私は“樋口一葉”   作:紅ヶ霞 夢涯

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 GWもあっという間でした。

 


第16話 黒蜥蜴死す!!(嘘)

 翌日。

 

 私は食後のコーヒーを片手に、パソコンとメトーデを使って横浜の情報を集めていた。

 

 特にこの頃何かと騒がしい裏市場について。

 

(うーん。どうも最近裏市場の価格が荒れてるなぁ~。原因は……個人による臓器の密売、か。バカだなこいつ)

 

 一人の男性の顔写真を拡大する。

 

 そこそこ年配のタクシードライバー。

 

 彼は上手く横浜の監視カメラを逃れていたようだが、私は横浜中に独自にカメラを多数設置している。その中のいくつかに、旅行客や観光客を連れ去っているのがばっちりと映っていた。

 

 そう遠くないうちに消されること間違いナシ。

 

 リリリッ リリリッ

 

 そのとき家に備え付けの電話が鳴り響いた。

 

 ちなみにだが、この電話に掛かってきた番号は全て、逆探知してから表示されるように設定してある。

 

 しかし表示されたのは非通知。つまりは何処ぞの公衆電話から掛かってきたということだ。

 

 一体誰からだろうと、不思議に思いながらも受話器を手に取る。

 

「どなたですか?」

 

『……僕だ』

 

 僅かな沈黙の後に彼、中島敦はそう言った。

 

「人虎?」

 

 少し驚いたがすぐに納得した。

 

(探偵社に渡した名刺でも見たな?)

 

 そうでもなければ、彼が私に連絡をとるなんて無理だ。

 

「前回はお仲間に助けられたようですが、次はそうはいきませんよ」

 

『………僕は探偵社を辞める。辞めて一人で逃げる。捕まえてみろ!』

 

 彼が言いたいことはすぐに分かった。

 

 つまるところ、彼は探偵社を巻き込みたくないのだ。

 

「なるほど。だから探偵社には手を出すな、と」

 

 返答はなく、敦からの電話はすぐに切れた。

 

(現実を知らないねぇ、彼は。今更一人で逃げても、探偵社が巻き込まれるのは変わらない、意味がないというのに。全く考えの甘いこと甘いこと)

 

 そういえば、今の彼は一文無しだったと思うのだが、どうやって公衆電話を使ったのだろうか?探偵社から無断で借りたのかな?

 

 いや私には関係ないことだが、少し気になって。

 

「広津さんに連絡ですね」

 

 さて、と。原作通り彼らに動いてもらうとしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

『集合した』

 

「ご苦労様です」

 

 今回集まってもらったのは黒蜥蜴の百人長、広津柳浪。十人長、立原道造。同じく十人長の銀。以上の三名を主体とした実働部隊。

 

『それで?我々三人掛かりで潰す目標とは?』

 

「目標は、武装探偵社の事務所です」

 

『探偵社?人虎ではなく、か?』

 

 分かっているだろうにそんなことを言ってくる。未だ能力を自在に扱えない敦なんかに、黒蜥蜴の隊長を三人も集めるわけがない。過剰戦力にもほどがある。

 

「前回は、探偵社の手助けが原因で失敗しました。同じ(てつ)は踏みません。まずは護衛たる探偵社を殲滅します」

 

『…皆殺しで、いいのか?』

 

「構いません」

 

『……フッ。了解した』

 

 ブツ ツー ツー ツー

 

 広津さんの笑い声を残して、電話は切れた。

 

(え、何?今広津さんちょっと笑ったよね?何で?フツーに怖いんですけど)

 

 唐突に笑うのは止めてくれませんかねー。

 

 受話器を置いて力を抜いた。

 

「はあぁぁ~~~~~~」

 

 そして思い出すのは昨日のこと。

 

(先輩が家に来てご飯食べるのにもう慣れたなぁ~)

 

 慣れた出来事ではあるが、やはり先輩のことはよく分からない。わざわざ私の家で食べるよりも、他のマフィア系列の店で食べた方が良いもの食べれると思うのだが。先輩みたいにマフィアの中でも立場のある人は、そういう店を利用すればいいと思うのだが。

 

 しかし。

 

(ーーー変わった、よね?私も先輩も)

 

 あれはポートマフィアと敵対していたある組織が所有するビルに、先輩が一人で正面から攻めたときのこと。

 

 

 ーーーーーーお前の助けなどいらぬ!!

 

 

 ここにはいない。だけど横浜の何処かに必ずいる人の姿を求めて、それこそ獣のように戦っていた先輩の言葉に「あぁ、この人本気で言ってるんだな」と思ったのをよく覚えている。

 

 それが今ではわざわざ私と一緒に食事をする仲なのだから、世の中何が起こるか分かったものじゃない。

 

「先輩、また来てくれますかね……」

 

 というか家の合い鍵まで渡したのだから、手間でも何でも来てくれないと凹むぞ。

 

『オーナー』

 

「ん?」

 

 そのときメトーデが、探偵社周辺の監視カメラの映像をリアルタイムで映し出した。そこに映るものを、目を疑いながらも拡大する。

 

 そこには探偵社の窓から、まるで漫画のように放り出される広津さんたち黒蜥蜴の皆さんが。

 

「………えぇーー」

 

 思わずとんでもない声でそう言ってしまった。

 

 いや仮にも特殊部隊にも匹敵する実力のマフィアの黒蜥蜴が、一民間企業会社………武装探偵社をそう言っていいのかは分からないが………に負けるってどうよ?

 

 いくら知っていたこととははいえこれはない。

 

「……メトーデ、回収の部隊を要請」

 

『もうやったわよ』

 

 それから数分と経たずに、マフィアの部隊が広津さんたちを回収していった。

 

(しかし大分ひどくやられたな~~。今度お見舞いに行こう)

 

 どうせ先輩はそんなことしないだろうし、私が顔を見るくらいのことはしないと。

 

『オーナー、貴女今日は暇でしょう?LIBERTED FLAMEの調整をするわよ』

 

「はいはい」

 

 威力に難があったLIBERTED FLAME。それを前回使用したときは、試作品(・・・)を試しに使っただけだ。

 

 これから作るのは、デバイスの応用によって身体能力を強化することもできる本当のLIBERTED FLAME。

 

(とはいえ、後は私が少し手を加えるだけなんだろうけどね?いやぁ、ホントうちのAI()は優秀で助かる)

 

 少しといっても次の仕事までに仕上がるかは不安だが、まぁどうにかなるだろう。

 

 私はデバイスを置いている部屋に入った。

 




 感想で、原作で同棲している妹がどうこうということを聞きました。

 が、すみません。アニメと小説でしか文ストを知らない私には、何のことだかさっぱりです。

 今後もアニメ沿いで話を進めようと思います。

黒の時代編を書く?書かない?(マジで何も考えてません)

  • 書く(幕間終了後、黒の時代)
  • 書かない(幕間終了後、三社鼎立)
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