HuGっと!プリキュア 竜騎の暗殺者   作:水甲

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第92話 命というものを学ぶさあや

ある日のこと、みんなでさあやのドラマを見ていた。

 

「うぅ~感動したよぉ~!」

 

「巨大タワーから生まれた女の子って、凄い設定だよね」

 

「現代のかぐや姫を狙ったドラマですから、大ヒット中なのです。もうすぐ新しいドラマ『ドクターはいすくーる』の撮影なんですよね?」

 

「うん」

 

「昼間はごく普通の女子高生。放課後は天才医師のお話なんですよね」

 

何というかさあやは本当に頑張ってるな……まぁ一生懸命頑張るということは悪いことじゃないよな。

 

「うん、実はその役作りのために、すみれさんにお願いしたいことがあって」

 

「お母さんに?」

 

さあやは役作りのために以前訪れた病院の先生にいろいろな話を聞くことになった。

はなたちはもちろん、俺もついていくことになった。

 

 

 

 

病院につき、俺達は病院のマキ先生に話を聞くことになった。

 

「すみれさんから伺ってるよ。話を聞きたいって、命を生まれる現場に遊び半分で来たわけじゃないよね」

 

「そんなこと……」

 

「それだったら産婦人科以外の診療科も研修できるように話を通してあげるから、さっさと支度しておいで」

 

ということではな、えみるは小児科、ほまれは整形外科、さあや、ルールーは産婦人科に研修を行うことになった。そして俺はと言うと……

 

「あと君はある人の診察を受けてもらっていいかな?」

 

「俺ですか?というかある人って……」

 

「ちょっと前に会った人でね。まぁ変わった人だけど腕は確かで、どうにもあなた達の事を知ってるみたいでね」

 

変わった人で、医者って……まさかと思うけど……

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は案内された場所に行くとそこにはドクタースタイリッシュが待っていた。

 

「ひさしぶりね。ミナト」

 

「あんたかよ……何でまたここにいるんだよ」

 

「ちょっと前に重体患者を見たことがあってね。それ以来たまに手伝ってあげてるのよ」

 

まぁスタイリッシュの腕前なら特に問題とかないから大丈夫か。にしても俺の診察ってなんなんだ?

 

「あなた、少し前に愛龍騎っていうのを発動させたわよね」

 

「あぁ、狂龍騎よりもかなり力が上がっていて……」

 

「ふむ、体に不調とかあるかしら?痛みがひどかったりとか……」

 

「特には……」

 

「そう、悪いけどちょっと血を取らせてもらうわよ」

 

一体なんなんだ?何か問題でもあるっていうのか?

 

「なぁ何かあるのか?」

 

「……これはあくまで私の予想だけど、愛龍騎を発動したことによって貴方は帝具と混ざり合ってしまう危険性がないかと思ってね」

 

「帝具と混ざり合う……というとタツミと同じような……」

 

「えぇ彼はインクルシオの素材に使われているタイラントと混ざり合ってしまい、最終的には龍へと変貌した。まぁこちらに来た際には元の姿に戻ったみたいだけどね」

 

「そして今の俺は……そうなるかもしれないって言うことなのか?」

 

「だから調べているのよ。愛龍騎は本当に危険なものだったら、使用を控えるべきかどうかね」

 

危険かどうかか……確かに調べてもらうのは悪いことじゃないな。ただ気になることがある。

 

「スタイリッシュ、あんた変わったな」

 

「何がよ」

 

「俺はてっきりマッドなやつかと思ってたんだけど……ちゃんと医者らしいというか科学者らしいと言うか……」

 

「ふふ、この世界に来て色々と触れ合ったおかげかしらね。貴方もそうでしょう?」

 

こっちに来て変わったか……そうかもしれないな。それにナイトイェーガーズのみんなもそうだよな……

 

「とりあえず結果が分かり次第連絡するわ。それじゃあの子達の所に行ってあげなさい」

 

俺は診察室から出ていくのであった。ただ気になったのは……

 

「連絡って誰に連絡するんだ?」

 

一人でそう呟くのであった。

 

 

 

 

 

 

 

診察室から出るとさあやとルールーが玄関でなにか話しているのを見かけた。

 

「どうしたんだ?こんな所で」

 

「あっ、ミナトさん」

 

さあやの近くには小さな女の子がいた。何だか元気が無い感じがするけど……

すると女の子はマキ先生に近寄り

 

「マキ先生、今日はお母さん、よろしくおねがいします」

 

「えぇあやちゃん」

 

「ママの部屋に行くね」

 

あやちゃんはすぐさまに病院の中に入っていった。母親思いって言うことなのか?

 

「彼女のお母さん、今日なにかあるのですか?」

 

ルールーもあやちゃんの言葉が気になり、あやちゃんの父親に話しかけていた。

 

「帝王切開であかちゃんを産むんです。あやちゃんの弟を」

 

「帝王切開……手術するんですね」

 

何だか聞いたことのない言葉だな。だけど手術って言うとやっぱり難しいものなのか?

 

 

 

 

 

 

 

それからさあやはネットで帝王切開について調べ始め、赤ちゃんや母体にも安全な方法だと書かれていたのだが、だがそれはあくまでネットでの情報でしかない。

その母親にも赤ちゃんの情報があるわけじゃないとマキ先生に言われたらしい。

 

「まぁ確かに人それぞれ違うからな……」

 

「ミナトさんは、どうしていたんですか?」

 

「どうしてたって?」

 

「その……こんな所で言うことじゃないですけど……」

 

あぁもしかして俺があっちでやってきたことか。

 

「ミナトさんは悪人に対して罰を与えてきましたけど、でもそれはその人が今までやってきた悪事したからですけど、それはあくまでそういう話を聞いたからですよね。もしもその人が良いことをしてきたことがあっても……」

 

「……さあや、どんなに悪いことをしてきても一つだけ良いことをしてきた奴がいたかもしれないけど、それでも一度犯した罪を許して良いものじゃないんだ」

 

俺たちはずっとそうしてきた。それに良いことをしているなら、どうして人を傷つけることができるんだ。それこそおかしいことだろ

 

「俺たちは全てを知っていても悪人を切り続ける。そしていつか罰を受けるって知ってもだ」

 

「ミナトさん……」

 

「さあや、お前はどうしたいんだ?」

 

「私ですか?」

 

「お前はあの母親の苦悩を何とかしたいのか?でもそれはお前がやるべきことじゃない。お前がするべきことは……」

 

俺は向こうの方で本を抱えたあやちゃんを見つめた。さあやがするべきことは……

 

「そっか……お母さんだけが不安じゃないんだよね。ありがとうございます。ミナトさん」

 

さあやはそう言いながら、あやちゃんの所へと向かうのであった。

 

 

 

 

 

 

 

それからさあやはあやちゃんの不安を取り除いてあげるように話しかけた。

 

あやちゃんも母親が自分だけの母親にならなくなってしまうことを不安でしょうがなく、泣きじゃくった。さあやはそんなあやちゃんをそっと抱きしめた。

 

「今は赤ちゃんに会うためにママは頑張ってる。あやちゃんも頑張っててすごいよ。もうすっかりお姉ちゃんだと思う。でも悲しくなるまで我慢することないんだよ」

 

さあやはあやちゃんの気持ちを理解して、不安を取り除いてあげた。何というか本当に先生みたいだな。

 

『ミナト、貴方はなにか悩んでるの?それだったら私に……ううん、私達に話して……一人で背負い込むよりかはずっと良いと思うよ』

 

何でかあの人のことを思い出してしまった。クロトもセリューもあの人のことを未だに思い出すんだろうな……

 

「あの人はどうしてここに来てくれないんだろうな……それに隊長も……イエヤスも……」

 

俺は誰にも聞かれないようにそう呟くのであった。

 

 

 

 

 

そしてあやちゃんのお母さんの手術が始まると同時に桐一文字がトゲパワワを感じ取った。

 

俺たちは感知した場所に向かうとそこにはトラウムと猛オシマイダーが待ち構えていた。

 

「またここに現れて!」

 

「プリキュアにナイトイェーガーズは一人だけか。何でこう早く来るかな……っていうか今回は私も考えてる。こういうこともあろうかと……」

 

トラウムはボタンを押すと猛オシマイダーから音が消えた。もしかして病院での騒音を気にして……

 

「あんた、優しんだな」

 

「こう見えて気遣いはできるのさ!行け!猛オシマイダー!」

 

猛オシマイダーがドリルで攻撃を仕掛けてきたが、キュアアンジュがその攻撃を弾き、弾かれて落ちてきたところを俺は桐一文字で切りつけた。

 

「さっさと終わらせる!!」

 

俺は桐一文字で猛オシマイダーの武器を全ては切り裂き、その隙にキュアエールたちのチアフルアタックで猛オシマイダーを浄化するのであった。

 

「いっそ君らが赤ん坊だったらわたしだって……あっひらめいちゃった」

 

トラウムはそう言い残して姿を消すのであった。

 

「帰るんか――――い!!」

 

思わずツッコミを入れるキュアエール。何というか今回は特に問題もなく終わったけど、嫌な予感がするな……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから手術も無事に終わり、あやちゃんはさあやのことを先生と呼んだ。さあやも医者という職業に素敵だと感じるのであった。

 

「こんな所にいたのね。ミナト」

 

「あれ?スタイリッシュさん、どうしてここに?」

 

「野乃はな、あなた達も久しぶりね。それはそうとミナト、貴方の検査結果なんだけど……」

 

「検査って、ミナトさん、どこか悪いんですか?」

 

「い、いや、何というか……」

 

俺はえみるたちに自分の体について話した。もしかしたら俺は危険種になるかもしれないということを……

 

「そんな……」

 

「ドクター、ミナトは大丈夫なんですか?」

 

「そうね……実は言うと……危険種になるっていうことは無いみたいなの」

 

「そうなのか?」

 

「えぇ、愛龍騎は特に悪い影響はないみたいね。というよりかは悪い影響を取り除いていってる感じよ」

 

つまり……悪い影響が出ていたけど、愛龍騎のおかげで影響がなくなったって言うことなのか?

 

「まぁあとは……言わない方がいいわね」

 

「スタイリッシュさん!そんな不安になるようなことは……」

 

えみるがスタイリッシュに詰め寄ると、スタイリッシュは笑顔で……

 

「大丈夫、悪いことじゃない。でも言ったら気にしなくなるから言わないだけよ。それじゃ」

 

スタイリッシュはそう言い残して帰っていった。一体俺に何かあるっていうのか?でも悪いことじゃないって……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クライアス社研究室

 

「ふふふ、ついに完成したぞ。さぁてコスミナ。これでお前は最凶の存在になったぞ!!そしてお前は最高の女王となるのだ!!」

 

ドロテアは異形の姿をしたコスミナにそう言い、笑い声を上げるのであった。するとトラウムが現れ……

 

「やぁドロテア。調子はどうだい?」

 

「最高じゃ!!」

 

「それは良かった。それじゃ今度一緒に出ないかい?プリキュアとナイトイェーガーズを潰すために……」

 

「それはいいな……」




最後が急ぎ足ですみません。次回はプリキュア本編がオールスターなので、アカメが斬る!組もオールスターになります。もちろんあの二人も登場します
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