私は“樋口一葉”   作:紅ヶ霞 夢涯

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 4月26日の日間ランキングで14位でした!ありがとうございます!!
 …………かなり前の話ですね。



六話

 

〈side森鴎外〉

 

「なるほど。つまり樋口君の言い分としては、これはあくまでもスノウドロップのデバイスを、君が再現したものだと………そう言いたい訳だね?」

 

「………………………………はい」

 

 これ樋口君が拗ねたと、そう考えた方がいいのかな。

 

 芥川君との距離を先ほどまでよりも空けているし、それでいてアタッシュケースへすぐに手を伸ばせれる位置にいる。珍しく芥川君も戸惑っている様子だ。

 

「問答無用で壊そうとした私も私だが………その機械の危険性は少なからず理解しているのだから、当然と言って然るべき反応だろう?そもそも私か芥川君に、何か一言あった方が良かったんじゃないかな?」

 

「今度エリちゃんに首領が私の物を壊そうとしたって言いつけますから」

 

「すまない、私が悪かったよ。ここはお互いに穏便に済ませようじゃないか」

 

 一瞬で手の平を返す。エリちゃんは樋口君を気に入っているし、樋口君もエリちゃんを可愛がっている。エリちゃんは恐らく樋口君の味方をするだろう。幹部の二人と芥川君からの視線が厳しくなった気がするが、気のせいというものだろう。

 

「………では実際に、Emerald Harmonyを使いつつ説明していきます」

 

 彼女が用意したのは一台のパソコン。それはマフィアのサイバー担当の者達がセキュリティを組んだものであるらしい。

 

「スノウドロップはデバイスで花弁の形をした端末を生み出し、それを付着させた機械類を支配下に置きます。また、この歯のような部分で機械を砕き、直接それに含まれた情報を取得します」

 

「それで?死体を操ることは可能なのかな?」

 

「神経に直接埋め込めば、あるいは。ただ指で摘めば潰れるような代物なので、そう簡単に生きた人間には埋め込めないでしょう」

 

 樋口君はそう言うと花弁の一つを摘み上げて、挟んだ指で潰してみせた。そしてまた一つの花弁を持ち上げ、電源も付いていないパソコンに落とした。

 

「ほぅ」

 

 すると瞬く間にパソコンの画面に明かりが付き、そしてあっという間にパスワードを解除。保存されていたらしいデータを次々と抜き取り、最終的には初期化までしてしまった。最後に微かに火花を散らしてショートする。

 

「一度スノウドロップに支配されれば、もう二度と戻ることはありません。ですが万が一にも取り付かれた場合は、すぐに叩き落とすか燃やせば最悪の事態は避けられるかと」

 

「そんなことで良いのかい?」

 

「所詮この花弁は、樹脂を膨らませたものでしかありませんから」

 

 しかしそれでは、根本的な解決にはならない。

 

「ご心配なく。スノウドロップのデバイスを無力化する手段は、既に用意してあります」

 

 そう思った直後に、樋口君はそう言った。

 




 そろそろ幕間を終わらせてアニメでいうところの二期に入りたい。

黒の時代編を書く?書かない?(マジで何も考えてません)

  • 書く(幕間終了後、黒の時代)
  • 書かない(幕間終了後、三社鼎立)
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