私は“樋口一葉”   作:紅ヶ霞 夢涯

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 何か早起きしちゃったので投稿。眠いのです。



第28話 私に向かない?職業 肆

 黒蜥蜴(変態)の皆さんが女子トイレに押しかけて来るという暴挙に出た後、私は適当な花束を用意して先輩が居る病院に来ていた。

 

 呼吸器を付けて全身に包帯を巻かれた先輩は、見ていて痛々しい。

 

(てか広津さんはもっと簡単に言えばどうなのかなぁ?)

 

 要するに彼(彼ら)は、「お前は俺たちより弱いので従いたくない」って言いたいのだろう。

 

(子供かよ黒蜥蜴(お前ら)

 

 そう思う私は悪くない、きっと。

 

 ま、彼らは私が次期幹部候補だと知らないので、仕方ないか。

 

(いや待てよ?知ってもあんまり態度変わらないかもね)

 

 広津さんたち黒蜥蜴の面々が先輩に従うのは、芥川先輩を崇拝しているからだ。次期幹部候補だからって、その対象が私になるとはとても思えない。

 

 持参した花瓶に花束を入れながらそんなことを考える。

 

 念のためではないが、花束に小型カメラを仕込んでメトーデと繋いだ。これで先輩に何かあれば、すぐに私に伝わるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

「ただいま」

 

 帰宅と同時に少し寂しさを感じた。

 

 ちょっと前までは鏡花ちゃんが「お帰りなさい」と言ってくれたものだが、彼女はもうここにはいないのだ。

 

 むしろ今まで居てくれたことが驚くべきことであり、感謝するべきことなのだろう。

 

 スーツを脱いで寝間着代わりのネグリジェに着替えてベッドに入った。

 

 しかし眠れない。どうしてか胸騒ぎを覚えていた。

 

 どことなく嫌な予感のしたそのとき。

 

『オーナー、緊急事態よ』

 

「えっ……?」

 

 いつものメトーデらしくない、静かだがどこか焦りが感じられる声だった。

 

「一体何ですか………?」

 

『とりあえず、これを見なさい』

 

 メトーデは壁際にあるテレビを起動して、先輩の病室に置いてきた小型カメラの映像を流す。

 

 それにちょっとした違和感を覚え、すぐにその正体に気づいた。

 

(リアルタイムじゃなくて録画映像?何で?)

 確かに録画機能も付けはしたけど。

 

 そしてそこに映っているのは、特殊な装備で全身を覆った複数の人物。

 

「先輩が潰した組織の残党か、もしくはそれが雇った連中ですか……」

 

 えっと、確か。かる、カルマ何たら?いやカルマドラム何たら?だっけか。まぁ、何でもいいけど。

 

 しかしそれは原作(予想)通りだ。芥川先輩が居る場所にしては警備がずぼら過ぎかもだけど、メトーデが慌てる要素は今のところない。

 

『それだけじゃないわよ』

 

「?それはどう…………」

 

 言葉が出なかった。

 

 そこに映るモノを信じたくなかった。

 

 童女の楽しそうな、あるいは嬉しそうな笑い声が響く。薄く光っている緑色の髪が、そして真っ白なドレスが、彼女の笑い声と共に翻る。

 

 鼓動が不自然に跳ね上がった。胸を両手で抑えていた。

 

 まさか今更、私以外(・・・)が出てくるなんて。

 

 どうしてこのタイミングなのか。

 

 一体何を狙っているというのか。

 

 そもそも何故この世界に居るのか。

 

 

 

 

 

 

 

 レイシア級humanoid Interface Elements Type-002 スノウドロップ。

 




 ついに出ました。樋口(の中身)以外の文スト世界における異常、あるいは異物。

 どのように樋口一葉は対処するのでしょうね?

 それではまた。

黒の時代編を書く?書かない?(マジで何も考えてません)

  • 書く(幕間終了後、黒の時代)
  • 書かない(幕間終了後、三社鼎立)
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