景色を楽しんでいたら、背後からリザルフォスに突かれて滑落死。
俺は何回滑落死をすればいいんだ!!
ーユートマー
ある程度の情報を老人から聞いた俺達は、この台地を探索する為…最初に拠点を築くことにした。老人が言うには俺達が眠っていた場所は『回生の祠』という遺跡で、この崖下に広がる森は『精霊の森』というらしい。拠点を築くのであれば、精霊の森がいいと老人は言う。
魔物が所々に拠点を築いてはいるものの、野草やキノコ等の山菜類にイノシシ等の獣も数多くいるからだと語る。リンゴの成る木もあれば、魚が獲れる池もあることから食料には困らないみたいだ。…そう聞くと確かに魅力的な場所と言えよう、何より…森の中っていうのが高ポイントだ。どうにも俺は緑が好きらしい…、当然コブ太もな。
深く考え悩むことなく、俺は拠点を精霊の森の中に築くことを決めた。どの辺りに築くかは、森の中を探索しなければ決められない。そういうわけで、日が暮れて夜になる前に目星を付けておかなければ。そうと決まれば即行動、…とその前にこの謎の老人へ礼を言わねばならないな。
俺は老人に向き直り、
「ご老体…色々とありがとうな、お陰で道が拓けたよ。」
そう言って頭を下げる、俺に習ってコブ太も同じく頭を下げた。老人は…、
「…今のこの身では助言しか出来ぬからのぉ、逆にすまぬ…とわしは言いたい。お主には恩があるのにな、…我が身が恨めしいわい。」
と力無い声でそう言ってきた。…俺に恩か、…記憶が戻らん限りは何とも言えない。…いずれは知ることになるのだろうか? …この老人のことも知ることが出来るのかね?
…で謎の老人と別れた俺達は、早速…老人オススメの精霊の森へ。何てことのないただの森、遠くから獣の鳴き声の他に魔物の気配を感じるがな。…この程度なら問題ない、逆に丁度いいぐらいだ。…どれ、軽く入って拠点となりそうな場所でも探しますか。俺とコブ太は、自然と自分達の気配を希薄にしてから森の中へと入る。…俺達にこんな技術があったとは驚きではあるが、…まぁ助かる。
精霊の森を探索する中で、魔物の拠点を二つばかり見付けた。森の外れにある拠点も含めると三つ、…潰した方がいいか? と思ったが面倒だから止めておこう。それよりも俺達の拠点だよな? …うん。………一応、こん棒と盾を二つずつ盗んでおこうか。
コブ太と二人でフラフラと森の中を探索し、その中で食料を大量に入手した。
リンゴが三〇、ハイラルダケ三〇、ガンバリダケ二〇、シノビダケ五、ハイラル草二五、しのび草一〇、ガンバリバチのハチミツ三、どんぐり十五、小鳥の木の実五、ケモノ肉一〇、トリ肉五、トリのタマゴ一〇、ハイラルバス五、ゴーゴーガエル一〇、ゴーゴートカゲ三。
かなりの量だろ? カエルとトカゲは食料っていうか、薬の材料に使う物だぜ? …食べられないわけではないけど、…あまり料理には向かないんだよね。
こんなに沢山の食料をどうするか、消費しきれなくて腐らせるだけなのでは? と思うのかもしれないけどその必要はない、…このシーカーストーンに収納が出来るってことが判明したのだ。たまたまシーカーストーンを弄っていたら判明したことで、その直後…使い方を思い出したのだ。このシーカーストーンの収納を利用すれば、腐らせることなく採取した時のままの状態で保存が出来る。何とも凄い機能である、このシーカーストーンはかなりのお宝だな。
…で拠点にする場所を森の中で発見することが出来た。幹回りが通常の木よりも大きい巨木、その木の上に小屋でも建ててみようと思う。木の上ならば魔物に襲われる危険も下がり、高所にあるが故にある程度の見晴らしも確保。唯一気を付けるべき存在はキースという蝙蝠型の魔物か? …かなり弱いけど集団で来られたら面倒で鬱陶しい。
…小屋を作るのは明日でいいな、とりあえず今日は木の上に眠るスペースを簡単に作るだけにしておこう。後はメシを食って早寝だ、…明日は朝一で行動することにしよう。
シーカーストーンはそういう機能があることにします。