HuGっと!プリキュア 竜騎の暗殺者   作:水甲

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第79話 愛を込めれば……

「というわけで力を貸してくれないか?いちか、ナタラ」

 

俺は希望饅頭を作り上げるために捕獲してきたいちかとナタラに事情を説明した。

 

「それなら任せて」

 

「というより普通に連れてこれないのかな?」

 

「いや、つい……」

 

何というか歩いてる二人がイチャイチャしていて声をかけづらいから……

 

「それじゃいちかちゃん。よろしくね」

 

「うん、はなちゃん、みんな……ところで希望饅頭のレシピは?」

 

いちかの問いにはなたちは目を背けた。そういえばまだレシピが見つかってなかったな……

 

「こういうときは……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はなは仏壇に飾られたおじいちゃんの写真に何かを頼み込んでいた。

 

「おじいちゃん、可愛い孫のお願いです。どうか希望饅頭の作り方を教えてください」

 

「このような方法で見つかるものなのでしょうか?」

 

「さぁ?」

 

と言うかそんな簡単に見つかったらある意味すごいけど……

するとはなは仏壇の上に何かのメモ帳を発見し、見てみるとそこには希望饅頭のレシピが書かれていた。

 

「これなら……いちかちゃん」

 

「うん、作れるね。それじゃ早速やってみようか」

 

はなたちはいちかの指導の元希望饅頭を作り始めた。俺、アカメ、クロメ、エスデスはというと邪魔にならないように外で待っていた。

 

「それにしてもいちかは教えるだけなんだ……」

 

「それは当たり前だよ」

 

店から出てきたナタラ。当たり前って?

 

「はなちゃんはおばあさんに元気になってもらいたいから希望饅頭を作ってるんだろう。お菓子作りに大切なものは誰かにあげるという気持ち……いうなれば愛情が必要だからね」

 

「愛情ね……」

 

「ナタラ、いちかと会ってから少し変わったな」

 

「うん、いちかと付き合ってるからかな?」

 

「そ、それは……」

 

アカメとクロメの二人がナタラをからかい始める。そんな中エスデスはある事をナタラに聞いてきた。

 

「ナタラ。皇具というものを知っているか?」

 

「皇具……はい、知ってます」

 

ナタラが皇具を知っているということは……ハイトたちの一派と戦ったことがあるのか?

 

「やはりか……以前ブドーと会った時に皇具を使う奴らと戦ったという話を聞いた。その時のリーダーの名前はリュウトという名前だった。お前の所には?」

 

「はい、女性が一人……それとある四人組と戦いましたが……」

 

四人……思い当たるとしたら羅刹四鬼あたりか?ナタラやいちかはよく戦い抜いたな……

 

「そうか……奴らはどうにも私達がこの世界に来る前からちょっかいを出していたみたいだな。そして今回、本格的に動き出したというわけか……」

 

「それじゃ陽斗の奴も……」

 

あいつはこの世界の住人だから大変だったかもしれないな……

 

「ナタラ、すまない。お前一人でいちかたちを守るのも大変だったな」

 

「いや、アカメ……オレ一人だけじゃないんだよ……」

 

ナタラが俺の方を見た。何だ?俺に関係する人でも手伝ってくれたのか?

するとはなたちが希望饅頭を完成したみたいで、俺達は早速病院に行くのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

たんぽぽさんの病室に行くとヨネさんがお見舞いに来ていた。はなはたんぽぽさんに早速希望饅頭を見せた。形は歪だけどたんぽぽさんは昔のことを思い出していた。

 

「希望饅頭を作るとおじいちゃんとの思い出が溢れてきて……このお饅頭だけは味を落としたくなくて作れなかった」

 

「おばあちゃん……」

 

「でもやっぱり美味しい……甘くてほかほかのこのお饅頭を食べると、心が暖かくなる」

 

たんぽぽさんも喜んでいるみたいだな。というよりはなの愛情が希望饅頭を美味しくしてくれたんだな。

俺がそう思った瞬間、何故かレガオンが反応を示した。

 

「あ、あの私、宇佐美いちかって言います」

 

「はなのお友達かい?」

 

「はい、それでさっき味を落としたくないって言ってましたけど、きっと大丈夫です。誰かを思いながら作ったお菓子は味が落ちたりしません」

 

「あんた、若いのによく分かってるじゃない」

 

たんぽぽさんに褒められ、嬉しそうにするいちか。これで一件落着か。たんぽぽさんも腰痛が落ち着いたので、退院するのであった。

 

いちかとナタラの二人を見送ろうとする俺達。そこに突然猛オシマイダーが現れた。

 

「みんな、行くよ!」

 

「それじゃ私も……」

 

「いちか、君はハリーとはぐたんを頼む。ここは俺がやるよ」

 

「ナタラさん……うん」

 

はなたちはプリキュアに変身し、俺、ナタラ、アカメ、クロメ、エスデスは並び立った。

 

「手伝ってくれるのか?エスデス」

 

「ふっ、ここまで来たんだ。付き合ってやる!」

 

猛オシマイダーの近くにはジェロスとその部下二人、そしてメラルドと兜虫、巨針蟻がいた。

 

「プリキュア?」

 

「デリートしてやる!」

 

「それじゃナイトイェーガーズの相手は私達ね」

 

キュアエールたちは猛オシマイダーと対峙し、俺達はメラルドとその部下の兜虫、巨針蟻と対峙していた。

 

「メラルドとは私がやらせてもらうぞ。お前たちはそっちの二人だ」

 

エスデスは剣を構えると、メラルドも皇具を構え激しいぶつかり合いが始まった。

 

「あっちは楽しそうね。こっちも楽しませてもらうわよ」

 

兜虫は二又の槍を構え、アカメとクロメの二人の斬撃を受け止めていた。

 

「あははははは!!こっちは一気に決めるよ!!」

 

俺はレガオンの大剣で巨針蟻の拳の連撃を受け止めていたが、一撃一撃が重すぎる。

巨針蟻が思いっきり拳を振りかぶった瞬間、ナタラが伸ばしたトリシュラで巨針蟻を吹き飛ばす。

 

「大丈夫か?」

 

「あぁ、何とか…でもこいつは面倒だぞ」

 

「分かってる」

 

不意に猛オシマイダーがたんぽぽ堂に向って巨大なあめ玉を投げ飛ばしていた。俺とキュアエールは止めようとした瞬間、たんぽぽさんが巨大なヘラで飴玉を打ち返していた。

 

「嘘だろ……」

 

「たんぽぽ堂は私の大切な宝物なんだ!壊させないよ!」

 

「凄いな……」

 

猛オシマイダーが今度は突撃しようとするが、キュアエールが寸前の所で止めるのであった。

 

「大好きなおばあちゃんを傷つけたら許さないんだからーーー!!」

 

猛オシマイダーを殴り飛ばしたその瞬間、キュアエールのミライクリスタルからピンクの光が現れ、レガオンに宿った。

 

「キュアエールの愛が……それだったら!!」

 

レガオンは俺の背中に装着し、ピンク色の光を纏った翼を広げた。

 

「そんな力!!」

 

巨針蟻が俺に向かって突撃してくるが、俺は思いっきり空を飛び、翼で巨針蟻を切り裂いた。

 

「そ、そんな……」

 

真っ二つにされても生きてるのか……だったら、とどめを刺すか

 

「狂龍騎!!」

 

狂龍騎に変わり、炎の塊を放ち、巨針蟻に喰らわし、巨針蟻を撃破するのであった。

更に後ろから猛オシマイダーが襲いかかってくるが、それは思いっきり殴り飛ばし、

 

「決めろ!!キュアエール!」

 

「うん!任せて、エールタクト!」

 

「アンジュハープ!」

 

「エトワールフルート!」

 

「「「心のトゲトゲ飛んでいけ〜!プリキュア・トリニティコンサート!」」」

 

虹色のエネルギー弾に包まれた猛オシマイダーが浄化された。

 

「「「HUGっとプリキュア!エール・フォー・ユー!」」」

 

「やられたわね。メラルド、帰るわよ」

 

「彼の力が上がってるみたいだけど……ふふ、エスデス、次も楽しみましょう」

 

「メラルド、お前は何を知っている?」

 

「さぁね。ただハイトたちは究極の皇具を完成させるために闇の力を集めている。それだけは伝えておくわ」

 

「メラルド様、巨針蟻が……」

 

「負けたものには興味が無いわね。また会いましょう」

 

ジェロスとその部下二人、メラルドと兜虫はそのまま姿を消すのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦いが終わり、はなたちが楽しそうにたんぽぽさんと話している中、俺はナタラといちかを見送っていた。

 

「それじゃまた何かあったら……」

 

「あぁ、ナタラもいちかを大切にするんだぞ」

 

「ミナトくん」

 

いちかは顔を真赤にさせる中、ナタラはあることを言い出した。

 

「そういえばミナトくん、クロトという奴を知っているか?」

 

俺はナタラから出た名前を聞いた瞬間、物凄く嫌そうな顔をした。

 

「ナタラ、何でクロを……まさか!?」

 

「そのまさかだよ。今度君に会いに来るらしいよ」

 

クロ……クロトが会いに来るって……かなり嫌なんだが……




最後に出てきたクロト。今度また外伝としてプリキュアアラモードの話の主人公となります。

次回はそのクロトとミナトの過去と再会になります
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