私は“樋口一葉”   作:紅ヶ霞 夢涯

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 全然思いつかなくて、サブタイはアニメの方から流用しました。

 今回雑かもしれません。

 
 


第9話 ヨコハマギャングスタアパラダヰス?

 

 私の後ろを能天気に笑いながらついてくる谷崎兄妹と中島敦。

 

 まぁ彼らの中では張り込みするだけの簡単な仕事なので、緊張感がないのも仕方ないか。

 

 ……肩越しにナオミちゃんが潤一郎さんの耳に息を吹きかけてたように見えたが気のせいだ、多分。

 

「着きました。こちらです」

 

 私が来たのは、先日選んだ監視カメラも何もない袋小路。

 

 そこは高い建物に囲まれ、昼間だというのにどこか薄気味悪い雰囲気があった。

  

 声を掛けた私を追い越して彼らは奥へと進んでいく。

 

 

「何か、気味悪いですね」

 

「うーん。本当にここなんですか。えっと…」

 

「樋口です」

 

「樋口さん。密輸業者は臆病な連中です。だから必ず逃げ道を用意します」

 

 彼、潤一郎さんは後ろの袋小路を()し、次に私の方に、正確には私の後ろの道に指を向ける。

 

「ここ、袋小路ですよね。敵方がそっちから来たら逃げ場がない」

 

「その通りです」

 

 全くもって潤一郎くんの言う通りだ。

 

 カバンを落とし襟元を緩める。長い髪を背中で一括りにしてサングラスを掛ける。

 

 その際手袋のようにして、両手にデバイスを付けた。

 

「失礼とは存じ上げますが、嵌めさせていただきました。私の目的はあなた方です」

 

 携帯を取り出し先輩に掛ける。

 

「芥川先輩」

 

「「芥川!?」」

 

 谷崎潤一郎だけでなく敦も先輩の名に反応した。

 

 やはり国木田さんの入れ知恵か。

 

「予定通り捕らえました」

 

『上々。……五分で向かう』

 

 通話を切る。

 

「こいつ!」

 

「ポートマフィア!」

 

 片手にマシンガンを持って容赦なく引き金を引いた。

 

 原作の樋口一葉なら、両手に一つずつマシンガンを持っていたのだが、私はそんな危なっかしいことしないししたくない。

 

 ……できたら格好いいとは思うけど。

 

 数秒後、私は引き金から指を離した。

 

 私の視界には兄である潤一郎さんを庇って、背中が血塗れとなった彼の妹、ナオミちゃんが映る。

 

「……兄、様………。大、丈、夫です…か……」

 

「ナオミ!!?」

 

 倒れ込む妹を慌てて抱きかかえる潤一郎さん。

 

 気が動転しているのだろう。

 

 彼は敦が両手と腰を地べたについているのにも気づかず、あれこれと傷を塞げる何かを要求している。

 

(この状況で、戦闘向きの異能の持ち主の中島敦は腰を抜かして、そうでなくとも異能力を自在に操れる潤一郎さんはナオミちゃんが傷を負っただけでこの様。まさか探偵社員でもない一般人の筈のナオミちゃんの方がいい動きをするなんて……)

 

 最善の行動をしたのは間違いなく彼女、谷崎ナオミだ。

 

 ただ兄を守りたい一心の行動だったのかもしれないが、彼女が潤一郎さんを庇わなければその時点で彼らは詰んだ。

 

 中島敦は未だ自身の異能力を自分の意志で使えないし、一般人でしかない谷崎ナオミは言うまでもなく足手纏いでしかない。

 

 マガジンを取り替え、敦の方に顔を向ける潤一郎さんの頭に銃口を当てた。

 

「貴方が戦闘要員でないことは調査済みです。健気な姫君の後を追っていただきましょうか」

 

「ーーーーーーあ゛ぁ゛。チンピラ如きが!」

 

 常に温厚な彼からは想像できない、怒りに染まった声。

 

 それと同時に緑色の光が溢れた。

 

黒の時代編を書く?書かない?(マジで何も考えてません)

  • 書く(幕間終了後、黒の時代)
  • 書かない(幕間終了後、三社鼎立)
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