ゼルダの伝説 ー俺とコブ太の冒険ー   作:ユキユキさん

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第7話 ~初戦闘《その2》

ーユートマー

 

…拍子抜けの初戦闘を終えた俺。手の中にあるボコブリンの角と牙、それが戦果を表しているが何ともいえない。しかし一対一であるのならボコブリンは相手にならない、そのことが分かったっていうのは良いことだと思う。…が相手の武器は木の枝だったからな、討伐した奴はボコブリンの中でも最弱だと思う。

 

とりあえず脅威? は去った、早くコブ太の下へと戻り小屋を建てなければ。そう思っていたんだが、…複数の気配がこちらへと向かってきている。それもかなりの悪意を向けてこの俺の下へ、…そういえば奴が木にぶつかった時の音はなかなかのものだったな。…………うん、それが原因だな。最弱ボコブリンの置き土産、拠点の安全の為に逃げるという選択肢はない。

 

 

 

 

 

 

迫ってくる気配は四、前方三に後方一…か? そう考えると前方の三匹が接近戦、後方の一匹がその援護か? …多少の手慣れた感がある集団のようだが、まだまだ粗いと思う。…だが油断はしない、全て討伐してみせる。

 

木を背に待ち構えていると、三匹のボコブリンが視界に入ってきた。先頭の奴はこん棒と盾、その左右にいる奴は長い棒…槍? を持っている。…奴等の目は俺を対象にしている、俺しか見ていないみたいだ。どれ…やってやるか、…いけるよな? 俺。

 

迫ってくる先頭のボコブリン、そして左右に分かれた槍持ちボコブリン。生意気にも俺を挟撃、逃げられないようにするつもりだな? 槍持ちの二匹で俺の動きを牽制し、こん棒盾持ちの奴がメインで迫る。それに気を取られている間に…って作戦か? 本当に生意気なボコブリン達だ。しかし……!

 

その後方にもう一匹いることは分かっている、高確率で弓持ちだ。そう確信している俺は、迫り来る三匹の動きに注視しながら背後の木を素早く登る。拠点探し中にも思ったが、俺は木を登るのがめっちゃ得意らしい。…まぁそれはいいとして、素早く登りきった俺に対して下のボコブリンが騒ぎ立てるが無視。俺の目は後方のボコブリン、…ソイツだけを見ている。

 

そして予想通り…いや、気配察知通り弓を持ったボコブリンが視界に入った。まずは奴を討つのが常套手段、援護タイプ程…邪魔な存在はないからな。俺は直ぐ様木の上から奴の方向へと飛び出す、木の上からだから距離は稼げた。馬鹿正直にこのまま正面から…というわけではなく、着地と同時に近場の木の裏に隠れ……。

 

俺の姿を見失ったボコブリン達、特に弓持ちの奴は上から落ちてきた俺が現れて消えたことに戸惑っている。…それが命取りとなるんだがな! 音を消し気配を消し…弓持ちボコブリンの背後に立ち、俺は手に持ったこん棒で奴を不意討ちにする。脳天にクリーンヒット、弓持ちのボコブリンは倒れた。

 

それに気付いた三匹のボコブリンは地団駄を踏み、先程とは違ってバラバラに動き出した。所詮はボコブリン、作戦が失敗したらそれか…。俺は落ちている弓と矢を素早く拾い、コイツらとは正面からぶつかることにする。先程までは三対一…だが今は、事実上の一対一…に持っていける筈。さて…、どうなるかな?

 

 

 

 

 

 

その後正面からぶつかり合った俺だが、木々を利用して難なく全てを討伐した。槍持ちボコブリンは雑魚過ぎた。突きを何度か避けると怒り出して槍を無駄に振り回し、周囲の木に当たって手が痺れたのかソレを落とす。その間にボコンッ! と脳天に一撃、これを二回繰り返して槍持ちボコブリン二匹を討伐。

 

こん棒盾持ちのボコブリンとはあえて打ち合い、攻撃を盾で防いではこん棒を振るの繰り返し。ここではジャストガードを狙わずに戦い、攻守について確認しながら戦う。…まぁ長続きせず、相手の盾が先に壊れて無防備になった所を一撃。角と牙をいくつか入手したのと他に、粗末ではあるが槍を二本入手した。

 

…にしても、俺のこん棒と盾は壊れんな。そろそろダメになってもいい筈なんだが…、そう思って確認してもほぼ無傷。…………俺ってば武器等の扱いに長けている? そんなことを考えながら戻ってみれば、コブ太が大量の木材の上でイビキをかいて寝ていた。…大物だね?

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