私は“樋口一葉”   作:紅ヶ霞 夢涯

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 何故かランキングにこの作品があって驚きました。

 お気に入り登録して下さった方、評価を付けて下さった方、誠に有り難う御座います。

 


第7話 原作開始のその前に 弐

 

 私は昨日、鏡花ちゃんと添い寝という夢のような時間を過ごした。

 

 だがその後は特に何もなく、とはいかずに一つだけ。

 

 芥川先輩から連絡があったのだ。

  

 

 

 

 

 

『樋口、人虎についてだ』

 

 電話先から聞こえる芥川先輩の声と咳。

 

『貴様は明日、探偵社に赴き偽りの依頼をしろ。そして人虎を誘い出せ』

 

 やっぱ私が行くのは確定ですか。

 

 そしてやはりというべきか、芥川先輩の言う「偽りの依頼」の内容は原作通りのものだった。

 

「了解しました。ところで先輩、誘い出すとは何処にですか?」

 

『今探している』

 

 What?

 

 間髪を容れずに先輩はそんなことを(のたま)った。

 

『樋口。探偵社の周辺に使えそうな所はないか?人通りから外れた袋小路が好ましい』

 

「……少し待って下さい」

 

(だからぁ~、そういうのは私の仕事じゃないっての。お願いだから余所に頼んでくれないかなぁ、本当に)

 

 そう思いつつも携帯は通話状態のまま、いつものパソコンを起動する。

 

 とりあえず探偵社があるビルを地図上に示した。

 

 少し考えて、そこを中心に半径500メートルの範囲にある路地裏かつ袋小路をピックアップする。

 

 ……………意外と多かった。

 

(ざっと探しただけでも五、六十はあるよ……。流石は“魔都”横浜、といったところかなぁ)

 

 しかしこの程度の無茶ぶりに応えられない私ではない!!

 

(あ、こことか丁度良いかも)

 

 あっという間、というと語弊があるが、それでもあまり時間を掛けずにそこを見つけた。

 

 探偵社からそこそこ離れている所を拡大、ついでにそこの写真を添付して先輩の携帯に向けそのデータを送った。

 

「芥川先輩、こことかどうですか?」

 

『待て、今確認する』

 

 少しの間、カタカタと携帯をつつく音がした。

 

『なるほど、悪くない』

 

 芥川先輩が満足げな声でそう言ったのが聞こえてほっとした。

 

「それでは明日、ここに人虎を……」

 

『あぁ、それで良い』

 

「分かりました」

 

 ピッ

 

 

 

 

 

 

 みたいなことがあったのだ。

 

(本当に昨日は何しに来たのやら。仕事の話ならこうして携帯でできるじゃん。全く)

 

 本当に謎である。

 

「樋口、今日は仕事?」

 

(可愛い可愛い可愛いよ鏡花ちゃん!!ご飯を口の中でもぐもぐと頬張ってるのヤバい!いやぁ、眼福眼福)

 

「ん?まぁ、そうですね」

 

 朝食を口に運びながら鏡花ちゃんに言う。

 

「そう」

 

 ちらりと時計を見る。

 

 時間的にもそろそろ動いた方が良いだろう。

 

「そういうわけですから、家のことは任せます。昼ご飯と夜ご飯は、カレーを冷蔵庫に入れてあるので、適当な時間に食べて下さい」

 

「分かった」

 

 食器の片付けも鏡花ちゃんに頼み、仕事部屋にて装備を確認する。

 

 まずマシンガンと拳銃が一つずつ。これらは私が愛用しているものだ。仕事のときはいつも持ち歩いている。

 

(よし、問題なし。後は……)

 

 机の上に並べた機械類に目を向ける。

 

 そこにあるのはBEATLESSのメトーデのデバイス、LIBERATED FLAMEだ。

 

 これは体の各部に搭載するタイプなので、本来のメトーデのボディが必要になる。

 

(だけどそれが用意できたら苦労しないんだよね。まぁ、代わりにそれ用の機械を作ったからいいのだけど)

 

 内心ちょっとドヤ顔である。

 

 とりあえず両手と両腕に装着できるやつ。これはスーツの袖で隠せる両腕のデバイスを装着する。両手の機械はカバンに放り込んだ。

 

 流石に両手を機械で覆ってしまうと目立つ。

 

 そして履くようにして両脚にデバイスを装着した。

 

「さて、こんなものですか」

 

 一通り体を動かして基本動作に問題はないことを確かめる。

 

 これなら実戦にも使えそうだ。

 

 カバンをマシンガンと拳銃、あと両手に付けるデバイス等を入れたカバンを肩に掛け、玄関で両脚のデバイスを隠すために膝丈まであるブーツを履いた。

 

 扉を開けようとした、そのときだった。

 

「……樋口」

 

「鏡花?」

 

「えっと……その……」

 

 何を言おうとしているのか、言葉を詰まらせる鏡花ちゃん。あぁ、可愛い。

 

(可愛いけど、どうしたのかな?仕事のときは避けられてると思ってたんだけど……)

 

 やがて鏡花ちゃんは、少しだけ笑顔を浮かべて言った。

 

「行ってらっしゃい」

 

 

「……行って来ます」

 

 扉を開けて外に出た。

 

(それじゃあ、原作開始としますかね)

 





 原作開始したいのですけど、一回アニメを見直してからですね。


黒の時代編を書く?書かない?(マジで何も考えてません)

  • 書く(幕間終了後、黒の時代)
  • 書かない(幕間終了後、三社鼎立)
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