HuGっと!プリキュア 竜騎の暗殺者   作:水甲

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第77話 一人ということ

ある日、俺はある事を悩んでいた。前の戦いでみんなと一緒に戦うことでフォルシュに勝つことが出来ないと言われたこと。だけどそれってつまり、俺達の戦いにみんなを巻き込んでしまうということだ。そんなこと……

 

「……ミナトさん」

 

不意に声をかけられ、振り向くとそこにはえみるが心配そうな顔をしていた。

 

「どうしたんだ?えみる」

 

「あ、あの、何か……悩んでいませんか?」

 

「……」

 

えみるは俺が悩んでいることに気がついていた。こういう時、えみるに話すべきだけど……

 

「私じゃ力になれませんか?」

 

「悪い。これはえみるには……」

 

「ミナトさん………どうして一人で抱え込むんですか!!私じゃ……私達じゃ頼りないですか!」

 

「そういう訳じゃ……」

 

「ミナトさんの馬鹿っ!!」

 

えみるが泣きながら走り去ろうとしていた。だけどえみるは誰かにぶつかり、尻餅をついた。

 

「ご、ごめんなさい……ひっ!?」

 

「大丈夫か?えみ……あんたは!?」

 

俺とえみるの前に現れたのは筋肉隆々の男……俺はこの人のことを知っている。

 

「久しぶりだな。ミナト」

 

「将軍……」

 

「ミナトさんのお知り合いですか?」

 

「あぁ、俺がいた世界でエスデスに並ぶ強さを持った人で、狂龍騎の暴走を止めたこともあって……俺に戦い方を教えてくれた人だ……」

 

「ナイトレイドに入り、いずれお前と戦う日を楽しみにしていたが、その前にシュラの小僧と共にお前は行方をくらましたらしいな」

 

「あんただって、マインに負けたじゃないか……」

 

「ふん、あの小娘に負けたか」

 

将軍は笑みを浮かべ、どこからともなく篭手を取り出した。あれって!?

 

「あれはルールーの帝具……」

 

「ミナト、鍛え直してやる!!帝具アドラメレク!!」

 

「……えみる、下がってろ!!レガオン!!龍騎!!」

 

俺は龍騎になり、将軍へと攻撃を仕掛けていくのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

えみるSIDE

 

ミナトさんとミナトさんの師匠が戦いを始めた。私はただただ見ていることしか出来ないの?

 

そう思っているとルールーとエスデスさんがやってきた。

 

「どうやら始まったみたいだな」

 

「えみる、大丈夫ですか?」

 

「ルールー、エスデスさん……」

 

「この世界に来て更に力をつけたミナトだが、やはりその前より戦い続けてきたブドーの方が上手だな」

 

ミナトさんは雷を避けていくが、動きが読まれているのか直撃を喰らい続けていた。

 

「あれで加減はしているのですか?」

 

「加減してはいるが、奴自身久しぶりにアドラメレクを使っているからな。加減しているかどうかは難しいな」

 

「どうして……どうしてこんな事になったんですか!?」

 

私は見ていられなく、エスデスさんにそう聞くとエスデスさんは険しい顔をした。

 

「ミナト自身、自分で作り出した幻影の壁にぶつかっているからだ。その壁を打ち壊すためにブドーがああして出てきたが……止めたいのか?」

 

止める……私がやるべきことはこの戦いを止めることなの?でもそれはなんだか違う……

 

「……ルールー」

 

「えみる?」

 

私がやるべきことは止めることじゃない。やるべきことは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミナトSIDE

 

「その程度か……」

 

雷撃を喰らい続け、俺はその場に倒れ込んでいた。やっぱり強い……マインのやつはどうやって勝ったんだよ……

 

「まだ気がついていないみたいだな」

 

「何がだ……」

 

俺は立ち上がり、右腕を斧に、左腕を大剣に変えた。将軍はそれを見て呆れながら両拳を合わせ、篭手の先についた鉄杭をぶつけた

 

「雷撃の中に沈め!!雷帝招来!!」

 

無数の雷が俺を襲ってきた。俺はなんとか防ごうとするが防ぎきれず、龍騎が解除された。

 

「今のお前は昔より弱いな」

 

「まだ……だ。まだ……終わって……」

 

気を失いそうになりながら、俺はレガオンを構えていた。将軍は雷をため始め、

 

「理解できないのなら……そのまま沈んでいろ!!」

 

将軍がソリッドシューターを放とうとした瞬間、誰かが将軍に蹴りを喰らわした。

 

「お前……」

 

「ミナトさん、お待たせしましたのです」

 

「マシェリ……下がってろ……」

 

「下がりません」

 

「危険すぎる……俺はお前を……」

 

「ミナトさん、一人で戦わないでください!」

 

マシェリが大声で叫んだ。マシェリは気がついていたのか……

 

「ミナトさんたちの戦いに私達を巻き込みたくないって思っていたんですよね。クライアス社との戦いと違い、命のやり取りだからって……」

 

「……そうだ……俺はお前を……お前たちを巻き込みたくない。大切な人を失いたくないから……」

 

「それでしたら一人で戦わないで、一緒に戦って守ってください!!」

 

「マシェリ……」

 

「私も同じ意見ですよ。ミナト」

 

アムールも駆け寄り、俺に優しく微笑んだ。

 

「あなたは私と戦ったときも一人で背負い込んでいました。それははなたちを悲しませないようにしていたからですよね。でも、それじゃ駄目です。貴方が一人で戦って死んだら……私達が悲しいです」

 

「だから一緒に戦います。ミナトさん」

 

全く気がつくのが遅かったな。俺は馬鹿だったよ

 

「二人とも、一緒に戦ってくれ……将軍を倒すために……」

 

「「はい」」

 

「ふっ、ようやく気がついたか」

 

将軍が雷撃を消し、篭手を外しアムールに渡した。

 

「将軍……」

 

「私はあの娘一人に殺られたわけじゃない。ナイトレイドが力を合わせて殺られたのだ。一人で戦おうとするな。お前にはあの世界以上に仲間がいるのだから協力していけ!」

 

「はい!」

 

将軍はその事を教えるためにここに来たのか?やっぱりあの頃と変わってないな。

 

「ありがとうございます。師匠!」

 

「ルールー嬢!アドラメレクはお前に譲る。もう私には必要はない」

 

将軍はそう言って去っていくのであった。俺はというと流石に攻撃を喰らいすぎて……そのまま気を失うのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「師匠、終わったんですか?」

 

「あぁ、陽斗。待たせたな。ことは嬢も済まなかった」

 

「は~ブドーが本気で戦うとなると大変なことになるから結界はるの疲れたよ~」

 

「あとでイチゴメロンパンでもご馳走してやる」

 

「はー!!やった~」

 

「ミナトの奴、どうだったですか?」

 

「お前の兄弟子と言うべきだな。帝具が書かれた古文書にも書かれていなかった力を扱えつつある。お前と同じだな」

 

「リゼルファの……リンクルストーンの欠片をあわせたあれと一緒ですか……」

 

「ミナトならきっと大丈夫だよ。だってブドーが鍛えたんだから」

 

「ふっ」

 

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