ハリーハウスにて、みんなでテレビを見ているとツインラブのことが取り上げられていた。
「テレビで紹介なんてすごぉ~い!」
「いえ、これだけで満足していたら駄目なのです。もっと頑張って色々なな人に曲を……」
『ツインラブ、そんなにいいですか?彼女たちの曲はアイドルなのかロックなのか。なんか中途半端ですよね』
「うっ……」
コメンテイターの言葉を聞いて落ち込むえみる。俺は立ち上がり……
「ちょっとこいつぶっ飛ばしてきていいか?」
「いや、やめたほうがいいですよ」
「というか何であんたが切れてるのよ?」
ぶっ飛ばしに行こうとするとさあやとほまれに止められた。何も感じないのか?このコメンテイターは……一回本気でぶっ飛ばしたほうがいい気がするし……
「気にしないでください。ミナトさん。私達の曲は……中途半端なのは……」
「えみる……」
落ち込むえみる。どうすればいいのか俺とルールーは考え込んでいると突然扉を開けてパップルが入ってきた。
「ツインラブに若宮アンリ密着取材のお仕事よ~ん」
何というかタイミングがいいのか悪いのか……えみるとルールーの二人は引受け、ミライパットでアナウンサーに姿を変えるが……
「めちょっく!このテンションでアナウンサーできるの?」
「わらって~スマイルよ~」
えみるは落ち込んでいた。本当にどうしたらいいものか……
クライアス社
「ふむ、ドロテア。調子はどうかな?」
「コスミナの方は大分成果が出てきておるぞ。現状飛行能力と蜂などの毒物を扱うことができるが……さらなる力を得るとすれば……賢者の石が必要じゃな」
「賢者の石……伝説級のものだな。それでは……」
ハイトは懐から一つの石を取り出した。それを見てドロテアは驚きを隠せないでいた。
「ほう、まさか持っているとはな」
「必要なものだったからな。これはもう余っていたものの一つだ」
「ふむ、これならばいいかもしれぬのう」
ドロテアは賢者の石を受け取り、実験室へと向かうのであった。ハイトは……
「さて完成したものの試してみないといけないな。それに愛龍騎とやらの力を直に確かめてみたいしな」
スケートリンク場で、はなとさあやがほまれの練習風景を実況していた。本来ならえみるとルールー、ツインラブの仕事だったのだがえみるの不調もあり、代わりに二人が代役として出たのだが……
「わりとしっかり仕事こなしてるんだな」
「ミナト、いいのか?えみるのこと元気づけなくって」
付き添いできていたタツミがえみるの方を見ながらそう言うけど、でも俺にできることは……
「俺には何も出来ない。というよりかは俺の彼女ならきっと立ち上がれると思ってる」
俺はえみるのことを信じているからこそ、何もしないだけ……ただ本当にそれでいいのかどうかは迷っているけど……
「まぁお前がそう言うならそれでいいんだろうけど……少しは力になってやれよな」
「分かってる」
俺は落ち込んでいるであろうえみるの所へ行くと、パップルがえみるに何かを言っていた。
「人気ものになるってこういうことがあるのよ」
「私はツインラブとしてもっと歌い続けたい……」
「………」
パップルが何を言っていたのかわからないけど、えみるは強くならないといけないと思うのであった。
それにルールーもまた何かに思い悩んでいた。
それからはなとさあやと代わりツインラブの二人がアナウンサーをするのであったが、えみるはまだ無理をしている感じがした。
そんな中アンリとルールーの話が聞こえてきた。
「人は強くならなければならないのですか?多くの人に歌を届けたい。そのためにやわらかい心にアーマーを着けて隠す。それは必要なことでしょうか?」
「……結局人はわかりあえないのさ」
「確かにそうかもしれないな」
「ミナト……」
「やぁ、君も来ていたんだね」
「あぁ……」
「ミナトは人と人と同士が分かりあえないものだと思いますか?」
「分かりあえたら争いなんて起こらない……俺達は言葉をかわしても分かり合うことが出来なかった」
あの世界での戦い……俺達ナイトレイドとイェーガーズはそれぞれの正義を持っていた。それは分かり会えるものかと思っていたけど、どこか違う感じがしていたりしていた。
「根っこの部分は同じなんだけどな……」
「……痛っ!髪が引っかかって……」
「じっとしてて……」
アンリがルールーの髪をとってあげようとした時、今回の密着取材のディレクターとカメラマンがこっちを見てなにか言っていた。
「スクープ!こういう刺激的なのを待ってたんだ!熱愛!若宮アンリと人気アイドル。ルールー!」
「なにをやっているのですか?」
それを聞いてえみるとえみるの兄、正人がディレクター達に詰め寄ってきた。
「二人はただの友人です!でっち上げはやめてください!」
「キミ、アンリくんのお友だち?詳しく話を聞きたいな」
「なっ!?」
「ほら彼、色々噂あるから」
くだらないことをしてるな……俺は注意しようとした瞬間、ディレクターとカメラマンの二人が突然水をかけられていた。水をかけた人物は……シェーレだった。
「す、すみません。躓いてしまって……」
「はははは、シェーレは相変わらずだな」
ブラートの兄貴はそう言いながら俺達の所に近寄ってきた。
「ちょっとあんたたち誰よ!!機材にかかったら……」
「あぁその時はちゃんと言ってやるんだな。人のプライバシーを侵害していた結果、機材が壊されたって……」
ブラートの兄貴は二人を睨みつけながらそう告げるのであった。
「な、ななな……」
「僕の出番はないみたいだね」
「二人はちゃんとマネージャーしてるのか?」
「というよりボディーガードかな?」
アンリは外の空気を吸ってくるといい、外へと出るのであった。
アンリの様子が少し気になり、俺は外へと出るとアンリの前にオールバックの男が立っていた。
「アンリ、誰だ?こいつ」
「クライアス社の者だってさ」
「クライアス社!?」
俺は直ぐ様レガオンと桐一文字を抜いた。
「ミナト・ユウだな。今回君たち二人をスカウトしに来ました」