私は“樋口一葉”   作:紅ヶ霞 夢涯

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 7/22(日)午後9時45分ほどに、誤字修正しました。

 誤字報告に感謝いたします。



第26話 私に向かない?職業 弐

「ーーー派手に壊されたものだねえ。任務失敗の代償というわけだ」

 

 鴎外さんが芥川先輩の容態を纏めて最後にそう言ったので、私はエリスちゃんを抱えたままだが真面目な表情をした。

 

 客観的に見れば、シュールな光景だと思う。

 

「申し訳ありません」

 

 一言謝罪はしたが上辺だけのもの。

 

 だってこの任務が失敗することは分かってたもんね。それに変に介入して、成功させる気もなかったし。

 

「このまま意識が戻らないかもしれないね」

 

 私が黙っているのをどう受け取ったのか、鴎外さんがそんなことを言った。

 

「気を落とすことはない。君たちはよく頑張ったよ。確かに探偵社の襲撃に失敗し、人虎の捕獲を誤り輸送船を沈めたけど………」

 

「ちょっと首領(ボス)。貴方は人を慰めるつもりがあるんですか?」

 

 思わず突っ込んでしまったが、しかし仕方ないだろう。(けな)すか慰めるかどっちかにしろやコノヤロー。

 

「まぁ、最後まで聞き給え。頑張ったからいいじゃないか?頑張りが大事、結果は二の次だ。そうだろう?」

 

 同意を求めるように、鴎外さんは私に視線を向けるが、生憎と私はそれに賛同しかねる。

 

 だって、ねぇ?いや別に、一般的な人はそうかもしれないけれども。

 

「………マフィアがそれじゃ駄目でしょう。結果が二の次でいいなら、樋口一葉(わたし)はこんなに苦労してないですよ」

 

「たまには肩の力を抜いたらどうだい、私はそう言っているんだよ。何せ君は芥川君と似ているところがあるからね」

 

 ………鴎外さんはそう言うけども、あの芥川先輩と私が似ている?いや、それはないだろう。

 

「そうそう。作戦中に芥川君が潰した組織の残党が、手勢を集めているそうだ。芥川君への復讐だろう」

 

 ついでのように言われたそれを聞いて、視線を鴎外さんからエリスちゃんが描いている絵に移した。彼女は芥川先輩を模した絵の首の部分に、赤い×を描いていた。止めなさい、縁起でもない。

 

「いいかね樋口君。マフィアの本質は、暴力を貨幣とした経済行為体だ。何を求めても、誰を殺してもいい。だが暴力を返されることは負債だよ?」

 

「負債、ですか……。しかし芥川先輩はこれまでの任務で、多大な成果を上げています」

 

 無論私もそれなりに。そして今後もそうだろう。

 

「確かに芥川君は優秀だ。彼の暴力性は組織でも抜きん出ている」

 

 そして原作でも有名なあの台詞を、鴎外さんは私に向けて言った。

 

「ーーーでは、君は?樋口君。君は自分がこの仕事に向いていると、そう思ったことはあるかい?」

 

 

 

 

 

 

 

 あ?

 

 

 

 

 

 

 

「………今更じゃないですか?」

  

「………うん、言ってみただけだよ。だからそんな怖い顔をしないでおくれ」

 




 いやぁ~、話がまるで進んでいないですね。

 このままだとこの流れの話だけで、大分掛かるかもしれませんな。

黒の時代編を書く?書かない?(マジで何も考えてません)

  • 書く(幕間終了後、黒の時代)
  • 書かない(幕間終了後、三社鼎立)
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