感想の方で、鏡花ちゃんの番外編を書くとか言いましたが、普通に無理でした。
と、いうわけで鏡花ちゃん側の話。
樋口が仕事に行ってかなりの時間が経つ。
既に朝食は食べ終わり食器も洗った。そして昼時までは時間がある。
いつもならこれから昼寝をする彼女だが……。
彼女の姿は樋口の仕事部屋にあった。
「これが、樋口の部屋……?」
目に入れても痛くないほどに鏡花を可愛がり、そして可能な限り全力で彼女を甘やかす樋口だが、彼女は自分の仕事部屋に入ることだけは許可しなかった。
何故なら、そこにあるのは樋口の切り札なのだから。
「何?これ?」
窓一つない薄暗い部屋の中で、壁際に置かれた天井まである演算機器が青白い光を放っている。
部屋の中に一つだけある机も何故か壁際にあり、その上には樋口がいつも使うノートパソコンがあった。後付けなのか複数の画面があり、さらに少し離れたところにあるテレビとコードで繋がっていた。
そして部屋の入り口付近に並べられている
「武器と……機械?でもこれ……」
刃渡りが1メートルを超える刃の付いた巨大な銃のような武器、否、もはや兵器とも呼ぶべきもの。
薄い緑色のドレスのようなもの。硬そうな外殻と生地の裏側には、歯のような部分がある。
大きなミシンのように見える機械。それには歯車ともハンドルともとれるものが付いている。
黒い棺桶のような機械。この部屋にある4つの機械の中で、最も存在感と重厚感が感じられた。
鏡花は知らないことだが、レイシア級と呼ばれる
そのどれもが樋口ほどの大きさがある。
「人に使えそうにない……」
それは異能力者でありながら、暗殺者として刃物などを扱う鏡花にはよく分かることだった。
<side泉鏡花>
(何だったんだろう?あれ……)
ごろんと布団に寝転がった。
武器のような機械だとは分かったけど、そんなことはあれを見れば誰でも分かる。
ただ、その全ての用途が不明。
いろいろと試してはみたが、持ち上げることすらできなかった。
(……もう、寝よう)
そもそも私は考えることが苦手。
あれが何なのか気にならないではないけど、樋口が私に隠そうとするほどなのだ。多分、私が知ってはいけないものなのだろう。
けど。
「………………………むぅ」
どうしてか分からないけど、樋口に隠し事されているというのが、何だか気にいらなかった。
<sideout>
そして私はその様子をパソコンで眺めていた。
「……………………ヤバい」
何がヤバいかって?言うまでもなく鏡花ちゃんの可愛さ。
私の仕事部屋の扉をそーっと開けて、おそるおそるといった方に足を踏み入れた鏡花ちゃん。彼女一度、部屋中を見回してから部屋の中へ入る。
鏡花ちゃんは近未来的に整えた部屋を、不思議そうな表情を浮かべて眺めていた。
(グッジョブ私!思いつきで家を鏡花ちゃんに任せてみたけど、こんないいものが見れるなんて!!)
いやもうホントごちそうさまです。
少しの間、部屋をうろうろとしていた鏡花ちゃんだが、部屋の出入り口付近に置いているデバイスに近づいた。
(もうっ鏡花ちゃんてば行儀良く両膝を折っちゃって!何か、こう。鏡花ちゃんの一挙一動に可愛さが溢れていて………とにかくたまらん!!)
それにデバイスを持ち上げようとしていたのもヤバかった。
鏡花ちゃんは暗殺者で確かに刃物を使ったりもするが、基本的に異能『夜叉白雪』で標的を殺すので、別に筋力があるわけではない。
(なのに必死になってね。顔を真っ赤にして腕をプルプルと震わせていた鏡花ちゃんが可愛すぎ!)
勿論それらの鏡花ちゃんの行動は全て静止画、あるいは動画で保存していた。
『良かったの?部屋に入れて。あれらは隠すべきものでしょう?』
「釣り合いは取れているので問題ありません」
メトーデは彼女なりに考えた発言なのだろうが、鏡花ちゃんの可愛いところが見れるならばなんら問題はない。しかし所詮は機械であるメトーデには、鏡花ちゃんの可愛さが分からないのだろう。
まぁそれはそれとして、そろそろ車に戻った方がいいかな?
芥川先輩は車にいるままなので、あまり待たせるのも悪い。
今日の晩ご飯はカレーの予定だが、何か一品加えるのもいいかな~なんて思いながら、ぎっしり詰まった買い物袋を片手に車に戻った。
黒の時代編を書く?書かない?(マジで何も考えてません)
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書く(幕間終了後、黒の時代)
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書かない(幕間終了後、三社鼎立)