私は“樋口一葉”   作:紅ヶ霞 夢涯

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 アニメを散々見てからの投稿。

 やはり鏡花ちゃんは素晴らしい。




第22話 私はストーカーではないですよ?保護者です

 まさかまさか、あの鏡花ちゃんが自分から誰かの手を握る日が来るなんて!!

 

 私は今、とてつもない感動を感じているのです!

 

 定期的に先輩へ画像を送りながら、リアルタイムで鏡花ちゃんを見る。

 

 甚だ不本意だが、今回は敦を褒めてやろう。これが敦以外の探偵社員であったなら、鏡花ちゃんは即刻軍警にでも突き出されている。そして鏡花ちゃんの初デートなんてなかっただろう。

 

 だから私はとても嬉しい。あんな鏡花ちゃんを見ることができて。もう死んでもいいかも。

 

 鏡花ちゃんはゲーセンで敦と一緒にUFOキャッチャーで取った、兎のぬいぐるみをとても大事そうに抱えている。

 

 ………やっぱり美少女とぬいぐるみって最強の組み合わせだよね?異論反論などは一切認めません。

 

 それからクレープを食べたりもしていた。敦がそれで自分の財布の中身に絶望していたが、鏡花ちゃんの為だ。甘んじて受け入れなさい。

 

 つーか、湯豆腐以外をあんなに目を輝かせて食べる鏡花ちゃんなんて、私は初めて見たね。うん、可愛い。

 

 よく世のカップルがする、あーんなどはしてなかったけど、それでも鏡花ちゃんは楽しそうだった。

 

 現在彼女たちは観覧車に乗っている。敦は座っていて、鏡花ちゃんは窓に片手を触れて外を眺めている。

 

(レディーファーストという言葉を知らないの敦は?デートで女の子を立たせたままとか、マジ有り得ないんですけど)

 

 流石に監視用のドローンを中に入れると、何かの拍子にバレるかもしれないので、それらは二人が乗ってるゴンドラの周囲に浮かせている。

 

 敦が何か言ったのか、鏡花ちゃんは頬を若干だが紅く染めて、顔を地味に伏せていた。何それ可愛い。

 

 

「……芥川先輩。そろそろです」

 

 叶うならばもう少し、ほんっとう~にもう少しだけ彼女と敦のデートを見ていたいが、残念なことにそうはいかない。

 

『そうか。……お前もそこから早々に離れておけ』

 

「了解しました」

 

 通話を切って立ち上がった。

  

 ノートパソコンをバッグに入れて、代わりに先ほどまでの映像を、サングラス型のデバイスに映し出す。

 

 さっきまではかなり近い距離にドローンを配置していたが、これからすぐに荒事になるので、一つを残してそれ以外は回収する。

 

 通りから外れ、いつものバッグとは別に持ってきておいた専用のアタッシュケースを開けば、そこへ自動でドローンが収納された。

 

 こんな風にしたのは私だけど、うん。やっぱり便利です。

 

 車に乗り込んでアタッシュケースを助手席に置く。掛けているサングラス(デバイス)を外し、運転席に座った。残したドローンからの映像は、車のモニターに送られるように設定した。

 

 さて、とりあえずは港にでも向かおうか。このまま帰ってもいいのだけど、流石にそれは忍びない気がする。

 

「………………頑張れ、鏡花」

 

 私は何となくそう呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

<side泉鏡花>

 

 ふと、いつか樋口が言ってたことを思い出した。

 

 

「覚えていたらいいですよ。

 

 やることがない、またはやれることがないというのは、自分が何をすればいいのか分からない状態です。

 

 そんなときは目を閉じるなり深呼吸するなりして、一度落ち着くことが重要です」

 

 まぁさすがに眠る必要はありませんが。

 

 

 あの人は冗談のようにそう言ってた。

 

(目を閉じて……深呼吸……)

 

 深く息を吸って、ゆっくりと吐いた。

 

 ーーー正直なところ、これが本当に私のしたいことなのかは、分からない。勢いに任せただけの愚考なのかもしれない。

 

(でも、きっとこれでいい……だって)

 

 

 私がこうしたいと、彼を助けたいと。私はそう思ったのだから。

 

 

「……外の世界に触れて心が動いたか?鏡花」 

 

「……その人を離して」

 

 黒衣の青年の言葉に私はそう言って、真っ直ぐに銃口を向けた。

 









 完璧に余談ではあるのだが。
 
 その鏡花の様子をカメラ越しに眺めていたある人物は、普段の彼女とは違った凛々しいその表情に、思わず鼻血と涙を流したらしい。
 
 そして
 
(カッコいい鏡花ちゃんも素晴らしい)
 
 などと、思ったそうな。

黒の時代編を書く?書かない?(マジで何も考えてません)

  • 書く(幕間終了後、黒の時代)
  • 書かない(幕間終了後、三社鼎立)
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