ハリーハウスで、皇具によって転移した残り三人の居場所の手がかりを探しているけど、これと言って見つからないでいた。
というよりかはハリーが何かの準備をしていて集中できなかった。
「何してるの?」
はなも気になり、ハリー(ネズミ形態)に聞くとハリーは作業しながら答えた。
「うん?こっちで暮らすためにも店でも開こうと思て、ヘアメーク・ファッション、その他色々。女子のあこがれが詰まったショップ。その名もビューティーハリーや」
店ね……というかハリーもお金に困ってるんだな……
「それいいね。私もカリスマ店員になる。ミナトくんもどうかな?」
「俺はやめとく。田舎もんだからファッションとかよく分からないし、そもそもこっちの服装とかよく分からない」
唯でさえいま着ている服なんて結構周りで浮いてるし……いや、この服だって暗殺家業では目立たず、目立たすぎない感じだから気に入ってるけど……
「それじゃミナトくん、私が教えてあげるよ」
「はなが?機会があったらでいいよ」
「いや、お前らにはやることあるやろ。残りのプリキュア探しや」
「そっか……でもちょっと誘ってみようかなって思ってる人がいるの。だからミナトくん」
「ん?」
「明日、警備のお仕事だよね」
「あぁ、確かサヨとだっけかな?」
「サヨさんに輝木ほまれさんに会いたいってお願いできないかな?」
ほまれをプリキュアにか……というかプリキュアって誰でもなれるのか?俺はハリーの方を見るが、ハリーは作業に戻っていた。
「まぁ頼んでみるよ」
「ありがとう」
次の日、校門前ではなに頼まれたことを伝えた。
「ほまれに会いたい?」
「そう、プリキュアにスカウトするんだってさ」
「スカウトって、そんな風にプリキュアってなれるの?」
「さぁ?」
「さぁって……それにしてもプリキュアにクライアス社……平和な世界なのにどうしてそれを脅かす人たちが出てくるのかしら?」
サヨの疑問はもっともだけど、俺としてはある考えがある。それは……
「世の中にはいい人だけじゃないってことだよ。お前もあっちでよく分かってるだろ」
「……ミナトさんの正義と私の正義は違う……」
「そういうことだ」
俺は帝国のやり方が気に入らず、中からではなく外から帝国を変えようとし、サヨは……イェーガーズの良心的な人たちは中から変えようとしていた。
お互いの考えが違う所為か、何度かぶつかったことがある
「そういえばお前、帝具は?」
「持ってきてるよ。エスデス隊長がどこかの偉い人が持っていた帝具をもらってきたこのアッキヌフォートをね」
アッキヌフォート、対象の名前を叫びながら射ると矢は永久的に追尾するってやつか。かなりすごい帝具だけど、矢とか弾くか防いだりしたら意味ないからな……主にインクルシオとか
「そういえばほまれのことだよね。会いたいって言ってもあの子……」
サヨがいいかけた瞬間、見覚えのある少女がこっちに向かって歩いてきた。噂をすれば何とやら、ほまれだった。
ほまれは俺とサヨの姿に気が付き、
「お勤めご苦労さま」
「ほまれ、ギリギリよ」
「はいはい」
サヨのお小言を適当にあしらうほまれ。何というかこの間あった時とはぜんぜん違うな
「全く、学校に来るだけでもいいけど、授業に出なかったりして……きっとはなちゃんもほまれがクラスメイトだって知らないと思うわ」
「一緒にクラスなのか?」
「そうよ」
だったら頼む必要ないじゃんか。
警備の仕事も一段落し、俺とサヨの二人はハリーと合流し、学校が終わったはなたちと一緒に買い出しに向かっていた。
「ほまれさんプリキュアに似合うと思うんだけど」
「うん……」
「あれ?さあやちゃん反対なの?」
「そうじゃないけど…プリキュアって誘われてなるようなものなのかなって…」
さあやも俺やサヨと同じ意見だったか。なんとなくハリーの話を聞いていて、プリキュアって特別な何かがないとなれないものだと思っていた。
「行こう、もぐもぐ」
どうしたものか悩んでいると聞き覚えのある声が聞こえ、声のしたほうを見るとそこにはほまれが犬の散歩に出かけようとしていた。
「輝木ほまれさん!?」
「なんでこんなとこに……」
「買い出しの途中や」
「はぎゅ~」
「きゃ…きゃわたん…」
うん、やっぱり朝見たときと感じが違う。この子、可愛いものに目がないって感じか。
女の子らしいチャ女の子らしいけど、
「犬、飼ってたんだ」
さあやがそう聞くが、ほまれは首を横に振った。
「拾っただけ。迷い犬なんだ。だから、飼い主を探している間だけあの病院で預かってもらってるの」
「もぐもぐって?」
「と、取り敢えず今だけの名前」
せっかくだからということで、みんなでもぐもぐの散歩に付き合うことになった。はながもぐもぐとの出会いについて聞くと、ほまれ曰くどうにも不思議な出会いで、トラックに引かれそうになったもぐもぐを助けようとした時、赤ん坊の声と共に時間も止まった感覚があったらしい。
「なんだったんだろう」
それって、前にさあやから聞いた現象と同じ……まさかそういう不思議な現象に巻き込まれたということはプリキュアの素質があるっていうことなのか?
「同じだ」
はなたちも俺と同じことを考えていたみたいだ。
「出てけ!出てけ!ここは俺達が使うんだ!あっち行け!!」
どこからか声が聞こえてきて、見てみると子どもたちが何か言い争っていた。子供同士なら止める必要はないかと思うと、
「コラァ~!」
いつの間にかはなが止めに入ってるし……俺達もはなのところへ行くのであった。
「意地悪ダメ!!」
「何だ?生意気な小学生だな」
「小学生じゃな~い!うぬぬ…」
「どうしたの?」
「バスケしたいのにこの人たちが出てけって…」
「公園の一人占めは良くないよ」
「じゃ、俺達に勝てたら代わってやるよ」
「バスケで?さあやちゃん得意?」
「球技はそこまで…」
ほまれは小学生たちからボールを受け取ると、馬鹿にした輩に思いっきり投げ渡した。
「スリー・オン・スリーで良いの?」
「勿論」
もしかして勝負する流れになってる?まぁ俺はのんびり見てるか。
「ミナトだっけ?あんた、この子の代わりに入って」
「さあやの代わりに?ルールわからないんだけど」
確かにさあやはスポーツに向かなそうだけど、ルールがわからん。
「えっとね。ボールを相手チームのゴールに入れるの」
さあやがある程度のルールを教えてくれた。なんとなくわかったけど、とりあえず聞いておくべきことは
「相手に全力でボールを当てるのは?」
「そ、それはちょっと……」
何だ駄目なのか。
クライアス社
「残業ご苦労さまね~」
「いえ」
チャラリートはルールーからプリキュアに関するデータを受け取り、出かけようとしていた。するとそこに一人の少女がやってきた
「どこか行くのか?チャラリート」
「あんたは……」
「妾はドロテア。丁度いい、実験体の調子を見たくてな。妾も付き合う」
「お前みたいなお子様が?」
「こう見えて、お前より年上じゃ」
「ババアかよ!?」
「なんじゃと!!」
チャラリートとドロテアが喧嘩する中、ルールーはある事を聞いてきた。
「そういえばチャンプとエンシンはどうなさったのですか?戦いに行くのであればかれらも一緒のほうが……」
「ハッキリ言うが、チャンプとエンシンは暴れすぎるからとハイトが動きを封じておる。他の奴らは興が乗らんみたいだ」
「そうですか」