校門の前に門番のように番人の様に立ちふさがる男。肌は浅黒く髪は短髪であり、体系は教師というより格闘家や軍人の方がしっくりとくるこの人物。生徒からは鉄人と恐れられており、私自身一番敵に回したくない厄介な教師である。しかし、その反面どんな問題児であろうとも真摯に向き合ってくれえるくれるため私としてはこの学校で最も信用できる教師である。
「おはようございまぁす。」
「あぁ、おは……おはよう」
あきらかに途中から敵意向き出しなんだが。
「鉄……西村先生、私何かしましたか?」
「いや、別に何かやらかしたわけではない。貴様のことは常日頃から全職員が警戒して……なんでもない」
「そ、そうですか」
自分に言い聞かせろ雨宮悠姫今の会話におかしいところはなかったと。
「ところで雨宮」
「はい?」
「貴様なぜここにいる?」
「いや、私ここの生徒ですけれど」
こんなこと言われる生徒は日本中探しても私くらいだろう。
「俺の知っている貴様なら始業式に真面目に出席するはずがない。今度は何を企んでいる」
警戒心をあらわにした表情でこちらを睨みつけてくる鉄人
「きょ今日は本当にただ登校してきた「うそをつくな」本当ですって」
……とりあえず、鉄人は私をあんまり信用してないことが分かった。
「なるほど理由はわかった。俺が間違えていたようだなすまなかった」
「いや、別にいいですって」
間違ったことをすれば生徒に対しても頭を下げる。こういうところが大人と子供の違いなのだろうか。
「ちなみに貴様がサボろうとしたことも分かった」
「いや、別にいいですって」
「はぁ、罰として放課後職員室に来い。特別に難しい参考書をプレゼントしてやろう」
「丁重にお断りし「もし来なければ」必ず行かせてもらいます」
やっぱり学校来なければよかったかなぁ。
「ところで西村先生。そろそろ組み分けの結果を教えてくれんかのぅ」
「おぉそうだった」
思い出したかのように箱から2つの封筒を取り出し私たちに渡すと同時になぜか背を向ける鉄人。まるで顔でも合わせないように。
「……雨宮今回のテストはどうだった」
「いつもどうりでしたけど」
組み分けでいうならC、Dクラスが妥当なところかな。
「そうか……残念だ」
「えっと何がですか?」
「残念だ」
「だから何が!!」
鉄人には似つかわしくないこの話し方……いやな予感しかしない。
「見てみればわかる」
「……そうですね」
とりあえず、封筒から紙を取り出す。このクラス分けでこの1年のすべてが決まるといっても過言ではない、Aクラスならばそれこそバラ色の生活が待っているが逆にFクラスなら地獄の日々の始まりだ。……まぁいつも通りの成績なら問題なんてないだろう。良くも悪くもない平凡な生活が待っているだろう。
「えっと……私のクラスは……F?」
三つ折りにされた紙にはFとだけ大きく書かれている。封筒には確かに私の名前が書かれているが……。
「これ私のじゃありません」
「いや、貴様のだ」
「そんなわけないですって!!!」
こんなことがあってたまるか。
「確かに……今回採点してみてお前の成績は間違ってもFクラスになるようなものではなかった」
「なら、なんで」
「お前……名前書き忘れたろ」
「what?」
え……名前
「いくら点数が良くても無記名者は0点だ」
「それってつまり……」
鉄人は私の方を向き死の宣告とも言える言葉を述べる。
「お前は今日からFクラスだ」
こうして私の高校生活2年目がスタートした。