何で私がマフィアの次期幹部候補であることを隠しているかというと、色々と理由はあるけど一番はやっぱり、原作からの乖離を起こさないため。
既に手遅れなのかもしれないが。
原作ではたかが一構成員な
で、これは原作的に非常にマズいと思ったので、私は鴎外さんに直談判してそのことを隠して貰っている。
「それで、実際のところどうなのかな?君は君自身がマフィアに向いていると、そう思うのかい?」
「………さぁ、どうなんでしょう」
鴎外さんの言葉に曖昧な笑みを浮かべる。
とはいえ芥川先輩のように、マフィアしかできないのかと言われれば、答えは否だ。
“羽川翼”としての顔があるし、“羽川翼”として武装探偵社との繋がりもある。堅気の人間でないことはもう気づかれているのだろうけど、そんなに悪い扱いを受けることはないと思う。
お金もそれなりどころじゃないくらい持ってるし、その気になれば何処へだって高飛びできる。
ぶっちゃけ私は、マフィア以外でも十分やっていけるのだ。
「いい機会だから言っておくとね。私は正直なところ、君がどうしてマフィアに居るのか不思議なのだよ。良ければ教えて貰いたいね」
答えを期待するように鴎外さんは私をじっと見る。エリちゃんも空気を読んでいるのか、いつもより大人しい。
「そうですね………」
私がマフィアを続けている理由、か。それはきっと。
「ーーーやりたいこと、ありますから」
少しだけ笑ってそう言った。
鴎外さんと話をした後、私は原作のようにトイレで用を足し手を洗っている。
(エリちゃん可愛かったなぁ~。こう、正統派なお嬢様って感じがいい)
あれで衣装が黒であったならば、私的には文句無し。今度は私が服を持って行ってあげよう。うん、それがいい。
手を拭くためのハンカチを水道水でこれでもかと濡らす。
ところで。
(……居ますよね)
『えぇ、居るわね』
メガネ型のデバイスでもなく、いつものサングラスでもない。今回は私が付けているコンタクトレンズに映るメトーデ。
コンタクトあるならいつもそれにしろよ、とか言わないで欲しい。これ意外と付けるのが難しいし、面倒くさいのだ。しかし掛けるタイプのデバイスはその辺が大変楽なので、とっても重宝している。
「きゃっ!」
(って危なっ!!?)
何かいきなり銀ちゃんにナイフを首に当てられそうになったので、たった今濡らしたばかりのハンカチで思いっきり手を叩いてやった。
知ってる人は知ってるだろうけど、こうして濡らした布はかなり重い。そんでもって、それで上手い具合に人は叩くと結構痛いのだ。
かの外道神父ほどではないが、近接戦はそれなりに私の領分。これくらいなら、Liberated Flameなしでもできる。
(つーか銀ちゃんの声ってやっぱり可愛いよね?コンプレックスかもだけどもう少し女の子らしくすればいいのに。勿体ないなぁ。)
それで、だ。
「これはリハーサルか何かですか?黒蜥蜴」
「………銀の野郎は、やれ潜入だ暗殺だっつー陰気な仕事が多くてな。上の勅命で身内の首を掻っ切ることもしょっちゅうだ。……本番は驚く暇もない、筈なんだけどなぁ」
やけに具体的に言ったのは、まだ子供っぽさの残る顔をしている黒蜥蜴の十人長、立原君。
(何で呆れたような表情してるのさ)
納得いかん。
「つまりは
「今はない。だが、明日は分からん」
「私を笑いにでも来ましたか?」
ハンカチを流しで絞りながら広津さんを見ると、彼はいつになく怖い表情をしていた。
「私が貴女の立場なら、暗殺者が枕元に来る前に、身の振り方を考え直す。首領直轄の遊撃隊である芥川君と貴女は、我々武闘派を動かす権限がある。ーーー言わば上司だ」
「だが我々を
黒の時代編を書く?書かない?(マジで何も考えてません)
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書く(幕間終了後、黒の時代)
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書かない(幕間終了後、三社鼎立)