傷口から右足が再生し、青い光を伴って彼は白い虎となる。
「右足が再生した!?」
(虎ってそうだっけ?)
「そうでなくては!」
先輩は好戦的な笑みを浮かべて虎を見上げる。
虎は壁を力強く蹴り先輩に襲いかかる。
「先輩任せます!」
「下がっていろ樋口!」
ほぼ同時に私たちは叫んで、私はそこから飛び退き先輩は虎に『羅生門』を展開する。
「何っ」
しかし虎は黒刃を
「先輩!?」
(私今任せますって言ったよね!?何で初撃で壁に打ちつけられてんのさ勘弁して!てか先輩の体ってだいぶ弱いよね?大丈夫なの!?)
虎から目を逸らさず拳銃を取り出し、弾がなくなるまで撃った。
しかし。
(くそ、弾が通らない。ホント異能力っていうのは理不尽が過ぎる!)
役に立たない拳銃を投げ捨て、全身に装着しているデバイスを起動させるため、サングラスに映る彼女を見る。
(メトーデ!!)
『分かっているわよ』
Liberated Flameは、
そんなもの、いくら私が作った当人であるとはいえ、
故にデバイスを使うときは、彼女にデバイスの演算を担当させることにしている。
ゴオッと音を上げ、両手のデバイスから虎に向けて炎が走り直撃した。
ついでとばかりに全身のデバイスを起動させ、駆動音が上がると同時に赤い輝線を残しながら駆けた。
「ーーーせいっ!!」
そして気合いを込めつつ、過剰に加速させた鉄の拳で虎を殴った。
グオォォォ
(効いた!?)
『いえーーーダメみたいね』
僅かに呻く虎を見て、もしかしたら効いたのではないか?と思ったのだが、そう上手くはいかないようだ。
よく見ると火傷一つ負ってないし、しかも手の部分のデバイスに傷がある。
「馬鹿者下がれ!!」
先輩の声にハッとして咄嗟に下がろうとするが、当然虎の動きの方が速い。
虎は地面を蹴り飛びかかってきた。
ヤバい。この距離なのだ。どう足掻いても確実に一撃は入る。
「『羅生門』、顎《あぎと》!!」
だがそんなことはなく、先輩の黒刃が牙のようにして虎を両断したことで私は助かった。
「生け捕りの筈が…」
先輩は口元を抑えてそう言った。
しかし先輩が両断した筈の虎の姿は、まるで
そして私はそれに見覚えがあった。
潤一郎さんの異能力、『細雪』による虚像だ。
「…何?」
「先輩後ろです!」
私の言葉に先輩は振り返り、己の視界に白い虎を入れ黒外套を翻す。
「『羅生門』、叢《むらくも》!」
黒く大きな手と虎が交錯する、その瞬間だった。
「はぁ~~~い、そこまで~」
虎と『羅生門』の間にその人はいた。
黒の時代編を書く?書かない?(マジで何も考えてません)
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書く(幕間終了後、黒の時代)
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書かない(幕間終了後、三社鼎立)