HuGっと!プリキュア 竜騎の暗殺者   作:水甲

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第80話 ミナトとクロト

『お前、またやらかしたのか……』

 

『やらかす?何を言ってるんだ?俺は俺らしくやっているだけだ』

 

『だからって、そこまでする必要があるのか?』

 

『分からない奴だな。非情にならなければいつかお前は悪党に殺されるぞ』

 

これはあの時の夢……警備隊の任務で悪党を捕まえに行った時、あいつは先行して悪党を全て虫の息まで追い詰めた。

 

 

 

 

 

『聞いたぜ。裏切ったんだってな』

 

『あぁ、俺はこの道を選んだんだ。もう誰も傷つかない平和な世界のために……邪魔をするなら……』

 

『いいぜ。お前の帝具と俺の帝具……どちらが上か確かめようぜ!!』

 

俺はレガオンを……あいつはオウガデーモンを起動させた

 

『さぁぶっ潰す!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

目を覚ますと物凄い疲労を感じていた。ナタラにクロトの事を聞いたからか夢に出てくるようになったし、おまけにあいつの夢って言うだけで物凄く疲れる

 

ハリーハウスに行き、はなたちが何かしらの話をしている中、俺はセリューにクロトの話をした。

話を聞き終えたセリューは物凄く嫌そうな顔をしていた。

 

「クロトが……何でまた……」

 

「多分だけどユートピアの力で転移してきたみたいなんだけど……」

 

「そっか……にしてもクロトが……」

 

「「はぁ~」」

 

俺とセリューの二人がため息をつくとはなたちが話しかけてきた。

 

「どうしたの?二人とも」

 

「何だか元気が無いみたいだけど……」

 

「何かあったの?」

 

「というよりミナト、セリューから疲労を感じられますが……」

 

「ミナトさんとセリューさんお疲れなんですか?」

 

いや、疲れていると言うよりかは……嫌な夢を見たと言うか……

 

「実は言うと俺とセリューの同僚がこっちの世界に来てるらしく」

 

「ただ面倒なやつなのよね」

 

「面倒?どんな感じなの?」

 

はなたちも興味があるみたいだし、話してもいいな。

 

 

 

 

 

 

 

 

クロト。帝国警備隊の一人で俺とセリューの同期である。同期ではあるけど、かなり色々と滅茶苦茶なやつで、戦いのときは徹底的に打ちのめしたり、女の子が戦うということが気に入らないと言うより、女の子に守られるのが嫌いだったりする。あいつが女の子に守られるのを嫌う理由はあの人のことがあるから仕方ないことだろうけど……

 

「任務中に私がクロトを庇おうとしたときなんて、思いっきり蹴り飛ばされたっけ」

 

「まぁ優しいやつなんだけど、なんか違うと言うか……」

 

おまけに俺がナイトレイドに入った時なんか、しつこいくらい戦いを挑んできたんだっけ……

 

「要するに面倒くさい奴ってこと?」

 

ほまれの問に俺達は頷くのであった。それにしてもいつ会いに来るのやら……

そう思った瞬間、突然ハリーハウスの扉が勢いよく開けられた。

 

「よぉ、久しぶりだな。ミナト、それにセリュー」

 

黒い髪、腰にはベルトを巻き付けた男。噂すればなんとやらだな

 

「クロト、久しぶりだな」

 

「本当に会いに来るなんてね」

 

「俺もここで会えるなんて思ってなかったぜ。悪いが二人とも面を貸してもらおうか」

 

ここは断らないほうが良いな。はなたちにはここで待っているように言い、俺とセリューの二人はクロトの後をついていくのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

たどり着いた場所は前に陽斗と戦った場所だった。ここは人気のない場所。だとしたら……

 

「久々に会ったんだ。それなりに話すことがあるけど……必要ないな。かかってこい」

 

やっぱり拳で語り合うか……俺とセリューは互いに頷きあい、俺はレガオンを、セリューは地面から正義宋帝刀を取り出した。

 

「行くぜ!!オウガデーモン!!」

 

クロトは黒い鎧を身にまとい、地面に突き刺さった金棒を引き抜いた。

 

「さぁ楽しもうぜ!!」

 

クロトは大きく金棒を振り落としてくる。セリューが宋帝刀で防ぐがすぐさま砕かれてしまった。

 

「俺の攻撃を防ぐなんて無駄なことをするんじゃねぇぞ!!」

 

「本当に面倒ね。それに昔よりも強くなってる!」

 

「だったら……レガオン!!奥の手!龍騎!」

 

真っ赤な鎧を身にまとい、クロトの金棒を受け止める。

 

「時間制限付きの強化なんて通じると思ってるのか!!」

 

「時間制限?そんなもの無くなったに決まってるだろ!!」

 

クロトの腹に蹴りを一撃食らわせ、クロトは吹き飛ぶが倒れることもなく立っていた。

 

「いいぜ!!こんな戦い!!久々だ!!」

 

クロトは金棒を二つに折った瞬間、二本の刀へと形を変えた。

 

「正義秦広球!!」

 

セリューの正義秦広球がクロトに迫ってくる。クロトは二本の刀で切り裂くのかと思った瞬間、クロトは刀を地面に突き刺し、正義秦広球を受け止めていた。

 

「良い一撃だ!!だけどな!」

 

クロトが正義秦広球を掴んだ状態で思いっきり回し始めた。セリューは咄嗟に手放すが、クロトは正義秦広球をセリューに向けて投げつけた

 

「まずい!!」

 

俺は急いで狂龍騎を発動させ、正義秦広球を打ち砕いた。

 

「それが噂に聞く暴走形態か」

 

「暴走形態だったけど、制御は出来てる!!」

 

俺はクロトに接近し、クロトも二本の刀を引き抜き拳と斬撃のぶつかり合いが始まった。

 

「ハアアアアアアアアア!!」

 

「オオオオオオオオオオ!!」

 

互いの全力の一撃がぶつかり合い、互いに吹き飛ばされた。

 

「強くなったな。クロト……プリキュアと一緒に戦ってきたからか?」

 

「お前もな。ミナト……それにセリュー……俺の帝具……いや皇具といい勝負だが、まだ俺の本気を引き出せてないみたいだな」

 

クロトはそう言って、去っていく。というか今、皇具って言わなかったか?

 

「あいつの持ってる帝具って……」

 

「うん、私達の世界で普通に使っていたものだよね」

 

いや、あっちに皇具が残っていてもおかしくはないけど……まだ本気ではないって……

 

「クロトの奴、もしかして私達に皇具には奥の手があるって言いたかったのかな?」

 

「どうだろうな?ただ単に戦いたかっただけかもしれないな」

 

まぁどっちだろうけど、久々に会えてよかったかもな。ただ物凄く疲れるけど……




クロトの物語はキラプリの方で語られます。

次回は旅行回です
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