止めていた。
「今だ!三人共!!」
「任せて、エールタクト!」
「アンジュハープ!」
「エトワールフルート!」
「「「心のトゲトゲ飛んでいけ〜!プリキュア・トリニティコンサート!」」」
トリニティコンサートを放ち、ハリーの中のトゲパワワを浄化し、ハリーは元の姿に戻るのであった。
「ハリーから離れろよ!!」
ビシンが攻撃を仕掛けていくが、俺は咄嗟に狂龍騎を発動させ、防いだ。
「ぎゃあぎゃあ騒がしい獣だな。これ以上、オレの仲間を傷つけるなら、殺すぞ」
「ミナト……ビシン、わいはプリキュアと一緒に戦うって決めたんや。クライアス社には戻らへん」
「ハリー、僕は諦めないよ」
ビシンはそう言い残して、姿を消すのであった。
ハリーは今までのことを話そうとするが、はなたちは無理に話さなくていいと言うのであった。
「だって、ハリーはもう私達の仲間だから……」
「はな……ミナト、ええのか?」
「言ったろ。お前はもう俺達の仲間だ。いちいち責めるつもりはない」
「……ミナト、ありがとうな」
ハリーがお礼を言うと、花火が上がった。そういえばそろそろそんな時間だったな。
みんなで花火を見ていると、そっとえみるが俺の手を握ってきた。えみるは恥ずかしそうにするけど、俺は気にせず握り返したのだった。
「キレイだな……」
そうつぶやく中、花火に何かの影が浮かんでいた。何だと思い、目を凝らすとこっちに向かって落ちてくるのであった。
「いたた、花火が上がるなんて」
「もうビックリだよね」
「というか祭りがあるならあるって言ってほしかったけど……」
「はー、驚いた~陽斗、大丈夫?」
「何とか……何かがクッションになってくれたから良かったけど……」
聞き覚えのある声だけど、とりあえずお前ら、どいてくれないか?
「みらいちゃん!リコちゃん!ことはちゃん!ポニィさん!それと……誰?」
突然現れた魔法使い組。それに見知らぬ男……誰だ?こいつ……
次回はちょっとした外伝の話に触れますが、ネタバレ的なことはありません。