誤字報告してくれた方、有り難う御座います。
横浜市内のとあるビル。
武装探偵社が拠を構えるそこに私は来ていた。
(まさか本当に私が
原作を始めると意気込んだが、それとこれとは話が別だ。普通に考えて万が一のために異能力者を選んで欲しい。
いや、仕事ならやるけどさ。
そして探偵社の応接室。そこにあるソファーに座る私の前には、武装探偵社の面々がいる。
「ええっと。調査のご依頼と伺っておりますが……、一体どのようなご用件でしょうか」
谷崎潤一郎。
彼の見た目は完全に軟派男のそれだが、実際には温厚で気のいい青年だ。常に実の妹、谷崎ナオミの尻に敷かれているのは………ご愛嬌ということで。
次の瞬間、私の手は包帯まみれの手に握られた。
「ーーー美しい」
太宰治。
常日頃から自殺について真剣に考えているという自殺マニア。
過去、ポートマフィアにおいて最年少幹部だった人物だ。
「睡蓮の花の如く儚く、そして可憐なお嬢さんだ。どうか私と心中していただけ」
「ふんっ!!」
そして気合いと共に彼を殴り飛ばした眼鏡の男性。
国木田独歩。
現実を行く理想主義者にして、理想を追う現実主義者。
探偵社一といっても過言ではないほど生真面目で、冷徹な性格をしている(らしい)。
「あー。お騒がせしました、気になさらずに」
彼はスタスタと歩き、太宰さんを連れてボイラー室のような部屋に入る。
「今のは忘れて、続けて下さい」
バタンとドアが閉まる。
ドア越しに聞こえる悲鳴を聞こえないふりして残った彼ら、谷崎兄妹と中島敦に話し掛ける。
「それで依頼のお話なのですが」
「あっ、はい」
やはり太宰さんの悲鳴と国木田さんの怒号が響く状況のせいか、彼らは少し面白い顔をしていた。
「実は我が社のビルディングの裏手に、最近良からぬ
私がペラペラと語る依頼とは名ばかりの設定でしかないものに、彼らは真面目な顔になる。
「良からぬ輩、とは」
「ボロを纏った連中のようです。中には聞き慣れない、異国の言葉を話す者もいるとか」
「そいつはーーー」
ギィ、と扉を開けて国木田さんが戻ってきた。
「密輸業者の類だろう」
閉まる扉の隙間から、焦点の合っていない太宰さんが見えたような気がした。
「軍警がいくら取り締まってもフナムシのように湧いてくる。港湾都市の宿業だな」
どうやら後半は私に対する言葉のようだ。
「ええ。無法者だという証拠さえあれば軍警に掛け合えます。ですから…」
「現場を張って証拠を掴め、か。小僧」
「え?」
まさか自分に話が振られるとは思っていなかったのだろう。敦は呆けた声を出す。
「お前が行け」
「ええっ!?」
そして絶叫する。
「ただ見張るだけの簡単な仕事だ。それに密輸業者は、大抵逃げ足だけが取り得の無害な連中だ。お前の初仕事には丁度いい」
(いくら無害だからって新人にやらせちゃダメなやつだと思うけどなぁ~。荒事に発展したらどうすんのさ。しかもマジで初仕事か。どんだけ人手不足なんだよこの会社)
「でも……」
「谷崎、一緒に行ってやれ」
「兄様が行くなら、ナオミもついて行きますわーー!!!」
谷崎兄に後ろから抱きつく谷崎妹。
(うんうん。やっぱり鏡花ちゃんには劣るけど可愛いね~妹のナオミちゃん。生で「お兄さま」とか言う人とか初めて見たけど、いい。萌えですわ~)
何かこう、「兄様」の響きというのだろうか。そういうのが特にいい。
目端に国木田さんが敦に一枚の写真を渡しているのが見えた。多分、芥川先輩の写真を敦に渡しているんだろう。
(確か今頃の先輩は、何処ぞに爆弾置いてるんだっけか?ちゃんと私の方に来てくれるのかねぇ?)
まぁ。来れないなら来れないで、別に構わないのだけど。
腕のデバイスを服の上から撫でながらそう思った。
分かっていだけども、原作が進むと鏡花ちゃんが書けない。
辛い
黒の時代編を書く?書かない?(マジで何も考えてません)
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書く(幕間終了後、黒の時代)
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書かない(幕間終了後、三社鼎立)