HuGっと!プリキュア 竜騎の暗殺者   作:水甲

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第76話 セリューの決意、愛を受け取りしもの

オーディション当日

 

えみるとルールーのライブを俺は舞台袖で見ていた。今回は二人のマネージャーをしているが、何というよくライブすることを許してもらったな……

 

「さあやのコネか何かか?」

 

「何の話?」

 

隣で一緒に見ているセリューが声をかけてきた。まぁいちいち気にしていたら駄目な気がしてきたな。

 

二人のライブも無事に終わり、俺達ははなたちと合流した。

 

「二人とも超イケてたよ」

 

「ぶっとびでうちの事務所に所属しちゃいなさい」

 

はなが二人に激励を送るとパップル、チャラリート、ダイガンの三人がやってきた。というかこの三人も来ていたのかよ

 

「パップルさん!?」

 

「とそのしもべたち」

 

「いや、ルールー、一応元上司だよな……」

 

「すみません。つい……」

 

「まぁ上司と思われていたのかどうか……」

 

「お前ら失礼だな」

 

「何?また二人と勧誘しに来たの?」

 

「「お断りします(なのです)」」

 

パップル達は今回、えみるとルールーの勧誘ではなく、パップルの飼い犬であるハルもまたCMオーディションに参加するみたいだった。それにしても……

 

「ボスたちはパップル達の会社でよく働けるな……」

 

「ちゃんと給料は払ってるのか心配ね。ボルスさん、大丈夫かな?」

 

「あんたら二人……いや、確かに心配だけど……」

 

「ちゃんと払ってるわよ!あんたたちの仲間はちゃんときっちり仕事してるから、ちゃんと給料渡してるわよ!!」

 

あぁ、ちゃんと給料払ってるんだ。それはそれで安心だな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何だかんだでオーディションが始まる中、俺とセリューは何故か観客の中にエスデスがいるのに気がつき声をかけた。

 

「あんた、何をしてるんだ?」

 

「お前たちか。何、少し待ち合わせをな」

 

「待ち合わせ?ランか三獣士の方たちですか?隊長」

 

「そうだな……お前たちがよく知る人物だ。後々会わせてやる」

 

エスデスはそう言うが、一体誰のことだろうか?

 

そうこうしている内にオーディションも最終審査の勇敢さに移るとほまれともぐもぐが壇上に上がり、巨大なロボットの前まで来ていた。

 

「ん?」

 

「どうかしたの?」

 

「桐一文字が反応したけど……まさか!?」

 

俺が声を掛ける寸前、ロボットが猛オシマイダーに姿を変えるのであった。俺達は帝具を構え、はなたちもプリキュアに変身した。

 

『猛オシマイダー!!』

 

猛オシマイダーが金棒で攻撃を仕掛けてきた。全員で攻撃を避けると俺達の前にビシンが現れた。

 

「やぁ、プリキュア。そしてハリー」

 

「ビシン!!」

 

「君を迎えに来たよ。プリキュアなんてつまらない人たちといないで戻っておいで」

 

「なんだと!?」

 

キュアエールがつまらない人たちと言われて怒る中、空から黒い稲妻が降り注いできた。俺とセリューの二人でみんなの前に出て、黒い稲妻を防いでいく。

 

「この攻撃は……」

 

「今回は俺がお目付け役だ。ビシン」

 

「やぁブリッツ。ナイトイェーガーズは君に任せるよ。猛オシマイダー!!プリキュアを倒してしまえ!」

 

猛オシマイダーの攻撃でキュアエール達と分断された俺達。ブリッツは拳を構えて俺達と対峙していた。

 

「俺はハイト様の最高傑作の一人……貴様らに勝ち目はない!!」

 

黒い稲妻を両手にかき集めていくブリッツ。俺は狂龍騎に変わり、セリューは正義閻魔槍でブリッツに向かっていく。

 

「甘く見るなよ!!」

 

一瞬の内に俺を吹き飛ばし、セリューの正義閻魔槍が破壊された。そしていつの間にか俺達の後ろに回り込んでいたブリッツは黒い稲妻が体中に纏っていた。

 

「天帝フェザードライ……ありとあらゆる天候を操る皇具だが、完成したのはつい最近でな……」

 

「つい最近って……」

 

「あらゆる天候を操る中で必要な帝具があってな。それがアドラメレク。ハイト様の助手である方が手に入れてようやく完成させた」

 

「なるほどな……だからルールーが持っていたのか……」

 

「ということは使用者であるブドー将軍もこっちに来てるってことだよね」

 

だとしたらまさかと思うけど、エスデスが待ち合わせしていた人って……

 

「そしてドクタースタイリッシュがもたらしたデータにより デモンズエキスやあらゆる属性を宿した帝具ダイリーガーもまたフェザードライに宿っている」

 

黒い稲妻の他に、無数の氷の弾丸と竜巻が襲ってきた。狂龍騎の状態である俺はまだ受けきれるけど、セリューはモロに攻撃を食らっている

 

「セリュー!?下がってろ!!」

 

「下がるわけ……ないでしょ……私も戦う……この体に宿ったコロの分まで……」

 

ボロボロになりながらもセリューは立ち上がった。そんなセリューも見てブリッツは笑みを浮かべていた。

 

「限界寸前のくせに頑張るとは……楽にしてやる!!」

 

黒い稲妻の塊がセリューに迫りきていた。俺は咄嗟に盾になろうとするが間に合わない。このままじゃセリューが……

 

『きゅ~!!』

 

突然なにかの声が聞こえ、気がつくと黒い稲妻の塊を受け止める巨大な犬型の怪物がいた

 

「そんな……どうして……」

 

「おいおい、どういうことだよ……」

 

セリューの危機を救ったのは戦闘モードに入った状態のコロだった。コロはブリッツに連続で攻撃を仕掛けていき、すぐにセリューの体に戻った。

 

「ぐうううう!!今のは……」

 

「どういう事?」

 

「よく分からないけど、お前の中にまだ生きてるんだろうな。コロのやつは……」

 

「そっか……」

 

セリューは涙を流していた。今も生きていて主であるセリューも守ったコロを思いながら……

 

「コロには負けてられないな!!」

 

俺もブリッツを睨みつけた瞬間、猛オシマイダーと戦っているキュアアムールのミライクリスタルから紫の光の玉が現れ、両足に宿り、紫色の光を放っていた。

 

「これは……」

 

「ミナト!?」

 

「あれってあの時と同じ……そうです!アムールの愛がレガオンに宿ったのです」

 

キュアアムールの愛を受け取ったっていうことだよな。だとしたら……

 

「愛を受け取る!!」

 

俺は構えるとブリッツが黒い稲妻を纏い、接近してきた。俺はブリッツが攻撃を仕掛ける瞬間、回し蹴りを放ち、ブリッツは吹き飛ばされた。

 

「があああああああああ!!」

 

「レガオンのもう一つの力……」

 

あの時、キュアマシェリから受け取った力もそうだとしたら……完全な姿になるには……

 

蹴りを食らったブリッツは血を流しながら立ち上がっていた。

 

「すごい力だが……貴様は仲間の力を借りなければフォルシュには勝てないみたいだな」

 

ブリッツはそう言い残して姿を消すのであった。それと同時にキュアエール達も敵を浄化することが出来たみたいだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オーディションが中止になったのだが、戦っている最中にもぐもぐが逃げ遅れた女の子を勇気を出して吠え、助けたみたいだった。しかもその女の子の飼い猫がもぐもぐの恋の相手であるリリーちゃんだったらしく、リリーちゃんにキスをされてもぐもぐは嬉しそうだった。

 

「種族が違っても愛は伝わる……えみる、ミナト、大好きです」

 

「そ、そんな突然言われると恥ずかしいのです」

 

「まぁ今回はルールーのおかげだったけど……」

 

俺はブリッツに言われた仲間の力がないとフォルシュには勝つことが出来ないと言われたことが気になった。

 

「ミナトさん?」

 

「いや、なんでもない……」

 

俺は一人じゃ勝てないことが気になってしまうのであった。どうすれば良いんだ?

 

「………」

 

俺はそんな事を考える中、えみるがつらそうな顔をしていることに気が付かなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうだ?昔の奴と比べて強くなっただろう」

 

「あぁ、だが、奴はどうやらぶつかっているみたいだな」

 

「壁にか?」

 

「それも限界という壁ではなく、自分で作り出した幻影の壁にな……仕方ない。久しぶりに教えてやる」

 

「そうか。任せたぞ、ブドー」

 




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