2度目の人生はアイドルだった件(仮)   作:ロビンソン 佐藤

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暖かい目で見てやってください、、、


1話

「今日はみんなありがと!また会うときにみんなのその笑顔をみせてくれ! see you again next time!! 」

 

そうしていつものように、俺を見に来てくれたファンの皆に挨拶をした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後出しじゃんけんみたいで申し訳ないが俺、夜神宗介は2度目人生でアイドルをする事になった。

 

突っ込みどころが多いと思うがそういう事なのだ。別に死神が見えるようになって、名前を書いたらその人が心臓麻痺で死ぬような本なんて拾ってないし、高校に通いながら傭兵をしていて、〇ルバートに乗るわけでもない。

しかしそんなのはどうでも良くて、重要なのは2度目の人生を現在進行形でおくっているということだ。この際アイドルというのは一先ず置いておくことにする。

 

そう、まさかの今流行りの転生者にこの俺がなってしまったのだ。昨今のアニメ、ラノベを見てみれば異世界召喚、異世界転生の応酬。 まーた転生してるよ、こいつら、などと罵られても仕方が無いと思う。 しかし、良く考えてみて欲しい。主人公がただの一般人であるという所から、読者と同じ視点なのである。既にあるファンタジーの世界観で活躍する主人公とでは感情移入のし安さが違うのだ。つまり、主人公=読者なのだ。

 

 

誰しもが一度はアニメ、マンガ、ゲームの世界に行って活躍する夢想をしたと思う。俺もその1人だった。美男美女まみれのハチャメチャ青春スクールライフMMORPGで俺TUEEEEをする。様々な異能をもつ世界で世界を救う。そして遂にその当事者になった訳だが、果たしてどんな異能が使えるのか?どんなイケメンに成長したのか?そして世界がどのよう変わったのか

 

 

 

 

ーーーー何も変わらなかったーーーーー

 

 

 

 

それに尽きる。

 

 

特に異能も使えるわけでなく、世界がファンタジックになったわけでもなかった。ただただ普通のもといた世界と変わりなかった。ちょっと違うと言ったらアイドルが少し多いことくらいか。普通の世界からしたら十分可笑しい?しかしよく考えて欲しい。

妄想というのは大体が非現実的のものである。つまり基準となる現実があり、非現実が存在する。つまり、非現実に転生者すればそこが現実であり当たり前の事になる。前の世界はアイドル、と言えばかわいい、カッコイイ。皆の憧れであった。しかし、こちらの世界ではアイドル、というのは溢れる程存在している。職業はアイドルです、というのは元の世界ではサラリーマンです。と言う事と同レベルのであった。それ程なありふれたものであり、身近な存在であった。それもありアイドルだから何かしらのアドを取れるわけでもなく、皆から賞賛されるわけでもない。むしろ、お前もかよと言われる程である。そんな世界にアイドルとして転生者しても最初は違和感を感じたもの、今では普通の日常になっていた。

 

 

むしろその中で売れていくにはイバラの道をいく人生HARDモードである。

 

 

 

だがしかし、なぜアイドルなってしまったのか。

 

 

 

というのも両親がまさかのアイドル、いや家系がアイドルだったのだ。祖父母もアイドル、曾祖父母までさらにはその上まで...俺はその辺で考えるのをやめた。

当然の流れで俺もアイドルの道に進まざる負えなかった。 拒否権はなく、蛙の子は蛙!と言わんばかりに、アイドルの子はアイドル!みたいな感じになっていた。

転生したからには、前世での反省を踏まえ勉学に励み、スポーツも頑張り、人並より少し...幸せの生活を手に入れられればいい、それが一番。何かで活躍してやろうなどなど思っておらず、家庭をもち、息子と娘に看取って貰えればそれは最高の幸せ。

 

 

しかし、そんなの事を両親が許すはずもなく

 

 

 

 

―――アイドルになんてなりたくないです。

 

 

―――すまんな、母さん事務所のつてでもう宗介のデビューが決まってる。

 

―――そ、そんな...

 

 

―――気にするな、アイドルの才能は俺と母さん譲りだ。

 

 

―――お前の思うままにやればいい。

 

 

―――自然と皆がついてるから。

 

 

 

そう言って、父さんは俺の頭をなてでてくれたのだ。

 

俺が12歳の誕生日を迎えた時だった。

 

 

 

 

人並みの幸せを欲していた僕に、止めの出来事。拒否権なんどなく、晴れて幼少期から現在までアイドル生活を営むことになった。

 

 

 

初めは俺なんかにアイドルなんて絶対無理だろと思っていた。しかし、そこはトップアイドルの両親と言うべきか歌、ダンスはもちろん演技やトークなんども教わり業界のあり方、しまいには裏事情という要るような要らないようこと事まで教えてくれた。

 

ここで、思ったのが世間の両親の評価は誰もが認めるトップアイドルだった。アイドルの太陽と月とまで言われ、アイドル業界のトップを走っていた。歌ってよし、踊ってより、演技して良し、しまいにはお笑いもできる。そんな両親を“天才”という2つ言葉で片づけられている事もしばしあった。

 

しかし両親とのレッスンをこなして行くにつれて、“天才”という認識が、薄れていくようになった。一言で言うと両親のレッスンはとてもわかりやすく、何より楽しかった。大学教授の誰に聞かせているのかわからない自己満足の授業等とは違い、全て“ファン”を如何にして楽しませるか、どうした喜んでくれるかが詰まっていた。それは、決して“天才”ではなく、努力の塊であると思った。でも努力の天才ではあったから、“天才”というのはあながち間違ってはいなかったかもしれない。

 

 

 

そんなレッスンを受けながらアイドルとしての仕事をこなす時間もあっという間であった。5年という期間で俺は自分で言うのもアレだが、トップアイドルまで登りつめた。トップアイドルの息子である事もあり、波乱万丈のアイドル生活だった。それはもー語り尽くせない数多くの事があったが、しかしそれはまた別の話だ。

 

 

 

 

 

そして大学受験をひかえた俺は高校3年生の春を迎えていたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「相変わらずの人気ね、宗介」

 

「宗介君やんか、久しぶりー」

 

「げぇ」

 

「絵里さん希さんお久しぶりです!」

 

「おい、あとそこの貧乳ツイテール」

 

「はぁぁぁ?なんですって!それもう1回いってみなさいよ!」

 

「おー何回でも言ってやる、貧乳だって?はっ!笑わせる、お前のそれは谷だ。そう、盛っているのではない、抉れているというのが正しい。そうじゃなければ、全国の貧乳ファンに失礼だ」

 

「調子に乗っていられるのも昔の話よ、宗介! 貴方がお受験で業界から退いている間に、今では私の方が知名度、人気全てにおいて上だわ。貴方が帰ってくる場所はないわ!せいぜい、ゲスト席の端っこで頑張る事ね!」

 

「にこっちもその辺で止めときな、それじゃ小学生のケンカとかわらんよ。宗介君もわかっててやってるでしょ」

 

「誰が小学生の胸と身長よ!」

 

「そんな事言っとらんやろ...」

 

なぜか希さんにまで飛び火していた。にこは何かと俺に絡んでくることが多い。前はアイドルとしてぺーぺだった事もあり、テレビでふざける俺のキャラが気に入らなかったがトップアイドルとして一応の敬いはあった。しかしここに来てLIVE、トーク力、キャラが国民の皆に受け入れられトップアイドルの1人として活躍している。俺も受験期間の休みを得るために、ここ1年ドラマ、新曲多数に、映画などを録り溜めをしていた。これは両親が出した、大学へ行く為の条件であった。それもあり、バラエティーの出演、コンサートLIVEは皆無だった。それもあり、にこの方がテレビ出演は多い。それ故にこの言い草。まだまだ青いのぉ

 

 

「にこは素直になれないだけなのよ、悔しいけど彼にはまだ勝てないわ。って確か言ってたわよね」

「ちょ、絵里なにいってんの?」

「(ニヤリ...)」

俺は絵里さんの言葉を聞き、わぞとらしく顔を作る。

「何よ、その顔・・・ムカつく。殴って音割れ◯ッター見たいにしてやるわ」

 

「微妙ツッコミづらいネタだな...」

ニコニコのその他ランキングなんて普通の人は見ないと思うですが(名推理)

 

「しかし、にこちゃんは照れ隠しで、僕にそんな口を聞いてたんだーって思うとねぇ」

 

「っく! 覚えてなさい、今のこの業界に貴方の居場所はないんだから!」

 

テンプレの三下セリフを吐きながら立ち去るとは…やはりいじりがいがある。

 

「宗介も意地悪ね、ちゃんと褒めてあげればいいのに」

 

そんなの前からにこが頑張っるのは知ってる。しかし、今の俺にそんなセリフ吐く資格はない。

「...いえ、今の俺が言ってもだめです。いつかおれが同じ場所に戻ってきた時にでもいってやりますよ」

受験お休み取ってる奴に尚更言われても彼女には心には届かないだろう。

 

「本当、にこっちも幸せもんやねこんなに思ってもらって」

 

「希さんもその中に入ってますから安心して下さい!」

 

「あ、及川雫ちゃんと片桐早苗さんが...」

 

「えっ!?どこどこどこどこぉ…あっ...」

 

「・・・・・・」

 

「お、俺は悪くねぇ!騙した希さんがいけないんだ!」

 

「ほんとに清々しいほど最低なセリフね、全く」

 

しかたないだー世の中に巨胸とと言うべき存在がなければ俺はこんなにはならなかったのだ。すべて胸がいけないだ!

 

 

 

 

*

 

 

 

 

 

「というか3人(うち1人は逃走した模様)とも番組収録だったんですか?」

 

「そうね。久しぶりににこと希との収録だったのよ」

 

「そうやね、久しぶりにクール系美少女ユニット復活やったねー」

 

「コミックアイドルユニット...(ボソッ)」

 

「何か言った(笑顔)?」

 

「いやーなんでも無いです...」

 

笑顔をってなんだけ?

 

「Final LoveLive! いらいでしたっけ?」

 

「んーそうなるわね。」

 

確か、東京ドームで行われたfinal公演を最後にはµ’sは解散と言うことになっていた。新入生を迎えて存続するという案もあったらしいが、μ'sはこの9人だからという理由で解散。しかし絵里さん、にこ、希さんは高校卒業後は皆大学に進学したがアイドル、というよりメディアには出演を続けていた。絵里さんは歌手として、にこは声優活動を中心に、希さんは占い師、マジシャンそういった方面でバライティーに引っ張りだこだ。しかもあの胸である。呼ばれないわけがないよね。

 

 

ことりさんは海外に留学するとのことだった。なんでも服のデザイナーになりたいらしい。µ’sが今まで着てきた衣装の殆どが彼女が考えたものであり、制作も1人でやっていた。ダンスや歌の練習もしっかりとこなしていたというのだから、空いた口が塞がらない。ハイスペック過ぎやしませんかね。

ことり先輩マジパネェっす。

すでにそれだけの能力が有れば、留学しなくてもいいのではと思ってしまう。あぁ...ことりさんの声が非常に恋しい。あの声を聞きながら膝枕をしてほしい。そして見上げた先には大層ご立派なお胸が...

 

 

 

まきは医学部受験で頑張っているらしい。両親が医者で、しかも個人で病院を持っている。だからその後を継ぐために医者になるのだという。スクールアイドルにも反対だったらしいいしね。 しかし、白衣を着たまきは...反則的な何かを感じずには居られない。絶対にみんな退院しないでしょ、因みにおれも俺もしない、絶対に。

 

「これから2人はどうするんですか?」

 

「私はこれからPV撮影ね」

 

「うちはバラエティの番組やね」

 

絵里さんは確かsatさん一緒にfripSideっていうユニットを組んでるんだったね。アニメのOPEDに引っ張りだこらしい。

「それだとアニメのタイアップ曲?」

 

「Only my Railgunって言って、学園都市を舞台に科学と魔術が...」

 

「あー大丈夫です、大丈夫ですそれ以上はいわなくも!」

それ以上はいけないのだ、、、いけないのだ」

 

「うちは、マツ◯の知らない世界にでるんよー」

 

あーもうこの世界なんでもありだな、おい。

 

「そっちはどうなん?」

 

「俺はこの後Mステに出る予定なんですよ」

 

俺も大概であった。

 

皆さんもご存知、毎週金曜日の夜の8時から放送されている、あの伝説的な司会者が務める音楽番組である。そして様々なジャンルのアーティストが訪れ自身の音楽を披露する。あくまで宣伝活動ではあるが、視聴者に自分の音楽、さらに言うと自分自身を知ってもらえる場でもあるのだ。

 

「新曲だしたっけ? 」

 

「活動休止前の特別ゲスト枠でお誘いがかかりまして、これは出なければと思いまして」

 

「ほんとにそれただけなの?」

 

「いや、ちょっと気になるユニットがいるで」

 

「宗介のことだから、どうせ竜宮小町やろ?」

 

「はっ!? な、なぜわかった!」

 

「そうね...三浦あずささん、といえばわかるかしら?」

 

「...僕に対する2人の認識は正しいんですけど、なにか、こう...遣る瀬無い気持ちになるのはなぜだろう」

 

そう何を隠そうバスト91をもつ彼女、三浦あずささん。

これを生で拝まずにいられるか!

 

「でも宗介のことだから、当然それだけではないんでしょ?」

 

「まぁ...そうなんですけどね...」

胸も確かに重要であるがそれ以上にアイドルとし感じるものがあるのだ。しかし、それも当然と言えば当然のこと。所属事務所が765プロダクションであることからも言える。765といえば、高木順一朗が作ったからである。そこに所属するアイドル達が並であるはずが無いのだ。俺が、というより両親がお世話になっていたというのが正しいかな。

 

こうして高木さんと黒井社長と両親の抗争が集結したのである。まーそれは別の話ということで。

 

 

「でも、普通に同じアイドルとして興味があるというのもありますけどね」

 

「それで彼女達は“持っている”のかしらね」

 

「さー僕にはさっぱりですね」

 

「ふふ、楽しみにしてるわね」

 

「せやねー」

 

まだ見えぬ敵、いや友と言うべき存在が表せることに心を弾ませているのか、2人の笑顔をはいつも以上に俺の目に映った。そんな気がした。

 

「あーそれと、穂乃果が「最近そーすけが饅頭買いにこないのー!」っ拗ねてたわよ。凛も「新作のラーメンを食べに来るにゃー」って」

最近行ってないな。撮影で大忙しだったし。765プロにお邪魔する予定も出来たし今度行ってみるか。凛とこのラーメンは二郎系だからあの魔法の言葉...“ ニンニク、脂、野菜マシマシ”...うっ考えるだけで胃がもたれるわ。

 

「あと真姫ちゃんも寂しがっとったな」

 

マジ?!あのツンツン天邪鬼のあのまきちゃんがか!つ、ついにデレがきたのか!これは、骨折って入院するしかないぜっ!

 

「サンドバックが居なくなって」

 

「なんでや!」

 

もはや人として扱われてないんですが、それは。

 

「穂乃果さんも凛も、相変わらずだなぁ。」

 

 

「そうね。あ、そろそろ時間だから行くわね」

 

「うちも行かんと」

 

立ち話としては中々に時間が経っていたらしい。

久しぶりの対面で会話が弾んでしまった。

 

「じゃ僕もこれで。あ、ひとつ伝言で“首洗って待っとけ”とお伝え下さい」

 

「ふふ、わかったわ。でもそれって次会うこと前提の言葉よね、希」

 

「そうやね、えりちー。つまり相思相愛ってことやね!」

 

なんて意地悪な女たちなんだ!

くそ!いつかその胸揉みしだいてやるわ!

 

「「声」」

 

「う、うあああああああああああああああ」

俺は全力でその場から走り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし竜宮小町か...楽しみだな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

↓読まなくていいです。三人称描写で書きました。

────────

 

 

 

 

 

 

「あーあ、居ちゃったわね」

 

「えりちーが悪いよ、あんなに虐めるから」

 

「つい楽しくなっちゃって」

 

「なんか昔をおもいだすなー」

 

「スクールアイドルだった時の?」

 

「そう、初めあったと時は“何こいつ!”っておもったけど」

 

「でもあの時のえりちーはどこえやら」

 

「それは言わない約束でしょ!」

 

「はいはい」

 

「…でも宗介が居てくれて良かったわ本当に」

 

「それ、本人言えばいいのに」

 

「そ、それは...やっぱり恥ずかしいじゃない」

 

「えりちー可愛い〜」

 

「もーからかわないで、、、」

 

「でも、その気持はうちも同じやね...いつかまた・・・」

 

「それは言わない約束でしょ」

 

「そうね、あの時みんなで決めたもんね」

 

「“μ'sはこれで終わりにします”」

 

「“またいつか会いましょ”」

 

「ファンは待っててくれるから」

 

2人の小さな笑い声が響いた。それは本当に小さく。しかしどこか嬉しそうな、そして希望に溢れているような。それは終わりを告げたあとのはじまりを予感させるていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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