(面倒なことになっちゃったなぁ~)
社長さんーーー福沢さんが頭を下げたからか、国木田さん達も私に向かって頭を下げている。
まさか“蒼の使徒”の事件に、私がこんな形で巻き込まれるとは思っていなかった。が、しかし、
(ーーーでもあの二人とは会いたくないね)
二人の内一人は言わずもがな、元・ポートマフィアの幹部であった太宰さん。彼とは一度、探偵社屋で樋口一葉として直接顔を合わせているので、バレても不思議じゃない。むしろバレないわけがない。
そしてもう一人は、この武装探偵社を探偵社たらしめる人、江戸川乱歩さん。異能力としか思えない頭脳の持ち主なのである。彼は見るだけで
(いや、多分私のことを人から聞くだけでも十分推理できるかな?何せ初対面でその人が目的地で死ぬことを断定したくらいだし。……て、いうか)
未だに頭を下げたままの社長さんをじっと見る。
(まずこの人にバレてないとは思えないのだよねぇ?はたして本当にバレてないのか。あるいは変装だと気づいた上で言わないだけなのか)
恐らくは後者だが、いや、今はそんなことよりも、この状況で断るというのが難しい。
いくら横浜中の人命が掛かっていようが、これは武装探偵社の問題だ。それに私を巻き込むのが、不本意なことなのは予想できる。社長さんはそういう人なのだ。
(その社長さんがわざわざ
何か探偵社だけでは対処ができない事態が起きた。それくらいしか考えられない。
それが何なのかは分からないが、私の脳裏に浮かぶのは、私にとっては最悪ともいえる可能性。
原作からの乖離。あるいは私以外の前世を持つ存在の出現。
前者ならまだいい。私みたいな存在がいる時点で、もはや原作とは別の世界だと私は思っている。しかし自惚れではないが、私はある程度のことならどうとでもできる。マフィアをそれなりにやっているのは伊達ではない。
しかし後者だと、私でも探偵社でも対応できない可能性がある。私はなかったが、俗に言う神様転生をしている人なら、所謂特典なるものを所持しているかもしれない。
“蒼の使徒”事件に巻き込まれない為の休暇だというのに本当に面倒だ。
「ーーー皆さん、顔を上げて下さい」
(だけどここで断るとかえって不自然だし。それに私以外に転生した人がいるなら会ってみたい)
「横浜に名を馳せる武装探偵社。その長である貴方が私にそこまでするなんて、思いもしませんでした」
言って視線を彼らから外し、窓ガラスの向こうを眺める。
「ーーー横浜中の人命が掛かっている。そのことをちょっと良く分かってなかったみたいです」
これは嘘じゃない。何せ私はマフィアなのだ。同じマフィアの仲間(具体的には芥川先輩や広津さんとか)や、探偵社の人達ならともかく、その他の人となると微妙なところ。
視線を戻して少しだけ苦笑した。
「今回の件で、私は
「……
今後BEATLESSから誰か出すか、それとも物語シリーズから誰か出すか、全く別のところから出すか、めちゃくちゃ悩んでます。
黒の時代編を書く?書かない?(マジで何も考えてません)
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書く(幕間終了後、黒の時代)
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書かない(幕間終了後、三社鼎立)