ゼルダの伝説 ー俺とコブ太の冒険ー   作:ユキユキさん

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第8話 ~拠点完成

ーユートマー

 

木材の大量生産に疲れたのだろう寝ているコブ太の横で、…少しだけ考える。木こりの斧で木を伐採するのは楽である、しかしながら伐採した木を木材に変える作業もあっという間。…この世界の法則が不思議ではあるのだが、…世界に住まう人々は疑問にも思わないのだろうか?

 

…というか、俺は何故に疑問を持ったのだろうか? これも俺の過去に何かがあったから? …いや、そもそも俺という存在の奥底にあるナニカが疑問に思っている? …分からない、…俺には分からない。

 

 

 

 

 

 

答えのないことを考えていると、コブ太が目覚めて大きな欠伸をしている。俺に気付いて頭を掻きながら照れ笑い、起き上がってはやったるぜ! …ってな感じでやる気十分。そんなコブ太を見て俺は、くだらないことを考えるのを止めた。疑問とかそういうことはどうでもいいよな? 今はただ進むのみ。そして今は拠点作りをしなければ、…日が落ちる前に小屋を作らなければ。

 

まず最初に、コブ太が大量生産した木材をシーカーストーンに収納する。そしてコブ太と共に巨木へと登り、そこで先程の木材とパクってきた板やロープを取り出した。…さて、この巨木に合う小屋を手早く作るとしますか。手抜きは俺のプライドが許さん、…が材料が足りるか否かは分からんのが現状。後で手直しをすることを考えて小屋を作らなければ…、そんなことを考えながら作業を開始する俺であった。

 

 

 

 

 

 

俺は頭の中にある設計図通りに木材をロープで固定していく、コブ太も俺の指示通りに作業をしている。…まさかここまで効率的に作業が出来るとは、…俺の頭に称賛を贈りたい。小屋の作り方…、ツリーハウスの設計図が俺の記憶から出てくるなんて思ってもみなかった。老人の持っていたパラセールだっけ? アレを作ったのが俺だと言うが、本当のことのようだ。パラセールは勿論のこと、今回のツリーハウスの他に様々な設計図が俺の頭の中にある。何の設計図かは分からないけれど、…必要となった時に用途を思い出すだろう。今回のようにな……。

 

設計図があるからか、それとも俺が物作りに関してハイスペックだからなのか、コブ太が思いの外器用だったからなのか、骨組みがあっという間に終わって床と壁になる板を張っている。鉄が無い為に木材から釘のような物を作り、打ち付ける箇所には小さな穴を開けてから打ち付ける。…黙々と作業をする俺達って真面目だよね?

 

床と壁に板を打ち付け終わった俺達は、続いて屋根を張り付ける作業にへと移る。…まぁこれもサクッと終わり、巨木の上に小さいながらも立派な小屋が出来上がった。現状では最高の出来であると言えるだろう、後は追々…手を入れていけばいいと思う。

 

俺とコブ太は巨木から降り、下から小屋を見上げてみる。…良い出来だとは思うのだが何かが違う、何かこう…これでいいのか? と疑問に思うくらいに。何だ…何が足りない? 見る限り良い出来じゃないか。う~む…と考える俺に、コブ太が俺の袖を掴んで…、

 

「ゴブッ、ゴブブ! ゴブ、ゴブゴブ!!」

 

と言ってきた。何を言っているのか分からないだって? …残念、俺には分かるんだなコレが。コブ太が言うには、

 

『ユートマッ、コレ見エルゾ! バッチリ、下カラ見エテイル!!』

 

そう彼は言っているのだ。まぁ…コブ太の言葉が分かるのは俺の他に、故郷の者達とゼルダ姫…ミファーぐらいか?

 

……………………故郷? ………ゼルダ姫? ………ミファー? ……何処だ? ……誰だ? …何故に出てくる? …分からない、…靄の中の顔が笑っている。……だが不快だ、…分からないから不快なんだ!

 

…袖を引っ張る力で我に返る俺。…いかんな、…今は小屋のことだろ。

 

「何かが違うっていうのは見えているってことか、それじゃあダメだよな。…ありがとうコブ太、…流石だ。」

 

俺はコブ太に礼を言ってから自身の頬を叩き気合を入れる、小屋が見えないように細工をしなければな。

 

そんなわけで小屋を隠すように葉や草を使って細工を施す、…そしてやっとこ俺達の拠点が完成した。




コントローラーのグリグリが馬鹿になる。

何てこった、…新しいのを買わなくては。

……やっぱりクラシックが良いのか?
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