実力派エリートの弟   作:唯一無二の緑刀使い

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とりあえずオリ主の紹介を。

迅 悠紀

言わずと知れた実力派エリート迅悠一の弟。悠一と同じくかなりの古参。雨取千佳の2、3倍の量のトリオンを持っており、身を守るためという名目で忍田にかなり鍛えられた。それから二人とも次第に熱が入っていき、一日の半分を訓練に費やした事も。なので、弧月を握らせると変態。ボーダー隊員の間では忍田旋空の継承者ではないかと噂されている。因みに使っているのはただの弧月ではなく、鞘や柄が黒色、ブレードが緑色の悠一の風刃を意識した物。
原作開始時は一人だけの隊で既にA級一位の座にいた。旧ボーダー時代は弧月一筋だったが、ある日シュータートリガーに手をつけるとハマってしまい、シューターもマスターした。膨大なトリオン量を利用してシューターでも変態ぶりを発揮した。
入ったばかりの隊員に小学生かと言われ、ランク戦でボコボコにした事もある。見た目が小さい子供の為、詳しく知らない新入隊員から舐められる事もあるが、正隊員内では知らぬ人はいない有名人。中学生だが、身長は小学生。身長の事で何か言うともれなく斬撃、弾丸の嵐がプレゼントされる。
玉狛支部所属だが、悠一と共に上層部からの信頼は厚い。サイドエフェクトは“超直感”。簡単に言えば、人や動物、物の気配を感知する事が出来る。そして喜怒哀楽の簡単な感情なら自然と分かる。ただし、強すぎる感情は嫌でも頭に流れ込んでくるというデメリットもある。集中すればワンピースの見聞色の覇気のように相手の攻撃を読む事も出来る。
弧月は大体常時装備しているが、スナイパートリガー以外は大体扱えるので弧月以外のトリガーはその時の気分で変わる。最近はスナイパートリガーにも手を出そうとしているらしい。


こんな感じです。思いつきなので矛盾があるかもしれないですが、暖かい目で見てくれると嬉しいです。
因みにいきなり戦闘から始まります。

それではどうぞ。


プロローグ
迅悠紀①


ボーダーの本部長忍田真史は手に弧月を持ち、目の前にいる少年と向き合っていた。目の前の少年は忍田とは対称的な黒色の鞘に黒色の柄、緑色のブレードの弧月を持っている。ピリピリと空気が震えている。ノーマルトリガー最強の男と呼ばれる彼だが、この状況では気を抜けない。今この空間は漫画などで言う「先に動いた方が負ける!」というような雰囲気に包まれている。トリオン体の筈なのにツーと一筋の汗が額から流れ落ちるような錯覚に陥る。

 

『模擬戦開始!』

 

その声が響くと向かい合う二人は同時に動いた。両者の持つ弧月の刀身が黄色と緑色の光を放つ。

 

「「旋空弧月!」」

 

両者の弧月の刀身が伸びた。トリオンを消費して瞬間的にブレードを拡張するオプショントリガー“旋空”を使用したのだ。

発動したのは同時だが、僅かに忍田の方がブレードの展開速度が速い。無駄な工程は一切無い。一直線に相手に向かう。端から見れば一振りしたようにしか見えないが既に5本もの斬撃を放っていた。だがそれは相手の少年──迅悠紀──の放った旋空によって1つ残らず軌道をずらされた。

一瞬遅れた悠紀だったが、怯まずに連続で旋空を放つ。そして今度は忍田の旋空によって軌道のずらされ、空を斬った。

二人の丁度間で旋空で拡張されたブレードがぶつかり合う。目にも止まらぬ速さで繰り返されたその刃と刃のぶつかり合いはもう10や20は超えただろうか。しかし、未だに両者に傷は無い。この攻防が永遠に続くのではないかと思われたその時、悠紀は咄嗟に首を傾けた。すると、今まで頭があった場所に忍田が放った旋空が通り過ぎた。

 

「くっ……バイパー」

 

悠紀がそう呟くと背後に馬鹿のように大きいトリオンキューブが現れた。一つの塊だったトリオンキューブは徐々に分割され、10×10×10にまで分割された。と言っても元の塊が大きい過ぎるので一つ一つも十分な大きさがある。そしてその弾はカクカクと独特な軌道を描きながら忍田を取り囲むように飛んでいった。

 

そのまま被弾するかと思われたが、忍田は弾幕が薄くなっている部分の数十発の弾を旋空で打ち落とし、怒濤の弾幕から脱出した。

 

「相変わらずのトリオン量だな。油断するとやられる」

 

そう言いながらも手を休めず旋空を放ち続ける。悠紀はトリオンキューブを更に細かく分割して再び独特な軌道のバイパーを放ってくるが、今度は弾幕から脱出する前に弾と弾の間から旋空で一撃放ってから脱出した。

 

「弾の間から狙ってくるとか変態……」

 

こちらも口を動かしながら手は休めずさまざまな方向から狙っている。何度かバイパーを放った後、悠紀はわざと正面の部分の弾幕が薄くなるようにバイパーを放った。忍田は当然のように弾幕が薄い部分から脱出した。すると正面から再びトリオンでできた弾が飛んで来た。それも旋空で打ち落とそうとして拡張したブレードが触れた瞬間、弾は爆発して辺りに煙が発生した。

 

「メテオラだったのか」

 

忍田の動きが止まった瞬間、煙の向こうから斬撃が襲ってくる。忍田はその斬撃から逃れるために一旦距離を取った。

それを見計らったかのように突然悠紀は忍田とは逆方向に跳んだ。そして、抜刀状態の弧月を一旦鞘に戻した。

 

「旋空……弧月!」

 

悠紀は納刀状態の弧月の持ち手に手を置いたまま一瞬静止し、もはや目に見えない速度で振り抜いた。忍田と旋空の打ち合いを行っていた距離の2倍以上離れている。普通ならこの距離では届かない。だが、距離など関係無いと言わんばかりの斬撃は途中で止まることなく忍田の位置まで届いた。

忍田は飛んで来た斬撃をフラりとギリギリでかわすと、悠紀の元へ跳んだ。途中で何度か斬撃が飛んで来るが、全て避けるか弾いて対処した。が、次の瞬間、忍田の横の塀から緑色のブレードが飛び出してきた。悠紀が地面や壁を通してスコーピオンを伸ばしたのだ。

 

「っ!油断したか」

 

忍田の肩からは少しずつトリオンが漏れ始めた。だが、忍田はもう一度悠紀に向かって跳び出した。

そして再び旋空を打ち合った距離まで縮まると、悠紀も忍田に向かって飛び出す。お互いの距離が10メートルも無くなり、弧月を握る手に力が入る。そして小細工なしの本気の一撃が交錯する─────

 

 

◆◇◆◇◆◇

 

月に一回行われるボーダー本部長忍田対A級一位部隊(メンバーは一人だけ)の隊長迅悠紀の公開模擬戦は特別にB級ランク戦などを行う大人数が観戦出来るブースで行われている。席はいつも満員だ。

 

「やっぱりすげぇな」

 

実力派エリートこと迅悠一は弟の戦う姿を見て独り言のように呟いた。この公開模擬戦は隊員の気を引き締めるという目的もあり、隊員達は今の戦いについてチームメイトや同期の仲間と話し合っている。非番のA級隊員の姿も多い。

暫くすると、忍田と共に悠紀が話しながら歩いてきた。

 

「流石に忍田さんは強いなぁ」

 

「俺も鍛練は続けているからなあ。まあ、良い運動になったよ。ただ、悠紀君と戦った後だと慶もまだまだだと言わざるを得ないな」

 

「俺の方が始めるの早かったし仕方ないよ。あっ、兄さん」

 

悠紀は悠一の存在に気付いたようで、忍田との会話を中断して悠一の側に駆け寄った。

 

「見てたの?」

 

「ああ、見てたよ」

 

「どうだった?」

 

「流石俺の弟だよ」

 

そう言って悠一は悠紀の頭を撫でた。良い感じの兄弟のやり取りを見た忍田は二人の邪魔をするという野暮な事はせずに、早々と退散する事にした。

 

「それじゃあ悠紀君、また頼むよ」

 

「次は負けないよ」

 

悠紀のこの言葉に忍田は振り返らずに手だけを振るという少し格好つけたような方法で返した。

残った二人は特にする事も無いので玉狛支部に帰ることにした。しかし、二人の行く手はすぐに遮られる事になった。

 

「迅と悠紀じゃねえか。さっきの戦い見てたら俺もやりたくなったから一戦やろうぜ」

 

太刀川である。いつも大学のレポートをさぼって戦いを挑んでくるのだ。その度に忍田に怒られているのだが、全く懲りる気配がない。

 

「俺は遠慮しとくよ。て言うか俺ランク戦出来ないし。でも代わりに悠紀が相手してくれるって」

 

「ちょっと兄さん……俺疲れてるんだけど」

 

「良いから良いから」

 

「いや、良くないから」

 

「じゃあ早速行くぞ」

 

本人の意思は全く尊重されず、太刀川対悠紀のランク戦が行われる事になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「一戦だけだよ」

 

「分かってるって!」

 

仮想訓練室に入った悠紀と太刀川は言葉を交わすが、太刀川は既に旋空を発動しようとしている。それに対して悠紀は納刀状態の弧月に手を置いている状態だ。

 

「旋空弧月」

 

太刀川は二本の弧月を抜き、旋空を発動した。二本斬撃が悠紀に襲い掛かるが、忍田程の鋭さが無いこれを捌くのは悠紀にとっては容易い。

悠紀は無言で旋空を発動し、一瞬で太刀川の旋空を弾いて更に二撃三撃を放った。それを太刀川は避けきれずに腕や足に掠めた。

普段のランク戦や模擬戦で太刀川が相手の攻撃をを受けることはほぼ無いが、悠紀の攻撃が速さや鋭さが桁違いなのだ。

 

太刀川は間を開けずに再び旋空を放った。が、全て弾かれた。何度やっても結果は同じ。悠紀に傷が付くことはない。

 

「もう気が済んだ?次はこっちからいくよ」

 

「っ……」

 

太刀川は悠紀の言葉を聞くと、その場から飛び退いた。悠紀の旋空を警戒したのだ。そのまま太刀川は建物の影に身を潜めた。

 

「まったく……メテオラ!」

 

太刀川がいる建物を破壊すべく悠紀はメテオラを放った。悠紀ほどのトリオン量があれば、メテオラも凄まじい威力になる。並大抵の建物なら一発で粉々だ。

案の定建物は崩れ、煙を上げた。隠れる場所を無くしてから仕留めてやろうと歩みを始め、2歩ほど進んだ瞬間、悠紀は弧月を頭上に持ち上げた。そこに煙の中から飛び出してきた光の筋が2本。

 

「チッ……」

 

自慢の2本の弧月を受け止められた太刀川は、しかし少し楽しそうだ。すぐさま自身の弧月を横に薙ぐ。が、やはり受け止められる。それでも太刀川は至近距離の攻撃を続ける。

 

「おっと」

 

太刀川の弧月の先が頬に掠りそうになると悠紀はわざとらしく声を上げた。実際相手は2本なのに対して自分は一本でしかも掠り傷も負っていないのだからわざとらしく見えるのも仕方がない。

 

「もうそろそろ決着をつけさせてもらおうかな」

 

そう言って悠紀は2本の弧月を避けながら太刀川の体を蹴り上げた。

 

「旋空弧月」

 

空中で身動きが取れなくなった太刀川はなんとか悠紀の攻撃を防ごうとするが、ただ弧月を振るだけで受け止めるには悠紀の旋空は少し重く速過ぎた。

両手の弧月で一撃ずつ防ぐ事は出来たが、反動で両手が仰け反り、三撃目を防ぐ事は出来なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「旋空弧月を旋空弧月で打ち落とせるようにならないと俺に勝つのは難しいよ」

 

悠紀の連撃から身を守るには息をつく暇もない攻撃を全て読んで避け続けるか、忍田のように同じ旋空で対抗するしかないのだ。

 

「あんなの出来る変態とかお前か忍田さんしかいねぇじゃん」

 

「まあまあ、頑張ったら出来ると思うよ」

 

そう言って悠紀は身を翻し、先程のランク戦を観戦していた悠一と共に歩き出した。後から「そんな簡単に出来るか!」という声が聞こえたが気にしなかった。

 

 




今回の忍田&太刀川戦のトリガーセット

メイン
・弧月
・旋空
・シールド
・free

サブ
・バイパー
・メテオラ
・スコーピオン
・シールド

トリガーセットは何度か変わる予定なので変わった時は後書きで書きたいと思います。
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