私は“樋口一葉”   作:紅ヶ霞 夢涯

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 どうにかこうにか投稿です。しかし小説のストックも無くなり、さらにはFGOのイベントも始まり。もうホント大変です。
 
 ガチャ?大爆死でござる。



第29話 私に向かない?職業 伍

(て、落ち着け私。こんなことで動揺するなんて、私らしくもない)

 

 スノウドロップが居たことに思わず動揺してしまったが、元々私以外の誰かや何かが文豪ストレイドッグス(この世界)にいるという可能性は考えていた。

 

 そしてもしそんな存在が居るのであれば、恐らく原作のどこかで絡んでくるだろうとも。

 

 今まで都合良く現れなかっただけで、その確証なんてどこにもなかった。なのに私は今まで現れなかったことから、当たり前のようにその可能性を考えなかった。

 

 だから狼狽えたし動揺もした。

 

 

 ーーーーーーだけど、それだけだ。

 

 

 考えていなかった?想定外の事態が起きた?

 

 

 だからどうした。

 

 

 そんなものはマフィアの樋口一葉(わたし)にとっては慣れたものだ。

 

 

「メトーデ、黒蜥蜴に召集を」

 

『………貴女は何をするの、オーナー?』

 

「分かるでしょう?」

 

 机の上に置いていた携帯電話を手にとって、滅多に掛けることのない人へと電話を掛けた。

 

 スノウドロップがいる以上ちょっと申し訳ないとは思うが、広津さんたち黒蜥蜴だけでは戦力不足気味だ。

 

 故に私はさらなる戦力を用意するため、あるいはして貰うために、その人へと電話を掛けた。

 

 そして数回の呼び出し音の後にその人は電話に出てくれた。

 

先刻(さっき)ぶりだね樋口君。それで一体何かな?』

 

「………首領(ボス)

 

 まぁもったいぶったところで、この場面で鴎外さん以外の選択肢なんてないんだけどね?

 

 

 

 

 

<side森鴎外>

 

 芥川君が攫われたという報告が私のところに来て、彼女から僕に直接電話が掛かってきたのは僅か数分後のことだった。

 

「君が私に掛けてくるなんて、珍しいじゃないか樋口君。何か急ぎの用かな?」

 

『分かってますよね、首領?芥川先輩のことですが、少し首領に頼みたい事があります』

 

「頼み事、ねぇ………しかしだよ樋口君。今回の件は、ポートマフィアとして動くわけにはいかない。それは分かっているだろう?」

 

 彼女の頼み事は芥川君を奪還するための作戦の指揮を取ってくれ。十中八九そういう類のものだと予想している。だが組織を挙げて反撃などすれば、大規模な抗争に発展しかねない。組織の長として、僕はそんな選択をしない。

 

(しかしそれが分からない彼女ではない筈だ)

 

 であれば、分かった上での頼みなのか。だとすれば、樋口君の評価を若干下方修正する必要がある。

 

『分かってます。奪還作戦の指揮をして貰いたいわけではありません』

 

 そう言うと樋口君は、あまりにも予想外な頼み事をしてきた。

 

 

『幹部の中原中也を応援に寄越して下さい』

 お願いします。

 

 

 彼女はそう言うと、一方的なまでに電話を切った。

 

「……一体どういうことなのだろうね」

 

 言葉にしてみたところで分かるものじゃない。

 

 しかし彼女のことだ。もしかしたら私よりも何が起きているのか、詳しく知っているのかもしれない。本来ならマフィアの首領である私以上に、情報を得られるわけがないのだが、樋口君に限っては「ない」と言い切れない。

 

 一体何を知っているのか。そして何が起きているのか。

 

 カルマドラムチプトの残党だけだと考えていたが、何かしら不確定な要素でも起きているのだろうか?

 

「まぁ、そうだね……」

 

 しかし部下の我が儘を聞くというのも、偶には悪くないだろう。

 




 というわけで、まさかの幹部が参戦(かも)です!

黒の時代編を書く?書かない?(マジで何も考えてません)

  • 書く(幕間終了後、黒の時代)
  • 書かない(幕間終了後、三社鼎立)
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