えーと。前回に羽川翼を出したら、感想を幾つも書いていただけました。有り難う御座います。
しかし私が考えたオチは、恐らく最低もいいところです。所詮私は文才なき素人であると痛感いたしました。
もう一度申し上げますが、オチが最低です。それでもよろしければ、どうかお読み下されば幸いです。
「………ふぅ」
フードコートで買ったアイスティーを飲み干し一息吐く。
制服のボタンをいくつか外し胸元から襟まで緩めた。
(あれが主人公、中島敦かぁ~。改めて生で見たけど………うん。やっぱり悪くない)
中性的な顔立ちで、イケメンというよりは美形。女装なんてさせたら、案外似合うのかもしれない。
ーーーしかし我ながらよくバレないものだと思う。
『いつも言っているけど、この小遣い稼ぎはもう止めたら?探偵社相手に情報屋なんて正気じゃないわ』
眼鏡に映る
いや彼女の言い分も分かるが少し待って欲しい。
……表の顔どころか別の顔となっているのだが、そこは気にしない。
窓ガラスに映る自分の姿を眺める。
長く伸ばした金髪は、黒く染めて三つ編みに。カラコンで瞳の色も黒に誤魔化し、眼鏡の形をしたデバイスを掛けている。
そして着ているのはいつものスーツではなく、ピンクの派手な制服。それを着ても下品な感じがまるでしないのだから不思議だ。
『貴女がマフィアだとバレたらどうするの?
「いや別に?バレたらバレたでそのときだし」
もう分かっているだろうけどネタばらし。
私、樋口一葉は時々、情報屋の羽川翼として探偵社の皆さんと会っているのです。
メトーデを作ったのと同じく、羽川翼の格好をしているのも黒歴史だー、と言ってしまいたいのだが、これにはちゃんとした理由がある。が、それはまた今度の機会にしよう。
何はともあれ。この格好をしているときの私は、横浜の情報屋“羽川翼”として行動している。
主に探偵社へと情報を売っているからか、“羽川翼”の名はその筋ではかなり有名。聞いた話だが、内務省の異能特務科にも
……できるなら会いたくないものだが。
「ただいま」
マフィア御用達の病院で、広津さんたちのお見舞いをしてから帰ってきた。
その際に「探偵社はどうでしたか?」と聞いてみたら、十人長の立原君は露骨に嫌な顔をして、百人長の広津さんも、どこかばつが悪そうな表情をしていた。
一応は彼らの上司である私に説明する義務があると思うが、私は彼らに何かを強いるつもりはない。
彼らが従うのは、芥川先輩と
結局、そこは原作と変わらないのだ。
<side広津柳浪>
黒蜥蜴の上司である彼女、樋口君がこの病院から出てほどなくして我々は退院した。
元々探偵社の襲撃に負った傷は、それほど深いものではなく、病院にいたのも念のためでしかない。
「ったく……。ひどい目に遭った」
「……まぁ。そう言うな」
隣を歩く十人長、立原道増にそう言った。
探偵社に返り討ちに遭ったのは事実だが、それは我々の実力が彼らより低く、尚且つその実力の差を見極めることができなかったからだろう。
それはともかくとして。
(やはり彼女は自己評価が低いようだ)
前々からそうなのだが。彼女は私たちの上司でありながら、私たちに何かを強制するということをしない。
我々に命令できるのは、あるいは命令するのは、自分ではないというように。
恐らく、それができるのは黒蜥蜴の隊長の芥川君か首領だけだと考えているからだろう。
そしてそれは正しい。
首領は当然として、私たちが芥川君に従うのは、彼と彼の異能力に対する畏怖と憧憬があるからだ。
だが、樋口君にはそれがない。
しかし。それでも。
「それでも君は我々の上司だ」
どこか寂しさを漂わせていた彼女を、私は脳裏に描いてそう言った。
文字数が足らなかったので、少し広津さん視点を加えました。
羽川翼については、アニメでいう一期が終わってからにしようと考えています。
それまでは、これまで同様にアニメ沿いでやっていきます。
黒の時代編を書く?書かない?(マジで何も考えてません)
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書く(幕間終了後、黒の時代)
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書かない(幕間終了後、三社鼎立)