私は“樋口一葉”   作:紅ヶ霞 夢涯

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 気づけば30話を超えました。

 アクセス、感想、誤字脱字の報告、いつも有り難う御座います。

 それでは九月初の投稿です。



第31話 接触

『あれで良かったの、オーナー。連れてきた方が良かったんじゃない?』

 

 移動を車ですると音とかでカルマドラムチプトに気づかれる可能性もあるので、私は原作と同じように倉庫街に続く道を走っていた。

 

 正直ダルい。とはいえ原作と違い、Liberated Flameを使っているので、かなり楽している。

 

「何がですか?」

 

『黒蜥蜴よ。分かってるでしょう?』

 

 まぁ黒蜥蜴の中でも特にあの三人のことだろう。

 

 そういえば最近ーーー鏡花ちゃんがいなくなってからーーーメトーデと話すことが多い気がする。

 

 いや別に話し相手がいないとかじゃあなくてね?単純に他の人と話す機会があまりないだけであって………。

 

 はい、世間でいうボッチですね。

 

「………別に。足手まといなので」

 

『心配してる?』

 

 メトーデはどこか私をからかうような調子で、そう言ってきた。

 

 しかし心配、か。

 

 原作が始まって以来、何かと不遇な目に遭っている黒蜥蜴だが、その実力は非常に高い。メンバーの一人一人が、特殊部隊に相当する戦闘技術を持っている。

 

 そんな彼らを心配するような出来事など、そう滅多に起こることはないのだが、今回だけは話が別だ。

 

 何せ原作にない展開が起きている(スノウドロップがいる)のだから。

 

 あれ一つに警戒し過ぎなのかもしれないけど、今まではなかったイレギュラーだ。これぐらいで丁度だろう。

 

「何を馬鹿な………」

 

 ただスノウドロップの警戒はしていても、彼らの心配はしていない。

 

(だってそんな必要ないくらいに強いし)

 

 特に百人長で、しかも異能力者である広津柳浪さんだ。何だよ指で触れたら問答無用で対象を弾く異能力とか、十分に反則過ぎるだろう。

 

 みたいなことをメトーデに愚痴ってるうちに、カルマドラムチプトがいる倉庫に着いた。

 

「ここですか」

 

『そうみたいね』

 

 他の倉庫と違って、中に何人もの気配がある。

 

 武装を確認してみた。

 

 先ほど武器庫から取ってきた、いつも使っているのと同じタイプのマシンガンと拳銃。

 

 同じく武器庫にあった小型手榴弾が幾つか。

 

 そしてLiberated Flame。

 

「じゃ、やりますか」

 

 手榴弾のピンを抜き、扉の隙間から倉庫の中に放り込む。

 

 爆発とほぼ同時にマシンガンの引き金を軽く引きながら、倉庫の中へ駆け込んだ。

 

 駆け込んだ勢いのまま二、三人を撃ち殺したその瞬間。

 

『オーナー避けなさい!』

 

「っ!!」

 

 メトーデの警告に従ってその場を飛び退こうとしたが、前後左右と上から射出された網に体を捕らえられた。足を踏み出すことも出来ず、網にもつれてその場に倒れ込む。

 

 いや網?

 

「ごめんね?残念だけど貴女の好きにさせるわけにいかないの」

 

 上から聞こえた声を追って視線を動かせば、重ねて積まれたコンテナの上に居た。彼女の淡緑の長い髪と同じ色の瞳が薄暗い倉庫の中で輝いている。

 

 レイシア級hIEスノウドロップ。

 

 BEATLESSのhIEの中で唯一所有者(オーナー)を持たず、単独行動が可能な機体。

 

 “進化の委託先(アウトソース)としての道具”である。

 

 

「貴女が来るのは知ってたから、待ち構えさせて貰ったわ。じゃあ早速で悪いけど」

 死んでね?

 

 スノウドロップの声に従って、全身を特殊な装備で整えた傭兵たちが銃を構える。

 

 そして一斉に火を噴いた。

 

黒の時代編を書く?書かない?(マジで何も考えてません)

  • 書く(幕間終了後、黒の時代)
  • 書かない(幕間終了後、三社鼎立)
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