サトシに憑依したので冒険してみようと思う(改題)   作:エキバン

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題名ではわかりにくいかもしれませんが、今回は前後編にします。


シンオウ地方 広大な大地を進め

「シンオウ地方に到着っと」

 

俺とリカとカスミは船から降り立った、シンオウ最初の街の名はマサゴタウン。

シンオウ地方は他の地方よりも寒冷かつ広大な土地であるのが特徴だ。

遠くの空を見ると大きな山脈が見える。シンオウ地方の中心とも言えるテンガン山。ホウエン地方の神話にも大きく関わっているらしい。

寒さというのは生き物にとって脅威となる環境だ。その中で生き抜いたポケモンたちがどれほどたくましいのか楽しみだ。

 

「ちょっと寒いな」

 

「上着着よっかな」

 

寒さに両腕をさすっていた2人はバッグから上着を取り出す。リカは緋色のコート、カスミはネイビーのコートを羽織った。

しかし、薄着の2人も可愛いけど、上着を羽織った2人も可愛いかもしれん。

 

「サトシ、なんか目がやらしい」

 

「なにを考えているのかしら?」

 

そ、そんなことしてませ……ごめんなさい。

ちなみに俺の恰好はカントーにいたころと同じ、上着も羽織りません。

子供は風の子、サトシはマサラ子元気の子、

吐かれる息は真白いが、マサラ魂熱く燃えるぜ、

見上げりゃ見える雲の向こう、高くそびえるテンガン山、

俺も負けない目指すは天辺、シンオウ地方よぉく聞け、

俺は進むぜ止まらない、大事な仲間とどこまでも、

世界のポケモン待ってろよ、1人残らず見つけてやるz

 

「さっきからなにブツブツ言ってどうしたの?」

 

「寒いのが辛いの?」

 

うわ恥っず、心の声のつもりだったのにいつの間にか声に出てた?

ポエム聞かれることほど恥ずかしいものは無いぞ、顔真っ赤か。

 

「……ねえねえカスミ?」

 

「なに?」

 

すると2人は俺から離れてなにやら話していた。短い遣り取りを終えると早歩きで近づいてきた。

その顔は心なしか赤い。

 

「……そんなに寒いなら……ギュッってしよっか?」

 

「あ、あんたが寒さで震えて可哀想だから仕方なくよ、感謝しなさいよね」

 

リカはもじもじと照れたように、カスミは強い口調で、顔を赤くし両腕を広げた。

つまりはそこに身体を預けろということなのか。

そこに飛び込めば、柔らかな感触と共にこの身体を芯から暖めてくれるだろう。

 

「あ、その、遠慮します」

 

「「え……」」

 

断ると、2人はこの世の終わりのような表情になる。目からはハイライトが消えていた。

 

「なんか、もう熱くなってきたし……これ以上は、嬉しくて燃え尽きそうです」

 

自分で言ってさらに恥ずかしくなってきた。

 

「そっか、サトシは嬉しいんだ」

 

「ま、まあ今日は勘弁してあげるわ」

 

お帰りハイライトに加えて、赤い顔の2人に笑顔が戻る。

気恥ずかしさを残しながらも俺は2人を倣って笑った。

 

 

 

***

 

 

 

大きな木に囲まれた道を俺たちは歩く。目指すはマサゴタウンに住むナナカマド博士の研究所だ。

しばらく歩くが、同じ景色が続いている気がした。

 

「本当に広いなシンオウ地方」

 

「たどり着けるのか心配になるわね」

 

「道は合ってるから大丈夫だよ」

 

シンオウ地方の広大さを痛感してはいるが、それもまた旅の楽しみである。泣き言を言うが本心ではみんな到着が楽しみなんだ。

 

悲鳴が聞こえたのはその時だ。

 

女の子――俺たちと同年代くらい――が慌てた様子で走って来た。

後ろには大きな虫ポケモンが翅を激しく動かして女の子を追いかけていた。

 

女の子がつまずき前に転倒する。咄嗟に俺は踏み出すとそのまま駆ける。

倒れる寸前で女の子を抱きかかえることができた。

 

女の子をかばった俺が宙を見上げるとそこにいたのは下半身に蜂の巣を備えたポケモン。

 

「サトシ、そのポケモンはビークイン。見た通りの虫ポケモンだよ!」

 

「それならピカチュウ、君に決めた!」

 

『ピカ!』

 

「『10まんボルト』!」

 

『ピィカチュウウウ!』

 

ピカチュウの全身から電撃が発射される。すると、ビークインの体から無数の小型の虫が現れ、『10まんボルト』をすべて打ち消した。

 

「ビークインは巣穴の虫たちを使って技を使ってる! 今のは『ぼうぎょしれい』!」

 

「これは『こうげきしれい』ってとこか、迎え撃てピカチュウ『アイアンテール』!」

 

鋼の尾を構えたピカチュウは一直線に突進した。

待ち構える攻撃指令を受けた虫たち、それをピカチュウは、時に尻尾で打ち落とし、時に回避する。

次の瞬間にはビークインまで迫った。

 

『チュウウ、ピカッ!』

 

鋼鉄の刃となった尻尾がビークインに叩きつけられる。

 

「よくやったピカチュウ」

 

『ピカチュウ!』

 

「なんとか追っ払ったよ。君、怪我はないか?」

 

腕の中に抱いていた女の子を見る。

黒いシャツに白のショートパンツを身に着けた彼女は、全体的にスラリとしつつも、出るとこはしっかり出ているバランスの取れたスタイルだ。

顔も活発さの目立つ整った顔立ちの美少女だ。

 

「うん、大丈夫大丈夫。君のお陰で助かった。ありがとう」

 

女の子は立ち上がるとホッとした顔で礼を述べてくれた。

 

「お礼ならピカチュウにしてくれ、一番頑張ったんだから」

 

「うん、ありがとうピカチュウ」

 

『ピカッ!』

 

よく見ると女の子の短いスカートから伸びる脚線美が見事なのに気付いた。

寒冷な気候でこんなに生足を晒して平気なのかと疑問が出てくる。

 

「あたしフタバタウンのヒカリ」

 

女の子――ヒカリ――がニッコリと笑い自己紹介してくれた。

 

「俺はマサラタウンのサトシ」

 

「私はマサラタウンのリカ」

 

「私はハナダシティのカスミよ」

 

「マサラタウンにハナダシティって、カントー地方から来たの?」

 

「ああ、シンオウ地方の勉強にな」

 

ヒカリはシンオウまで来た俺たちに驚いているようだった。

俺たちもオーキド博士の厚意で他の地方に行かせてもらっているが、これは滅多にないことなんだと理解している。

 

「ところで、なんでビークインに追いかけられてたんだ?」

 

かねてからの疑問を尋ねてみた。

 

「生でポケモン見てみたかったんだけど、近づきすぎて怒らせちゃったんだ」

 

「ヒカリのポケモンに助けてもらえばよかったのに」

 

カスミがそう言うとヒカリは困ったように笑った。

 

「実はポケモン持ってないの」

 

「トレーナーじゃなかったの?」

 

リカが聞くとヒカリは頷く。

 

「うん、まだなんだ。もうすぐ貰えるの」

 

「デビュー前でもポケモンのことが気になったってところかしら」

 

「当たり、少しなら大丈夫かなって」

 

カスミの言葉に答えるヒカリ。

 

「逸る気持ちもわかるけど、野生のポケモンは危険も多いんだぜ」

 

「そうね、よく身に染みたわ。大丈夫、ポケモン貰える日まで我慢するから」

 

「それがいいよ。待った分喜びも大きいからな」

 

ヒカリはわかってくれたようで笑顔で頷いてくれた。

 

「ねえ、3人はどうしてポケモントレーナーになったの?」

 

今度はヒカリからの質問だ。それはトレーナーを目指す人にとっては当然の疑問だろう。

 

「俺は色んなポケモンに出会って強くなって一番のポケモントレーナーになるため……かな」

 

「私はまだ具体的に決めてないけど、ポケモンのことをたくさん知りたいんだ」

 

「私は世界一の水ポケモントレーナーになることよ」

 

それぞれが正直に答えるとヒカリは一瞬考え込むような顔になった。

 

「そっか……あたしね、ポケモンコーディネーターを目指してるの」

 

「コーディネーター?」

 

聞いたことない単語が飛び出した。

 

「サトシ知らないの?」

 

「ポケモンコーディネーターのことだよ」

 

「すまん、わからん」

 

さっぱりわからない。

 

「ポケモントレーナーの中にはポケモンバトルをする人たちだけじゃなくて、ポケモンの技で魅力的な演技を演出する人たちのことだよ」

 

「コーディネーターの演技の舞台をポケモンコンテストと呼ぶの」

 

「そうそう、あたしのママはその中でもトップコーディネーターだったんだ」

 

「すごいじゃない!」

 

「だからあたしもママみたいなすごいコーディネーターになりたいの」

 

ヒカリは旅立つ前からもう目標を持っている。力強く夢見る彼女がとても眩しい。

その時なにかが近づく音。

 

「何か来る!」

 

茂みから飛び出したのは見覚えのあるポケモンだった。そいつは翅を激しく振動させていた。

 

「もしかして、さっきのビークイン!?」

 

リカの言葉通り、それは先ほどヒカリを襲ったビークインだ。

だがよく見ると、その体はところどころ傷があった。

 

「レントラー『かみなりのキバ』!」

 

『レェン!』

 

すると、茂みから見知らぬ少女が現れた。長い髪をポニーテールに纏め、赤いジャケットに紫のショートパンツを着た溌剌とした雰囲気の美少女。

少女の声と共に現れたレントラーが雷を纏った牙でビークインを強襲する。

凄まじい電撃を受けたビークインは苦悶の表情を浮かべてふらつく。

 

「よっし今だ、そうれっ!」

 

少女がモンスターボールを投げるとビークインが吸収される。地面に落ちたボールは何度か振動すると、カチリという音と共に停止した。

 

「いよっし! ビ―クイン、ゲットだね!」

 

少女の歓喜の声と共に茂みからもう一人の少女が現れる。三つ編みお下げ両肩に垂らした、緑のロングシャツに黒のスカートを履いた、落ち着いた雰囲気の美少女だ。

 

「やりましたね」

 

三つ編みさんの言葉に頷いたポニーテールさんは図鑑をモンスターボールにかざすと笑顔を深めた。

 

「うんうん、やっぱりこのビークインイイ感じだよ」

 

「期待通りですね」

 

そんなやり取りをする2人を俺たちはジッと見ていた。するとこちらに気付いた2人が近づいてくる。

 

「ごめんね巻き込んで、ビークイン捕まえようとしたら逃げられちゃってさ」

 

「いえ、助かりました」

 

「ボクはトバリシティのキララ」

 

ポニーテール僕っ娘さんのキララさん、自己紹介を促すように三つ編みさんを見る。

ところが三つ編みさんは無言でこちらを見ていた。

 

「どったの?」

 

「え? いいえ、なんでもないわ。私は同じくトバリシティのユキネです、はじめまして」

 

「ああ、はじめまして。俺はマサラタウンのサトシ。こいつは相棒のピカチュウ」

 

『ピカ!』

 

「同じくマサラタウンののリカです」

 

「ハナダシティのカスミよ」

 

「あたしはフタバタウンのヒカリ」

 

「おお、男1人に可愛い女の子3人の旅なんて色男さんだなんだねぇ」

 

キララさんが俺に肘で小突いてくる。

 

「あたしはさっき出会っただけなの、それにまだポケモントレーナーじゃないの」

 

ヒカリが説明すると

 

「ありゃ、そうなの。でも両手に花だねぇこのこの~」

 

再度小突かれる。

 

「そうだな、2人がいるから俺の旅は楽しいんだ」

 

これは偽らざる本音だ。

 

「サトシ……」

 

「もう……」

 

リカとカスミの照れたような声、なんだかむず痒くなってきた。

 

「仲がよろしいんですね」

 

ユキネさんが薄く笑う。

 

「3人はシンオウ地方の旅を?」

 

「いや、本当はカントーの旅の途中なんだけど、勉強のために他の地方を1日体験ってことで来てるんだ」

 

「キララとユキネは2人で一緒に旅をしているの?」

 

「実はもう1人一緒に旅してる仲間がいるんだけど、ちょいと離れてるんだよね」

 

「この辺りを散策しているんです」

 

そっちも3人旅か。どんな人だろ。2人に負けず劣らずの美少女だと眼の保養ですな。

 

「そろそろ彼を探さないといけませんから、私たちはこれで失礼します」

 

「ばいばーい」

 

ペコリとお辞儀をするユキネと、フリフリと手を振るキララ。

2人は道の向こうへと去って行った。

 

 

 

***

 

 

 

「サトシはさっきのピカチュウの他にはどんなポケモン持ってるの?」

 

キララとユキネが去った後、ヒカリが目を輝かせながら聞いてきた。トレーナーを目指す彼女に多くのポケモンに触れさせるのは良い刺激になるだろうな。

全員ではないが、何体か見せることにした。

 

「そうだな、それじゃあ。ヒトカゲ、スピアー、ニドリーノ出てこい!」

 

『カゲッ』

 

『スピッ』

 

『ニドッ』

 

さっき虫ポケモンで怖い思いをしたのにスピアーを出したのは迂闊だったか。

 

「うわぁ、みんな可愛い!」

 

平気みたいだな、よかった。

 

「それじゃあ私たちも、ピッピ、ニドリーナ!」

 

『ピッピ!』

 

『リナ!』

 

「そうね、シャワーズ、スターミー!」

 

『シャワ!』

 

『フゥ!』

 

「すっごーいみんな本物!」

 

ヒカリは今にも飛び上がりそうなほど興奮しているようだ。心から嬉しそうに俺たちのポケモンを見ていた。

 

「抱っことかしていい?」

 

「ああ、いいよなみんな」

 

俺が言うとみんな迷いなく頷いてくれた。ピカチュウたちは笑顔でヒカリの元へ行った。

 

「きゃあみんな可愛い!」

 

ヒカリはとびきりの笑顔でピカチュウ、ピッピを両手で抱きしめた。

代わる代わるポケモンたちとスキンシップを取っていくヒカリは本当に楽しそうだ。

こうやってピカチュウたちと接している姿を見ていると伝わる。ヒカリはポケモンが好きなんだ。

彼女ならポケモンに優しくできる、清く正しいポケモントレーナーになれるだろうな。

 

その時、茂みが揺れた。

ヒカリとカスミとリカも気づき顔を向ける。

俺は咄嗟にみんなの前にでた。

 

そこから現れたのは、

 

「マッスグマ!?」

 

ノーマルタイプのマッスグマ、しかし、その体は傷だらけだった。

フラフラと辛そうに歩くマッスグマは一歩二歩と歩いているうちに倒れてしまった。

 

「どうしたの!?」

 

ヒカリが悲鳴に近い叫びを上げると同時に俺はマッスグマに駆け寄った。

眠るように倒れているマッスグマの全身を見ると、傷はところどころ赤く腫れていた。

 

「たしかマッスグマって猛スピードで走ったらまっすぐにしか進めないんじゃなかった?」

 

リカの説明を聞いて合点がいった。

 

「曲がれないから勢いがつきすぎてどこかにぶつけたってことか」

 

そんな走りを何度も繰り返してこんな傷だらけになったんだな。怪我はしているが、誰かに傷つけられたわけではないのは安心すべきか。

 

「急いでポケモンセンターに――」

 

『ワアウ!!』

 

「ぐあっ!」

 

鋭い鳴き声と共に俺の体が吹き飛ばされる。地面に転がるが、なんとか体勢を立て直した。

 

「「「サトシ!?」」」

 

「平気だ、それより一体なにが……」

 

そこにいたのは緑の体に甲羅を背負い、頭に1枚の葉っぱを生やした小さなポケモン。

 

『ワウ……』

 

「このポケモンは?」

 

「この子、確かナエトル。シンオウ地方で初心者用のポケモンとして有名なポケモンよ」

 

ヒカリの説明を受け、小さな草ポケモンのナエトルを見据える。

彼はマッスグマを背に俺たちを睨んでいた。

 

「もしかして、私たちがマッスグマを傷つけたと思ってるの?」

 

マッスグマを守ろうとしているのか。

 

「聞いてくれナエトル、俺たちは――」

 

『ワウ!!』

 

ナエトルは威嚇するかのように大きく吠えた。

 

「聞く耳持ってくれないのか」

 

『ピッカア!』

 

どうしたものかと悩んでいると、ピカチュウが俺の前に飛び出してきた。

 

『ワウ!?』

 

ナエトルは飛び出したピカチュウを見て驚いていた。ポケモンが人間の味方をしていることに驚いているのだろうか。

 

「ピカチュウ、待ってくれ。ナエトルは勘違いしてるだけなんだ!」

 

『ピカ……』

 

このままバトルってわけにはいかない。

すると、俺を見たピカチュウはナエトルに近づいた。

 

『ピカピッカ、ピッピカチュウ!』

 

『ワウッ!?』

 

ナエトルの顔は驚愕の色になる。どうやらピカチュウがナエトルに事情を説明してくれたようだ。

ピカチュウの熱意が伝わったのか信じてくれたようだ。

 

『ワウゥ……』

 

ショックを受けた顔になったナエトルは後ずさるとペコペコと頭を下げ始めた。

 

「いいんだよナエトル、それよりもマッスグマの怪我を治さないと」

 

「どうしました?」

 

聞き慣れない声がした。

上品そうな初老の女性が現れた。

 

「あらナエトルじゃない、どうかしたの?」

 

女性はナエトルを知っているようで親し気に話しかけていた。ナエトルもまた女性に対して警戒する様子もなく、歩み寄る女性を見上げていた。

 

「あ、あの、マッスグマが怪我してるんです。早くポケモンセンターに連れていかないと」

 

「まあ大変、それなら私の家に来なさい。ポケモンセンターよりも近いし、ポケモンの傷を治せるわ」

 

 

 

 

森の近くにある湖のほとりにユキノさんの家はあった。俺たちは家にあげてもらい、怪我をしたマッスグマはユキノさんが治療をしてくれた。

傷口に薬を塗り、いろいろなハーブを混ぜたお茶を飲ませてあげていた。その手際の良さに舌を巻く。

治療の間、俺たちは薫り高いハーブティーをご馳走になった。気持ちが落ち着くいい香りと味だ。

しばらくするとマッスグマは元気を取り戻した。

ナエトルも安心した顔でマッスグマを見ていた。

 

「ユキノさん、ポケモンの治療が上手なんですね」

 

「この辺りのポケモンたちが時々怪我をすることがあるから、ナエトルと一緒にお世話する内にポケモンの怪我に効くハーブも覚えられたのよ」

 

ニコニコと穏やかに笑うユキノさんがリカの賛辞に応える。

 

「元気になってよかったなマッスグマ」

 

『マス!』

 

「元気になったならご飯にしましょう。サトシ君たちも一緒にどうぞ」

 

ユキノさんのご厚意で昼食をご馳走になった。人間の俺たちだけでなく。ポケモンたちも全員ボールから出てユキノさんお手製のポケモンフーズを美味しそうに食べていた。

ヒカリは昼食をいただきながら、たくさんのポケモンたちに目を輝かせていた。

視線を近くに移動させると、すっかり元気になりモリモリご飯を食べるマッスグマに寄り添うようにナエトルがいた。彼もご飯を食べながらマッスグマの汚れを払ってあげたり、自分の分のご飯を分けていた。

 

「ナエトルって本当に世話好きなんだな」

 

「ナエトルは随分前にどこからか迷いこんだポケモンなんだけど、いつの間にかポケモンたちに慕われるようになってこの森のリーダーになったの」

 

勘違いとはいえマッスグマを守ろうとしていた姿勢、己の間違いに気づきすぐに反省する素直さ、そんなナエトルにポケモンたちは惹かれたんだろうな。

俺もあのナエトルが好きになってきた。

 

ゼニガメとフシギダネとヒトカゲとニドリーノは眠くなったのか昼寝を始めた。リカとカスミのポケモンたちもボールに戻った。

ボールから出ているのはピカチュウ、スピアーだけとなった。

 

「そういえばナエトルはユキノさんのポケモンなんですか?」

 

「いいえ、私はポケモントレーナーじゃないわ。この子と私はお友達なの」

 

『ワウッ』

 

「しばらく前にこの子はこの森に迷い込んできたの。最初のうちはこの子も私を警戒してたけど、何度も会ううちに仲良くなったのよ。それからこの森で他のポケモンたちと過ごしているうちに、この森のリーダーになったの。だからこの子は他のポケモンたちのお世話をするのが大好きなのよ」

 

互いに顔を見合わせて笑い合うユキノさんとナエトル。人間はポケモントレーナーでなければポケモンとかかわれないというわけではない。仲の良い友人として共に暮らす家族として一緒の時間を過ごすことができる。そんな人とポケモンの絆はとても素敵なことだと思う。

もしかしたら、このナエトルは人間に捨てられたのかもしれない。だから、ユキノさんはともかく、見知らぬ人間の俺たちを警戒していたのだろう。

けれど今は俺たちにも気を許してくれている。俺たちも彼の友達になれたということだろうか。

妙な音が聞こえたのはその時だ。

 

「「「「っ!?」」」」

 

俺たちは同時に音の方向を見る。

 

「まあ、なんの音かしら?」

 

ユキノさんがそう言うと同時に俺は立ち上がり駆け出した。一瞬ピカチュウ、スピアーと目が合うと俺の気持ちを理解してくれたのか彼らも駆け出した。

 

「「サトシ!?」」

 

カスミとリカの声が聞こえたが俺とピカチュウたちは構わず走った。

 

 

 

***

 

 

 

空気を切り裂くような音までだんだん近づくのがサトシにはわかった。

そして、そこまで走ると原因をサトシはすぐ理解した。

ガーメイルとドクケイルが互いを攻撃し合っていた。

 

「あの2体、喧嘩しているのか?」

 

『ワウワウ、ワウウ!』

 

その時、サトシの後ろから走って来たナエトルが2体を宥めようと声を上げる。しかし、ガーメイルとドクケイルは聞く耳を持たず、互いに技を打ち合った。

その時、ガーメイルの放った『エアスラッシュ』がサトシたちに飛来する。

 

「やっば、スピアー『ミサイルばり』!!」

 

『スピ!』

 

スピアーの放った無数の針が空気の刃を打ち消していく。間一髪、サトシたちに被害はない。

その後ろからナエトルが飛び出し、ドクケイルとガーメイルの間に割って入った。

 

『ワウワウ!』

 

賢明にナエトルは2体を説得しようと声を上げる。しかし、ガーメイルとドクケイルは聞かず「邪魔だ」とばかりにナエトルに攻撃を放った。

ガーメイルの『エアスラッシュ』とドクケイルの『ぎんいろのかぜ』がナエトルに襲い掛かる。

 

『ワウウッ!』

 

飛行技と虫技、どちらも草タイプのナエトルには大きなダメージを与える。たまらずナエトルは吹き飛んだ。

 

「ナエトル!!」

 

『ワウッ……』

 

ユキノが悲鳴にも近い声を上げる。

ナエトルは尚も立ち上がり、尚も2体の間に入ろうとする。

2体は再びナエトルに向かって技を放つ。

 

「危ない!」

 

ヒカリの悲鳴。

そして、サトシは意志と関係なく体が動いていた。

全速力で足を動かし、ナエトルに向かって両腕を伸ばす。技が襲い掛かる。

これ以上ナエトルを傷つけるわけにはいかない。サトシは全力でナエトルを抱え、その場から転がり離脱した。技が衝突したことによる爆発音がサトシの背中に当たる。

 

「無事かナエトル?」

 

『ワウ……』

 

サトシの腕の中でナエトルは傷だらけだ、けれど視線はガーメイルとドクケイルを見ている。なんとしてもあの2体を止めたい。そんな強い意志が瞳に宿っていた。

 

「お前、そんなにボロボロなのにすごいよ。あとは俺に任せてくれ」

 

ナエトルを抱き上げたサトシはリカたちのところまで歩き、ナエトルをユキノに渡す。身を反転させて駆け出し、飛行するドクケイルとガーメイルの下で止まる。

 

「おいガーメイル、ドクケイル!!」

 

叫ぶとガーメイルとドクケイルが苛立ち顔でサトシを見る。

 

「周りの迷惑も考えないで何やってるんだ!」

 

「そんなに暴れたいなら俺が相手してやる、かかってこい!!」

 

『エアスラッシュ』と『ぎんいろのかぜ』が迫る。サトシは寸でのところで回避する。

それぞれの攻撃がサトシの左右の地面に当たり衝突音が鳴り響く。

 

『ピカ!』

 

『スピ!』

 

自身のトレーナーの危機にピカチュウは頬を帯電させ、スピアーは両腕の針を水平に構え、両者は臨戦態勢になる。

 

「ピカチュウ、スピアー手を出すな!!」

 

サトシの一喝にピカチュウ、スピアーは動きを止める。

サトシが首だけ振り返ると2体を見て頷く。

――ここは任せてくれ

そんなメッセージをピカチュウとスピアーに送る。わかってくれたのか、2体はジッと待った。

気が済むまでやってやる、そのつもりでサトシはガーメイルとドクケイルを見据える。

2体の虫技、飛行技、毒技が飛び交う。サトシはそれらすべてを回避し続けた。時折、技が掠ることもあった。それでピカチュウたちが動き出そうとしたが、サトシがそれを止めた。

十数分、この相対を繰り返すとドクケイルとガーメイルに疲労が見え息も荒くなっていた。

 

「どうした、俺はまだピンピンしてるぜ。もっと来いよ!」

 

勝負はこれから、サトシはニヤリと笑い2体を見据え――

 

「「サトシ!!」」

 

「は、はいっ!」

 

後ろから仲間の少女たちからの一喝。反射的、というよりも本能的に直立不動の体勢になるサトシ。

 

「あのね、喧嘩の仲裁もいいけど、いつまで続ける気よ!」

 

「まずは喧嘩の原因を知ることが第一だよ!」

 

「……ごめんなさい」

 

仲間2人に一喝されたサトシは大人しく縮こまる。

 

「あれってポケモントレーナーがして大丈夫なの」

 

「まあまあ最近の若い子は元気なのね」

 

ヒカリが茫然と見て、ユキノがほわほわと笑った。

一連のやり取りで全体の空気

 

「ねえ、あなたたち、なんで喧嘩してるの?」

 

リカがそう言うとガーメイルとドクケイルに伝わったのか、2体は翅で木を指した。

そこには1個の木の実が生っていた。

 

「あれってスターの実?」

 

「まあ、珍しい木の実が生ってるのね」

 

「そっか、貴重なスターの実を取り合って喧嘩してたんだ」

 

原因は理解できた。しかし、このままだとどちらかあるいは両方大けがを負いかねない。

 

「それなら……ちょっと待ってろ」

 

「「「サトシ?」」」

 

サトシは茂みの奥にへと消えていった。

その場にいる人もポケモンもサトシの行動の意図がわからず互いに顔を見合わせる。ガーメイルとドクケイルも宙を飛びながら疑問符を浮かべて待つ。

 

「お待たせーっと」

 

しばらく経つとサトシが茂みから出てきた。戻って来たサトシはところどころに葉っぱや汚れが付いている。その手には木の実が一つ握られていた。

 

「それ、スターの実? まさか今の間に探したの?」

 

リカが聞くとサトシはニカッと笑う。

 

「ああ、ここで生ってるなら他にもあるんじゃないかって思ったけど、見つけられてよかった」

 

「そのために……あんたったら……」

 

カスミは呆れた様子だ。

構わずサトシは件の木に生っているスターの実ももぎ取る。これでサトシの手にはスターの実が2つ。

 

「ほらガーメイル、ドクケイル、これで喧嘩の理由はなくなったよな?」

 

サトシがそう言ってスターの実を2体の虫ポケモンに指す出すと、どちらも嬉しそうにスターの実を受け取ろうと近づく。するとサトシは腕を引っ込める。

 

「その前に、迷惑をかけたナエトルや危ない目に遭ったユキノさんに言うことがあるんじゃないか?」

 

言われたガーメイルとドクケイルはサトシと一緒にユキノさんと腕に抱かれたナエトルの元へ行く。2体の虫ポケモンは申し訳なさそうな顔になり小さく鳴き声をあげた。

 

「仲良くいてくれたら私は嬉しいわ」

 

『ワウワウッ』

 

ユキノさんもナエトルもまったく気にしていない様子で笑っていた。

許してもらえたことを喜んだ2体は仲良くスターの実を食べながら森の奥へと飛んで行った。

 

「これにて一件落着っと」

 

「サトシ君、あの子たちを止めてナエトルを守ってくれてありがとう」

 

『ワウワウ』

 

ユキノとナエトルがサトシに感謝を述べる。

 

「いえ力になれて良かったです」

 

「トレーナーが自分でポケモンとバトルするなんて、怪我とか大丈夫?」

 

ヒカリがサトシに心配そうに声をかける。

 

「おう、この通りピンピンしてるよ」

 

快活に笑うサトシだが、ヒカリはまだ納得していないという顔で再度問う。

 

「あるかどうかもわからないのに、どれだけ時間がかかるかわからないのに」

 

「それでもやれることはやってみたかったんだ。あの2体が仲良くなれるなら」

 

それを聞いたヒカリは僅かに目を見開き無言でサトシを見ていた。

 

「サトシに無茶はつきものだもの」

 

「言っても聞いてくれないよね」

 

「……すいません」

 

溜息混じりのカスミとリカの言葉にサトシは若干凹んだ様子。

 

「ふふふっ……」

 

そのやり取りを見ていたヒカリが笑い出す。

 

「ヒカリ?」

 

「あ、ごめんごめん。おかしくて笑ったんじゃなくって、サトシってすごいなって思ったの。ポケモンのためにあんなめちゃめちゃに体張る人なんてそういないじゃない」

 

「はは、おかしいのは間違いないとは自覚はあるよ」

 

「ううん、そんなことない。一生懸命なサトシすっごくかっこいいよ。あたしが保証するから大丈夫!」

 

そう言うとヒカリは喜色満面、名前の通り光輝くような笑顔をサトシに向けた。

ヒカリは『大丈夫』という言葉をよく使う。サトシは短い時間をヒカリと過ごしてわかったことだ。『大丈夫』、それが彼女にとって一番大事な言葉なんだ。だからこそサトシの胸の中に深く刻まれる気がした。

 

「そうだな、ヒカリがそう思うなら大丈夫だ」

 

ヒカリの『大丈夫』は勇気をくれる。サトシはそう思えた。

 

 

 

***

 

 

 

俺たちは家の前でユキノさんに挨拶をしている。そろそろナナカマド博士の研究所に向かうためだ。

 

「ユキノさんお世話になりました」

 

「うふふ、むしろこっちがあなたたちから元気を分けてもらったくらいよ。これからの旅、頑張ってね。ヒカリちゃんもトレーナーになれるように頑張ってね」

 

「「「「はい」」」」

 

するとナエトルが前に出た。

ナエトルはジッと俺のことを見ているようだ。まるで何かを訴えるかのように。

 

「ナエトル、行きたいならいいのよ」

 

『ワウ……』

 

「あなたが行きたい道を行ってくれれば私も嬉しいわ」

 

見上げるナエトルと彼を優しく見ているユキノさん。そのやり取りの意味が分からず俺の頭に疑問符が浮かぶ。

 

「ユキノさん、ナエトルはどうしたんですか?」

 

「ナエトルはサトシ君に着いていきたいのよ」

 

「「「「えっ?」」」」

 

俺が聞くとユキノさんから思わぬ答えが返ってくる。

 

「ポケモンのために一生懸命なサトシ君のことが大好きになったのよ、そうよね」

 

『ワウ!』

 

ナエトルがユキノさんに同意するように力強く鳴く。

 

「そっか、ナエトルが仲間になってくれるなら俺も嬉しい」

 

こんなに周りに優しくて頼りになるポケモンが「仲間になりたい」と言ってくれるとはなんだか誇らしい。

するとナエトルは俺から一定の距離を取って鋭い目で全身に力を込めていた。

その様子を見てユキノさんは嬉しそうに笑う。

 

「でもその前にバトルがしたいみたいね」

 

『ワウワウ!』

 

「よっし、だったらポケモンバトルだ」

 

互いの全力をぶつけるためのバトルだ。

 

「フシギダネ、君に決めた!」

 

『ダネダーネ!』

 

フシギダネが元気よく飛び出す。

 

「フシギダネ、あのナエトルは俺たちの新しい仲間になるんだ。思いっきりバトルして仲良くなろうぜ!」

 

『ダネフシャ!』

 

フシギダネはわくわくした様子でナエトルを見る。

 

「虫タイプのスピアーの方が有利なんじゃないの?」

 

カスミが尋ねる。

 

「そうだな、けどシンオウ地方の草タイプの実力をカントーの草タイプで見てみたいんだ。フシギダネもやる気十分だよな!」

 

『ダネダネ!』

 

「あんたらしいわね」

 

呆れたような言い方のカスミだがその声はどこか嬉しそうだった。

 

「さあ行くぜナエトル」

 

『ワウワウワウッ!』

 

気合十分のナエトルは大きく鳴くとフシギダネに向かって駆け出した。

 

「『たいあたり』が来るぞ、引き付けるんだ」

 

『ダネ!』

 

「よし、かわせ!」

 

フシギダネは直撃の寸前で横に躱す。ナエトルの『たいあたり』が空振りとなり、ナエトルはつんのめる。

 

「フシギダネ『はっぱカッター』!」

 

『フシャ!』

 

発射された葉の刃がバランスを崩したナエトルに直撃する。

 

『ワアウウ!』

 

ナエトルは瞬時に体勢を立て直すと頭の葉っぱを揺らし、鋭い刃の葉を連射した。

 

「向こうも『はっぱカッター』か。『つるのムチ』で叩き落とせ!」

 

『ダネダネ!』

 

フシギダネが2本の蔓を出し、『はっぱカッター』を打ち落としていく。

 

「よし、そのままナエトルを捕まえろ!」

 

フシギダネの蔓は狙いをナエトルに定める。

ナエトルは飛来した2本の『つるのムチ』に咬みついた。そのままナエトルは蔓を引っ張り、フシギダネもその勢いで一瞬浮き上がり引っ張られる。

 

「踏ん張れフシギダネ!」

 

サトシの指示でフシギダネはなんとか地面に4本の脚を踏みしめる。両者が全力を込めて引き合う綱引き状態だ。

 

「フシギダネ、そのままナエトルに向かって走れ!」

 

フシギダネが蔓を引くのをやめて大地を駆ける。すると、引っ張った勢いでナエトルが後ろにバランスを崩す。それが大きな隙となる。

 

「『すてみタックル』!」

 

フシギダネの渾身の突撃、崩れているナエトルに直撃し、その体を吹き飛ばす。

ナエトルの小さな体が地面を転がる。

 

「今だ、行けモンスターボール!」

 

俺の投げたボールがナエトルに当たる。赤い光がナエトルを吸い込み、ボールが閉じる。

ゆっくりゆっくりとボールが揺れ、そして、カチリという音と共に止まる。

 

「いよっし、ナエトルゲットだぜ!」

 

『ダネダネネ!』

 

『ピッピカチュウ!』

 

『スピスピア!』

 

ボールから出ていたピカチュウたちも一緒に喜んでくれる。

捕まえたナエトルのボールを手に、彼にはユキノさんに挨拶をしてもらいたい。だが7個目のボールは開くことができない。

なので以前オダマキ博士から教えてもらった方法をとることにした。

 

「悪いスピアー、いったんオーキド研究所に行ってもらえるか?」

 

『スピア』

 

スピアーも俺がすることを理解してくれた。彼をボールに戻し、オーキド研究所へと送る。

これでナエトルのモンスターボールを開けるようになった。俺はモンスターボールのスイッチを押す。

 

「ナエトル出てこい」

 

『ワウ!』

 

モンスターボールから飛び出たナエトルが元気に鳴く。

 

「ナエトル、これからよろしくな」

 

『ワウッ!』

 

ナエトルは俺を見て笑顔を見せてくれた。仲間だと認めてくれて嬉しい。

 

「ナエトル、元気でね。サトシ君たちの助けになってあげるのよ」

 

『ワウワウ!』

 

ユキノさんの優しい激励にナエトルはさらに元気に笑顔で鳴き声を上げた。俺の時より元気な気がするのはユキノさんの方に心を開いているということだろうか、ぐぬぬなんだか悔しいぞ。

 

「よろしくねナエトル」

 

「一緒にがんばりましょう」

 

リカとカスミもナエトルに微笑んでいた。ナエトルも2人に元気よく挨拶した。

 

「すごかったわサトシ、すっごいバトルにポケモンゲット、全部近くで見れて、あたしすごく感動しちゃった!」

 

ヒカリも大興奮に目を輝かせていた。

これでヒカリがますますトレーナーになることを強く望むようになってくれれば嬉しい。

その場に溢れる笑顔を見ながら俺の心は満足感でいっぱいになっていた。

 

 

 

***

 

 

 

高い丘で1人の少年が遠くを見据えていた。

少年の傍らには電気タイプのエレキッドが立っている。

 

「あの程度でゲットか……使えないな」

 

少年は視線の先にいる――サトシを見てつまらなそうに笑っていた。




今回ゲットしたのはナエトルです。ゲットした場所もアニメと違い、彼はシンオウのエースではないですが、ヒコザルは現時点でゲットするわけにはいきません。今後の展開をお待ちください。

最後に登場した人物は皆さまの多くが予想はついていると思います。
アニメの時系列から大きく外れて彼がいますが、その辺りは次回で描いていきたいです。
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