ハイスクールD×D ~ボンゴレファミリー来る!~   作:ムンメイ

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使い方を模索しながら、なんとかやってます。


Life.1 堕天使来る!

「へー、それじゃ沢田達以外にも転校生がきてるんだな」

 

 

放課後。朝の自己紹介を流して聞いていた俺は、自分の自己紹介も含め改めて挨拶をした。

 

この隣にいる茶髪のボサボサ頭は沢田綱吉というらしい。他の二人は獄寺隼人と山本武。もちろんクロームちゃんはバッチリ覚えたぜ!

 

 

「そうなんです。一つ上の学年で、笹川了平さんと雲雀恭弥さんっていうんです」

 

 

「その二人も知り合いか?」

 

 

「はい、中学校の時の先輩なんですよ」

 

 

なるほどね。しかし友達や先輩が一気に六人も転校してくるなんて、不思議なこともあるもんだな。

 

それはそうと……

 

 

「なあ、俺達同い年なんだし、敬語なんかいらないぜ」

 

 

「え、いやいや!初対面だし、兵藤君に悪いし……」

 

 

「いいっていいって、そんなこと気にすんなよ。それと、俺のことはイッセーでいいぜ。皆もそう呼んでるし、俺達もう友達だろ?」

 

 

「友達、ですか」

 

 

「そう!だから遠慮なんかするなよ」

 

 

「……うん、わかったよイッセー」

 

 

「よし、それなら沢田は……」

 

 

「ツナでいいよ。前からそう呼ばれていたから」

 

 

「わかった、改めてよろしくな、ツナ!」

 

 

「こちらこそよろしく、イッセー」

 

 

なんだ、最初はオドオドしてるから心配だったが、これなら大丈夫そうだな。

 

そこへ松田と元浜がやってくる。

 

 

「ツナ、こっちの坊主頭の方が松田、メガネが元浜だ」

 

 

「よろしくな、沢田」

 

 

「イッセーにしては割りとまともな紹介だったな。まあ、よろしく」

 

 

「うん、二人ともよろしく」

 

 

イッセーにしてはって、余計なお世話だ!

 

しかしこの二人が来ると途端に話題がエロ方面にいってしまいそうで怖い!

 

確かにそういう話はしたい。だが、ツナはそういう話は苦手そうだし……なによりいきなり変態のレッテルを貼られたくない!

 

今更かよって話だが、今日会ったばかりの奴にそう思われるのは流石に応えるぞ……

 

 

 

 

キーンコーンカーンコーン……

 

 

 

 

お、もうこんな時間か。そろそろ帰らないとな。

 

 

「なんだイッセー、もう帰るのか?」

 

 

松田が聞いてくる。

 

 

「ああ、今日はちょっとな」

 

 

「何か用事でもあるのか?」

 

 

……グフフ、それを聞いてくるか、お前ら。

 

そう!何を隠そうこの兵藤一誠、実は彼女が出来たのだぁぁぁ!

 

今まで灰色だった人生が一気に晴れ渡ったような、はたまた盆と正月とバレンタインデーが一気にきたような!まさに今、甘酸っぱい青春を満喫中なのである!

 

そして今日はその彼女とデートの約束をしているんだ!

 

俺はちょっと気取って言う!

 

 

「フッ、まあな……この前の帰りに校門で会った女の子、いるだろ?」

 

 

「あ?ああ、そういえばいたな」

 

 

「めちゃくちゃかわいかったから、あの後三人で色々と妄想を語り合ったな……はっ!ま、まさかイッセー!」

 

 

ツナは一人、頭にハテナを浮かべているが今の俺は止められない、止まらない!

 

 

「そう!その通りだよ元浜君!実はその女の子と付き合っているのさ!」

 

 

「「な、なにぃぃぃいいぃいぃいぃぃ!!??」」

 

 

松田と元浜が同時に叫ぶ!ふはは!その悲鳴が心地いい!

 

 

「悪いが、今日はお先に失礼させてもらうよ」

 

 

俺は決め顔で言ってやった。

 

 

「というわけでツナ、ごめん!今日は先に帰らせてもらうな」

 

 

くそぉぉぉ!とか、何故イッセーなんかにぃぃぃ!と騒いでいる松田と元浜は放っておいて、俺はツナに謝る。本当なら一緒に帰って色々なところを案内しながら帰りたかったんだけどな。初めての彼女と初めてのデートなんだ。許してくれ!

 

 

「ううん、俺は大丈夫!また今度一緒に帰ろうよ」

 

 

くうぅ!ツナはいい奴だなぁ!松田と元浜なんて未だに何か騒いでいるっていうのに!

 

 

「おう!また今度、約束な!」

 

 

「うん!それじゃまた明日ね」

 

 

「じゃあなー!」

 

 

俺は意気揚々と教室を出る。待っててね、愛しの夕麻ちゃん!

 

 

 

~○~

 

 

 

イッセーが嬉しさいっぱいに教室を出た後。俺、沢田綱吉も獄寺君達と帰るために準備をする。松田君と元浜君は二人でイッセーに裏切りの報復をするとかで……邪魔しちゃ悪いと思い、先に帰ることにしたんだ。

 

 

「10代目、お待たせいたしました!早く帰りましょう!」

 

 

「うん、でも後の二人も待ってなきゃ。それにお兄さんもいるし」

 

 

「あんな奴らは放っておいても大丈夫ですよ。さあ、帰りましょう」

 

 

「そういうわけにいかないよ。一緒に住んでるんだし、皆で帰ろうよ」

 

 

「うぐ……10代目がそう仰るなら、わかりました……」

 

 

ハハ……獄寺君、本当に嫌そうだな……。

 

あ、実は今、この駒王学園に転校してきた守護者の皆と共同生活をしてるんだ。

 

前に住んでいた並盛町から通うには遠かったことと、ある理由からそういう手筈が整えられたんだけど……雲雀さんはもちろん、というか案の定、一緒には住んでいない。中学生の時に比べれば少しは丸くなったけど、それでもやっぱり群れるのは嫌みたいで、近くの家に一人で住んでるらしいんだ。

 

 

クロームも一緒に住んでるけど、「男五人の中に女の子が一人というのは流石にどうか」ということで、門外顧問組織、CEDEF(チェデフ)の人も一緒に住んでるよ。

 

正直このメンバーで家事ができる人っていなかったから……本当に助かった!

 

 

「悪い、待たせたなツナ」

 

 

「待たせてごめんなさい」

 

 

山本とクロームは準備ができたのか、こちらに近づいてくる。

 

 

「ううん、大丈夫だよ」

 

 

「けっ、お前らもっと早く動きやがれ。10代目をお待たせしちまっただろうが」

 

 

「いやいや、俺もイッセー達と話してたから……」

 

 

「ああ、そういや何か話してたな。なんていう人なんだ?」

 

 

「イッセーと松田君、元浜君だよ」

 

 

「へー、かなり打ち解けていたみたいだったな」

 

 

「うん、三人ともいい人だよ」

 

 

「そっか、なら明日にでも紹介してくれよ!」

 

 

「わかった!獄寺君とクロームも一緒にね」

 

 

「うし、そんじゃ帰りますか!」

 

 

山本の合図で教室を後にする俺達。

 

 

「野球バカ!てめーが仕切ってんじゃねー!」

 

 

「まあまあ、そうカタイこと言うなって」

 

 

またやってるよあの二人……でも、なんだかんだ言ってそこまで仲は悪くない……のかな?

 

……ところで、今日一日リボーンの姿を見ていないんだ。朝からずっとね。

 

いたらいたで何をされるか分からないから怖いんだけど、いなかったらそれはそれで不安というか……

 

前に一度そんなことがあったからね。ちょっと不安、かな?

 

あいつは強いから誰かにやられるってことはないと思うけど……

 

さて、そろそろ本当に帰りますか!

 

 

 

ー○●○ー

 

 

 

通学路、ちょうど駒王学園と家の中間地点辺り。

 

あの後、お兄さんこと笹川了平先輩と駒王学園初等部に通うことになったランボの二人と合流し、六人で帰宅中なんだ。

 

ランボっていうのは八歳の男の子で、牛の角と牛柄のYシャツがトレードマークの小学三年生。

 

ま、まあ牛の角とかに突っ込みはなしで……

 

 

「ランボ、学校はどうだった?」

 

 

俺はランボに学校初日の感想を聞いてみた。

 

俺達と同じ学園とはいえ、初等部のある校舎と高等部のある校舎は別だし、一人で寂しくないか気になってたんだ。

 

 

「大丈夫ですよ、10代目。ご心配には及びません」

 

 

「そ、そうか?ならいいんだけど……」

 

 

「相変わらず心配性ですね。大丈夫、俺も日々成長しています。友達もすぐできますよ」

 

 

などと言うが……こいつ、三年前まではめちゃくちゃうるさくて元気いっぱい過ぎるくらい元気だったのに、ある日突然こんな喋り方になっちゃったんだ。

 

本人曰く「子どものままじゃいられないから」らしいんだけど……

 

その方向でいいのか、ランボ?そのまま成長したら10年後のお前みたいになっちゃうかもしれないぞ?

 

いや、むしろその方が成長としては正しいのか?10年バズーカで出てくる大人ランボはこんな感じだし……

 

あー、10年バズーカっていうのは、弾に当たったら五分間だけ10年後の自分と入れ替わることができるものなんだけど……

 

 

「あ!」

 

 

ランボが突然ある方向に向けて指を指し声をあげた。何事かと思いランボが指した方を見てみるとーーーーーー

 

 

「わぁ……」

 

 

公園だ。特に遊具があるわけではないんだけど、それなりの広さがありそうだ。そして目を引くのが、その公園の真ん中ほどにある噴水。特別立派なものではなさそうだが、町外れにある公園ということも相まって人気もなく、夕暮れの太陽に照らされていい雰囲気をだしていた。

 

 

「了平さん、あの噴水が見たいです!」

 

 

「おお!極限にいい雰囲気ではないか!よし、どちらが先に噴水に着けるか俺と競争だ!」

 

 

「負けませんよ!」

 

 

そう言うが早いか、ランボとお兄さんは噴水に駆け出して行ってしまった。

 

 

「おい、アホ牛!芝生!勝手に道草食ってんじゃねえ!」

 

 

「どうしたタコ頭!このまま負けてもいいのか!」

 

 

お兄さん……いつから獄寺君とも勝負してるつもりだったんだろうか……

 

 

「上等だ芝生……待てコラぁぁぁぁ!!」

 

 

ああ!獄寺君乗せられちゃったよ!前から獄寺君とお兄さんはケンカばかりしてたけど、今も変わってないー!

 

 

「獄寺君!ちょっと待って!」

 

 

慌てて止めようとするけど聞こえていないのか、そのままお兄さんの方へ走って行ってしまう!ランボはひたすら噴水目掛けて走ってるし……

 

 

「まあまあツナ、今日は初日なんだし、この町の探索ってことでいいじゃねーか」

 

 

隣を歩いていた山本がのんびりと言う。

 

 

「それに、笹川先輩も獄寺も久しぶりに会ったんだし、お互い懐かしいんじゃねーのかな」

 

 

「……そうだね」

 

 

「ボス、私達も少し散歩しようよ」

 

 

クロームも噴水へと歩き出す。

 

 

「うん、今日くらいはいいか!」

 

 

そう言って俺達も前の三人に続いて歩き始めた瞬間ーーーーーー

 

 

 

ゾクッ!!

 

 

 

ーーーーーーな、なんだこれ!?

 

めちゃくちゃ嫌な感じがした!神経というか、第六感というか……とにかく嫌な雰囲気を感じる!

 

見ればランボ以外の四人も同じものを感じたようだ。辺りに目を配らせ、嫌な予感のする元を探っている。

 

と……

 

 

 

ゾクゾクッ!!

 

 

 

まただ!しかもさっきより強く感じた!そのせいか、今度はランボも走るのをやめ、何かに怯えるように辺りを見回している。嫌な予感は拭えないが、今のでこの嫌な感覚の出所はわかった!

 

 

「みんな!あの噴水の裏だ!」

 

 

「「「「了解!!」」」」

 

 

「ランボはここで待っていてくれ!」

 

 

「ま、待って!」

 

 

「大丈夫、ここで待っていれば安心だから!」

 

 

「でも……」

 

 

「絶対にランボには危険がないようにするから」

 

 

「……はい、わかりました」

 

 

「よし、行ってくる。絶対にここを動くなよ!」

 

 

「はい!10代目もお気をつけて!」

 

 

俺はランボに言いつけると皆の後を追った!

 

 

 

ー○●○ー

 

 

 

「死んでくれないかな?」

 

 

…………。

 

……え、はい?

 

今、なんて言ったんだ?俺の聞き間違えか?

 

 

「死んでくれないかな、イッセー君」

 

 

夕麻ちゃんは俺ーーー兵藤一誠の反応がないのを聞こえていなかったと思ったらしく、念を押すようにもう一度言ってきた。

 

 

「ハ、ハハ……じょ、冗談キツイなーーーーーー」

 

 

 

バッ!

 

 

 

夕麻ちゃんの背中に黒い翼が生えた。

 

なんだ、あれ?なんであんなものが夕麻ちゃんから……?

 

そして、ブゥンと重たい音を鳴らして一本の光の槍のようなものが現れる。

 

 

「楽しかったわ。まるで子どものおままごとに付き合ってる気分で」

 

 

 

ドン!

 

 

 

俺の腹に何かが触れた。よく見てみれば、光の槍ののようなものは夕麻ちゃんの手から消えていて、代わりに……俺の腹を貫通していた。

 

意識した途端に痛みが駆け上ってくる。槍は自然に消えたが……

 

え、なんで?

 

 

「あなたは私達堕天使にとって危険な存在なの。だから先手を打って始末させてもらったわ。恨むなら、私じゃなくて聖書の神を恨んでね。」

 

 

夕麻ちゃんは何か言っているが、激痛で意識が朦朧としているし、なにより意味がよくわからない。

 

ただ一つ、俺はこれから死ぬ。それだけは理解していた。

 

ああ……こんなことならもっと人生楽しんでおけば良かった……。

 

松田や元浜達ともっと遊びたかったし、今日友達になったツナだって、これからいっぱい遊びたかった……。

 

父さん、母さん。俺が死んだって知ったら悲しむかな……?

 

……手は、まだ動く。

 

今日ここにくる前に駅前でもらっていたチラシ……ふと思いだし、ポケットから出した。

 

そのチラシには、『あなたの願いを叶えます!』と書かれていた。

 

俺、まだ死にたくねえなぁ……せっかくかわいい彼女ができたのに……こんな訳の分からない状況で死ぬなんて……しかも初めての彼女だったのに……

 

チラシ見る。その時俺は、このチラシをくれた人を思い出していた。

 

その人は誰もが目を奪われるような美貌の持ち主で、腰より長い髪が特徴的な女性だった。

 

ストロベリーブロンドよりも更に鮮やかな紅の髪。

 

どうせ死ぬなら、あんな美人の腕の中で死にたいなぁ……

 

あ……いよいよ視界が…………

 

 

最後に一瞬、その人の紅の髪が見えたような気がしたが……俺はそこで力尽きた。

 

 

 

~○~

 

 

 

「イッセー!」

 

 

既に超死ぬ気モードになっている俺ーーー沢田綱吉。

 

嫌な感覚がしていた噴水の裏側へ走っている最中に超化したんだ。

 

皆を抜き去り噴水の裏側へたどり着くと……

 

夥しい量の血を流して地面に倒れ伏しているイッセーを見つけた!

 

 

……これは、マズイ!

 

 

「お兄さん!我流を出してくれ!怪我人がいる!」

 

 

「なに!?わかった、すぐに治療をする!!」

 

 

俺はお兄さんに叫ぶ。お兄さんはイッセーを見つけ、治療を開始してくれた。

 

 

「ちょっと、あんたらなんなのよ」

 

 

ふいに声がかけられる。かけられた方を向くと、翼の生えた……人間?

 

だが、こいつがイッセーを傷つけた犯人だというのはすぐにわかった。

 

なぜなら……さっき感じた嫌な感覚はこいつからひしひしと伝わってくるからだ。

 

 

「お前は誰だ?」

 

 

「あはっ!私が誰かも分からない人間風情に、教えてやる義理なんてーーーーーー」

 

 

急に言葉を止めて何かに目を凝らす。

 

俺も奴が見ている方を見ると、地面に何やら赤く光る丸い紋様が浮かんでいた。

 

 

「ちっ!あれはグレモリーの紋章!」

 

 

その紋様を確認した途端、忌々しげに言葉を吐き捨てた。そして足元に光を発生させる。

 

 

「あんたたち!何者か知らないけど、今度必ず見つけて殺してやるから!」

 

 

そう言うが早いか、光と共に消えていった。

 

 

「あら?確かに呼ばれたと思ったけど、これはどういう状況かしら?」

 

 

第三者の声。そちらを振り替えると、先程赤い光が放たれていた場所に紅く長い髪をした女性が立っていた。

 

俺は反射的に戦闘の構えをとったのだが……

 

 

「あなたが呼んだのかしら?それとも、この倒れている男の子?」

 

 

この張り詰めた空気に透き通るような声で訪ねてきた。

 

 

「そうだ!イッセー!」

 

 

「あらあら、これは少しマズそうね」

 

 

俺とその女性は倒れているイッセーの元に駆け寄る。他の仲間も既に集まっていた。

 

お兄さんが晴れの炎で治療を試みてくれてはいるが、あまりにも傷が深く、大した効果を得られていないようだった。

 

焦る俺達だが、女性はイッセーの体を興味深そうに眺めている。

 

 

「ふうん。彼、なかなか面白いことになっているようね」

 

 

 

……面白い?人が傷ついて倒れているのに、面白いだと?

 

 

「……あんた、それはどういう意味だ」

 

 

沸々と込み上げてくる怒りを抑えながら問う。

 

 

「勘違いしないでちょうだい。私が面白いといったのは、彼の体の中にあるもののことよ」

 

 

体の中?益々分からない。

 

更に食ってかかろうとする俺だったが……

 

 

「お前達、心配すんな」

 

 

この声は!

 

 

「リボーン!」

 

 

いつ現れたのか、スーツ姿の子ども、リボーンが割って入る。

 

 

「リボーン!お前今までどこにーーーーーー」

 

 

「おい、お前はリアス・グレモリーだな」

 

 

俺の話を無視して女性に問いかける。

 

一方女性の方は、少し面食らった様子で答える。

 

 

「え、ええ。そうよ、私がリアス・グレモリーよ」

 

 

「お前、こいつを救えるんだろ?」

 

 

リボーンの言葉に驚く俺達!

 

 

「リボーン、それはどういうーーーーーー」

 

 

「どうなんだ?」

 

 

再び俺の話を無視し、女性ーーーリアス・グレモリーに答えを促す。

 

 

「ええ、救えるわ。そして救うつもりよ」

 

 

「そっか、ならいいんだ」

 

 

その答えに満足したのか、リボーンは踵を返すとそのまま歩き出した。

 

 

「了平、そいつをリアス・グレモリーに預けろ」

 

 

「し、しかし……」

 

 

「大丈夫だ、俺を信じろ」

 

 

お兄さんは一瞬躊躇ったが、晴れの炎を納めるとイッセーを抱え上げ、リアス・グレモリーに引き渡した。

 

 

「大丈夫、この子は必ず助かるわ」

 

 

こちらを安心させるように言うリアス・グレモリー。

 

 

「また今度会いましょう」

 

 

そう言うと、来た時と同じように赤い光を発生させ、その中に消えていく……。

 

 

「さ、もう遅いし帰るぞ、お前達」

 

 

「ま、待ってよリボーン!」

 

 

完全に消えるのを見届けたリボーンは、何事もなかったかのように明るく言い放つ。どうやらこのまま帰るつもりらしい。

 

後を追いかける俺達だったが、一度に色々なことが起こりすぎて頭の整理ができていなかった。

 

 

「帰ったらちゃんと聞かせてくれよ。何が起きたのか」

 

 

とは言ったものの……どうせいつものようにはぐらかされると思っていた。ところが、

 

 

「もちろん話すぞ。それがお前達をここに集めた理由だからな」

 

 

何か良からぬことが起こり始めていることは確かなようだ。




イッセーが倒れていた時、最後に見たのが紅い髪だったのは、イッセーの顔の向きが噴水と反対の方を向いていたからです。

ツナの方がリアスよりも早く現場に到着していますが、ツナは噴水の方から来たため、イッセーからは見えていません。


一応の補足です。
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