空の堂   作:みょこみょこ星人

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副題は怨讐幽霊


音収幽霊Ⅱ

「……………」

「……………」

「えっと……」

「……………」

「………ふん」

「はぁ………」

 

6人が6人色んな反応を示した。

赤いメッシュをつけている蘭は不機嫌な顔でそっぽを向き、灰色のパーカーを着た子はボーッと修也を見ていた。白を貴重としたふわふわっぽい子はじっと修也を観察するように見ていて、赤髪の姉御肌の子も観察するように眺めていた。黒髪のしっかりものみたいな子はあたふたと周囲を見ていて、修也は

 

「はぁ………」

 

とまた頭を掻きながらため息をついた。

 

「何か文句ある?あんたの要望だと思うんだけど?」

「なぜそんなに不機嫌なんだ?やはりそんなに幽れ――」

 

足を踏み抜こうとしたので軽く避けた。革靴だから汚したくないというのが理由。運動靴なら踏まれてたかもしれない。それで気が紛れるのなら、この空気が緩和するなら……いや、痛いから踏まれたくないな。多分避ける。

 

「昨日は色々とお疲れさまでした。まあ、あの家出騒動の被害者の1人の宇田川修也です。そちらにも宇田川がいるみたいなんで"修也"と呼んでくれ」

 

とりあえずこの空気を変えるために発言をしよう、そう思って修也は一歩前に出た。それを聞いてメンバーも名乗っていく。

 

「あ、えと……羽沢つぐみです」

「むー……上原ひまりです」

「青羽モカちゃんでーす。よろしくー」

「こらモカ。目上の人なんだから敬語使えよ。あ、宇田川巴です」

「いいじゃないですかー。蘭も敬語使ってないしー」

 

ワイワイと盛り上がる光景を見て修也はとても仲が良いなと思った。何というか……"見ていて気分が悪くなる"

多分これはいつもいる世界とかけ離れた世界にいるせいだと理解する。これが本来当たり前で、俺は非日常の世界にいる。俺が異分子なんだと分かっていても"やっぱり見ていて吐き気がする"

 

「どうしました?」

「いや、何でもない」

 

そう言って修也は蘭のバンドメンバーに説明をした。

 

「君たちは幽霊がいるって信じるかい?」

 

という言葉から。そして、巴とひまり、蘭が強ばった顔をする。ちょっと待て、蘭はさっき幽霊について話しただろ?少しは耐性ついてるだろ?と修也は呆れた顔をするのだった。

 

 

 

 

 

「つまり……私たちは"いつも通り"練習すれば良いのですね?」

「ああ、俺はいないと考えてくれていい。そうだな……置物みたいなものと思ってくれ」

「こんな威圧感すごい置物があったらちょっと困るよー」

 

準備をしながら修也にメンバーは確認していく。修也も目を使って周囲を観察していた。

 

(ねぇ、蘭ちゃん)

(何?つぐ)

(修也さん、何してるのかな?眼鏡を取ったり掛けたりを繰り返してるけど)

(ああ、それ私も思った。蘭、何か知ってる?)

(あたしも聞いたんだけど、答えてくれなかった)

(なんかあこが喜びそうな事を想像してしまった)

(巴ちゃん?何々?)

(あの目は実は魔眼で、何かを見通すスゴい力を持っている………なんて)

(あはは、そんなわけないわよ。確かにあったらスゴいけど……それはフィクションでの話で…)

(分かってるって!あー恥ずかしい……)

(ん?どうしたのー?蘭ー)

(ううん、何でもない)

 

今の巴の言葉に蘭はしっくり来るものを感じた。魔眼……それなら土谷に取ったあの不可思議な動きが"あの目にしか見えないもの"を斬ったのならこのモヤモヤな気持ちはストンと落ちるような気がした。

 

「でも……まあ、そんなわけないか」

「蘭?」

「始めるわよ」

「え?あ、うん」

 

そう言って彼女たちの練習が始まった。

 

 

 

彼女たちがセッションを行った途端、何か"軋む"のを見た。修也は眼鏡を完全に外して、軋んだ方を見る。微弱ではあるが、何か"感情か何か"が流れているのが見える。何というか歪んだ糸が流れているように見えた。やはりこういった類いは社長の奥さんの得意分野だろと腹痛に悩まされている奥さんを想像して軽く舌打ちをする。

その糸を追うように部屋を出る。一瞬糸が解れかけたが、また元に戻った。

糸を辿ると着いたのはライブハウスの倉庫だった。ドアに"関係者以外立ち入り禁止"と紙で貼られているが、それを無視して部屋に入る。そこにあったのは

 

「………………は?」

 

巨大な"感情の塊"だった。

 

 

「なあ……今の………」

「うん、修也さんスゴい速さで部屋を出たよね。びっくりして手が止まりかけたよ」

「でもー蘭が歌い始めたからー皆演奏に戻ったよねー」

 

1曲演奏を終えると全員が蘭の方へ集まった。蘭は無言でドアの方を見続けていた。

 

「むー………」

「どしたのー?ひーちゃん」

「あの人"宇田川"って言ってたよね?」

「うん、私もびっくりしちゃった。そんな偶然あるんだーって」

「おう、アタシも驚いたよ。"宇田川"ってそれなりに珍しいしな」

「やっぱり巴も知らない人なんだ」

「?」

「いやぁ、もしかして隠し子とかかなーって……でも全然似てなかったからやっぱり違うかなーって」

「ひーちゃん考えすぎー……蘭?」

 

皆で盛り上がってる中、蘭だけ無言だった。

 

「蘭ー、もしかして気になってる?」

「………何が?」

「修也さんのことだよー。もしかして……好きになったとか?」

「………ない、それはない」

「もー、ガチトーンはモカちゃんにつらいよー」

 

それから、メンバーは反省点を述べあった。今度のライブで蘭の父親に認めてもらうために入念に取り合った。

 

「後は……あれ?」

 

粗方言い合い終えるとつぐみが床に何かが落ちていることに気づいた。

 

「これ………眼鏡?」

 

そういえば何かが落ちる音は聞こえたけど修也さんに目がいっていて気づかなかった。とつぐみは思った。さらに、基本修也さんって眼鏡掛けてたよね?視力とか悪いと色々大変だから………

 

「修也さんの所に届けなくちゃ!」

 

と結論を出し眼鏡を取って部屋を出た。結構テンパっていたからつぐみを呼び掛ける声は本人に届かなかった。

 

「ちょっとつぐ!待って!」

「皆待って!」

 

メンバーがつぐみを追いかけようとするが、蘭はそれを制した。

 

「つぐみは修也に眼鏡を届けに行っただけじゃない。すぐ戻ってくるって」

「蘭ちゃん?」

「今はガルジャムに向けて練習でしょ?もう猶予はないよ?」

「………そうだな。つぐならすぐに戻ってくるだろ。それまでアタシたちは練習練習!」

 

蘭と巴は楽器の調整に入った。それを見たモカはニヤッと笑い

 

「分かったー」

 

と言ってギターを構えた。ひまりは納得してない顔だったが、今は練習!とベースを持ち直した。

そして、キーボードなしで練習を再開するのだった。

 

 

 

 

 

「はい、とりあえずかなり危険だったので思わず斬ってしまいまして……はい、はい。今ですか?糸みたいなものが伸びたり途切れたりしてます……肉眼で見れるか……ですか?塊は見えますね…糸は多分見えないかと……はい、分かりました」

 

電話を切って軽く息を吐く。あの後塊が襲ってきたが、単調な動きだったから簡単に仕留めた。まあ、糸が伸びて絡み付くだけだったから、それを斬ってスタジオとかに伸びている糸みたいなものもついでに斬っていった。

で、塊は動かなくなり今は糸がさ迷うように伸びたりしていた。

 

「その手に詳しい人を寄越すって言ってたけど……これって確実に魔術類いのものだよな。床に陣が張ってあるし……詳しい人って誰だ?」

 

休憩がてら壁にもたれ掛かり座る。そしてさっきの電話のことを思い出す。

電話の相手は社長だ。その時に、

 

『少しは自分に色が戻ったかい?』

 

と言われた。色は戻ったのだろうか?相変わらずこの目で見る世界はモノクロで吐き気がする。

でも、彼女……美竹と出会ってから何かが動き出したような気がした。止まっていた歯車が動き出したような、そんな気がした。

確かに彼女のいる世界を見ると気分を害する。自分が異分子のように感じる。

 

「でも、もし……もし、俺があちら側に行けたら……」

 

何か見つかるのかな。もしかしたら俺の求める答えがあるのかな?

 

ナイフで遊んでいたらガチャリとドアの開く音がした。咄嗟に立ち上がり、ナイフをドアに向けて構えたが、驚きのあまりナイフを落としそうになった。

 

「よっ、元気か?」

「詳しい人って……宇田川さんだったのですか………」

 

現れたのは宇田川徹……修也に色々世話してくれた、所謂恩人だった。徹はポケットから小さな箱を取り出して修也に投げつけた。修也は危なげなくそれをキャッチしてその箱の封を切った。

 

「うわぁ、こりゃ酷いな」

「これ、何だか分かりますか?」

 

徹は塊を一瞥した後、床の魔術陣を見てふーむと唸った。

 

「修也君はどこまで推測できている?」

「………これは幽霊を生み出す装置ですよね?」

 

封を切った箱をポケットにしまって徹の近くに寄った。

 

「正解。こりゃあ面白い考えをした魔術師がいたものだ。"幽霊を生み出して根源に至ろうとする"なんてな。蒼崎もこれを見たら笑うだろな」

「そんなに面白いものなんですか?これ」

「面白い面白い。そもそも、幽霊ってどうやって生み出されるのかい?」

 

立ち上がって陣をぐるりと徹は回り込みながら見た。

 

「色々例はあると思いますが、代表的なのは死んで現世に未練がある者が成り果てる存在……ですよね?」

「ああ、つまり…死なないと幽霊は生まれないということだ。で、この魔術師は幽霊を人工的に生み出せないかと考えたのだと思う。何故その発想に至ったかは分からないが、その発想をしたおかげで面白い考えにいたったのだ。もしかしたら人工的に幽霊を作れば根源に至れるのじゃないのかって」

 

普遍的無意識を知ってるかい?と徹は修也に聞く。名前だけはと言うと少し笑顔になった。それを見て、説明したかったんだなと呆れ顔になる修也だった。

 

「普遍的無意識……集合的無意識。カール・グスタフ・ユングが提唱したものでね。全ての人間は無意識の更なる深層領域で繋がっている。つまり、人の思考や感情を深く潜っていけば人の原型にたどり着くと言われてるんだ。で、この原型というのがこの魔術師は"根源ではないか"と仮定したんだ」

 

そして、その根源に至る道として幽霊を生み出そうとしたと徹は推測した。

 

「んで、その幽霊作りにライブハウスを選んだのも中々見所がある」

「何でだ?」

「歌というのはな、喜怒哀楽全てを表現できる優れたモノだからさ。感情を取り入れるには持ってこいだろ?」

 

人の幽霊を生み出すには人と同じ感情や思考を持たなくてはならない。それを歌で感情を覚えさせて、歌に対する思いで思考を作り出そうとした。それをたくさん学習させてより人に近いものを作成しようと考えたらしい。

 

「だからといってライブとかで倒れる人を出すのはやりすぎですよ」

「いや、それはこの魔術師にとって予想外だったのだろう。ここを見てくれ」

 

徹は陣の一角に指を指した。そこには何か擦れた跡があった。

 

「ここは倉庫だ。何かを運搬した際に擦れてしまったんだろう。それで魔術陣は暴走。むやみやたらに人の感情や体力を奪ってしまったんだろうな」

 

で、と説明をしようとしたら急にドアが開く音がした。

 

「修也さん……いますか?眼鏡を届けに……」

 

瞬間、修也は眼鏡を届けにきたつぐみの前に行ってナイフを一振り。

 

「え?修也………さん?」

 

そのままつぐみは倒れた。

 

「宇田川さん……人避けの魔術結界は?」

「………テヘ」

「俺、社長に言ったはずなんですが……」

「悪い悪い………で、嫌な話と最悪な話………どちらから聞きたい?」

「好きな方で」

 

ガリガリと首を掻きながら徹はつぐみを一瞥し、

 

「今の修也君の行動は正解だ。今見たものの思考と感情についてだけを斬ったんだろ?なら彼女は見たものを理解できず、そのまま忘れてしまうはず。だが、君の一閃に恐怖を覚えただろう」

「それが何です?」

「多分、それがこの幽霊擬きに流れ込んだ」

 

びちゃりびちゃりと嫌な音が聞こえる。その音の方を見るとさっきまで糸しか動いてなかった塊から変な液体が漏れ始めていた。

 

「そして、修也君…これをむやみやたらに斬ったんだろ?いや、それで良かったんだ。このままだとこの塊はオーバーヒートして爆発してたんだから。こほん、この塊は謂わば何も知らない赤ん坊なのだよ。だから魔術師は音楽で出てくる感情や思考を分けてもらえという指示しかしなかったんだよ。複雑なものを教えてもパンクするだけだからな。で、その作業をお前に否定されてこの塊はパニック状態に。その状態でつぐみちゃんの恐怖を吸収してしまった」

「説明が長い、簡潔に教えろ」

 

塊から手が何本も生えてきてうねうねと蠢いていた。

 

「今塊は繭みたいに多方面に糸を張り巡らせたろ?あれは恐怖に近い、負の感情を取り入れようとしてるんだ」

「何で負の感情を?」

「パニックになってるからだ。何でもいいからかき集めないとと思ってたまたま入ってきた恐怖に近い感情を取り入れようとしてるんだろ」

「つまり、結界貼らなかった宇田川さんが悪いってことですね」

「いや、本当にすまない!」

 

手が一斉に修也たちに襲いかかった。修也はつぐみの前に立ってナイフで手を斬り刻み、

 

「"Hagel"」

 

徹はルーン文字が書かれた紙を取り出してルーン魔術で手を破壊していった。

 

「こりゃヤバイな。人避けの結界を張らないだけでこんな大事になるとは」

「愚痴を言う暇があったら手を動かせ、頭を動かせ!」

「わーってるよ。修也君、あの塊の感情の起点が見えるかい?」

「………手が邪魔で見えづらいですが見えます」

「手さえ何とかできたら斬れるかい?」

「斬れます」

 

了解したと言って徹はポケットからチョークを取り出して、宙に文字を書く。

 

「"Kenaz"」

 

そう言うと手が一斉に燃え出した。火は塊にまで及び、キャンプファイアの様に燃えていった。それを見ながら修也はポケットから箱を取り出す。徹からもらったものだ。

 

「………ふぅ」

 

箱の中身はタバコだった。それを1本取り出して火を付ける。

口から煙を吐き出したら、目を見開いて感情の起点を見いだす。ナイフを構えようとしたら炎上してる塊から手が伸びてきた。

それをつぐみを抱いて避ける。つぐみのいたところは手によって床ごと抉られていった。

 

「おー、お姫様抱っこ。やるねぇ」

「おい、手はどうにかするんじゃなかったんですか?」

「まさか、ここまでしぶといとは思わなかったよ。あれが俺の持てる最大火力だよ。少なくとも蒼崎のより火力はあると思うけどな」

「蒼崎さんなら人形で触手を食い止めてくれると思いますが?」

 

つぐみを床に置いて再度ナイフを構える。

 

「俺が破壊のルーンを放つ。その活路で修也君」

「了解しました。失敗しないでください」

 

わーってると言ってルーン文字を書いて"Hagel"と呟いた。伸びてくる手は崩壊し、その隙に修也は塊に向かって走った。そして

 

「その思い、斬らせてもらう」

 

起点と思われる糸を思いっきりぶった斬ったのだった。

 

 

 

 

 

えっと、ここからは後日談。

あの後塊は燃えて燃えて、消えていった。宇田川さん曰く魔術陣も燃えてしまったからもう感情が集まることはないだろうとのこと。

で、この魔術を行った魔術師はCiRCLEのオーナーさんだった。

 

「いやぁ、まさかそんなことになってるとは思わなかったよ」

 

はははと笑うオーナーさんを脳内で何度も殴っている中、オーナーさんは色々説明してくれた。曰くCiRCLEを建てたのはこの魔術を効率よく行うためだったらしい。その辺は宇田川さんの予想通りだった。

 

「でも、途中で私は魔術師として壊れてしまったんだ」

「は?」

 

オーナーさんはある日恋をしたそうだ。そして、その恋は実り結婚まで行き着いた。そして、オーナーさんは子供を授かったそうだ。

 

「目の前にいる子供を幸せにすることの方が、根源に至ることよりずっとずっと大切に思えてしまったんだ」

 

魔術師失格だろと乾いた笑いを見せた。魔術師ではなく、1人の父親をこのオーナーさんは選んだんだ。

 

「この装置は放置してても害はないと思ってたんだが、まさかここを倉庫に変えてるとは予想もしてなかったよ」

 

今回の事件の原因はオーナーさんの小さなミスだった。それがここまで大事になるとは…。

 

羽沢さんも記憶があやふやになっていたから特に問題はなかった。

眼鏡を届けてから記憶が思い出せない……そんな感じになってたらしい。

 

「さて、俺は1回家に帰ろうかな。巴やあこに会いたいからな」

 

宇田川さんとは塊を倒した後色々話をした。

 

「今度、蒼崎が来ると思うから、眼鏡の調整とかしてもらえ」

「分かりました」

「そういや、修也君って闘う前に絶対そのタバコを吸うよね?それ美味しくないのに何で?」

「何で?って言われましても……これは一種の願掛けです。戦闘前にこのタバコを吸うと落ち着くんです。でもこれ製造しなくなったんじゃありませんか?」

「ああ、逃亡中にたまたま台湾に行っててね。その時に制作者と会ったんだよ。で、また作ってくれるよう頼んだ」

 

そしたら度々送られてくるようになったんだよ、と笑いながら言った。

 

「残念ながら俺は喫煙者じゃないからな。送られたタバコは修也君や蒼崎、知り合いの魔術師に渡してる」

「……ありがとうございます」

「いいよいいよ。それにしても魔眼を上手く使えていて良かったよ。まあ、彼女ほどではないが」

「いや、あの人がおかしいのですよ。たまに組み手とかやらされるんですけど、何度失明しかけたか」

「あはは。まあ、その"感視の魔眼"は極めて有能だ。彼女には見えない概念を君は触れれるのだからな」

「……………」

 

しばらく無言が続いた後、

 

「しばらくまた日本を離れる。時計塔に呼ばれてね」

 

とポツリまた話始めた。

 

「了解しました」

「できたらでいいのだが、妻の様子をたまに見ててくれないか?あいつ普段は淑やか清楚な雰囲気を醸し出してるけど色々無茶するから。ほい、これ俺んちの住所」

「……………」

「そこにタバコ置いてるから、無くなったら取りに行け」

「…………了解しました」

「うん、よろしい」

 

カップのコーヒーを飲み干し、このカフェ気に入ったとか呟きながら立ち上がり

 

「もうすぐライブだろ?行ってこい」

「…………」

「せっかく買ったんだ。見に行けよ。まさか、事件解決するために買っただけだから見る気はないとか言わないだろな?」

「…………」

「見に行くだけ見に行け。もしかしたら修也君の求めている答えが見つかるかもしれないぞ?」

「まさか」

「言ったろ?歌というのは感情や情景を生み出す万能で優れたモノだ。ヒントくらい落ちてるかもよ?」

 

カラカラと笑いながら徹は去っていった。それを無言で眺めた後

 

「ヒントくらい落ちてるかも……か」

 

と言って立ち上がり、ライブハウスの方へ足を運ぶのだった。




やっとロゼリアの星3以上属性統一に成功したよ
ピュアなのが少し火力不足であるが、それでも嬉しいです
リサのクールが来たら揃うのにな……水着、期間限定…うっ頭が
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