この回は、これを書いてある段階では最後に投稿している本編、『専用対策』より後の時間軸です。
召喚サークルに石を捧げる。何度目か忘れるぐらいの英霊召喚。やっぱり初めて会う人、それも英雄との出会いの瞬間は緊張する。
気難しい人だったらどうしよう、とか、特異点で敵だった人だったら気まずいよな、とか色々考えはするけど、今のところは英霊全員と仲良くやれてる。だから今回も大丈夫だ…多分、きっと。
そんな事を思っている間に召喚サークルからほとばしる三つの光の輪が強い輝きを放つ。
そして、現れたのは______
「サーヴァント、キャスター。L霊夢、と申します。アルファベットのLに、おばけの夢で霊夢。非力な身ではありますが、よろしくお願いしますね」」
現れたのは、灰色の巫女さんだった。
「L霊夢さん、初めまして。藤丸立夏と言います。
早速で悪いんですが、あなたはMUGENの人ですか?」
最初に、これだけは聞いておかないといけない。MUGENと呼ばれる世界の住人とは、まだ特異点で会った数人としか交流がない。
だけど、その数人だけでMUGENとやらがろくな所じゃないことはよーく分かった。戦闘狂なだけならまだいいのに、何でああもおかしい人ばっかりなんだ。目の前の巫女さんはおしとやかなイメージを抱かせる。きっと、この世界の英霊だろう…
「はい、そうですよ?」
溜めもせずに肯定の返事をいただいた。
あっ、そうでしたか…
いや、まだだ。まだMCSみたいにまともな人の可能性がある。雰囲気とか正にいい人のそれだし。とりあえず話そう。俺は、L霊夢という名前の巫女さんに食堂で話そうと提案した。
ところで、L霊夢のLってなんだろう?
テーブルに座って向かい合う。色々聞きたい事があるけど、何から聞くか。そう考えていると、
「私はね?」
と、L霊夢さんから話しかけてきてくれた。ありがたいです。
「確かに、MUGENの住人だけど、別に戦いが大好きってわけじゃないんです。ただ、私がいられる場所があそこなだけで…」
そう言いながら伏し目になる。居場所がない、って事か?確かに灰色の人なんて見ないけど、それだけでイジメたりするものかな…
「私には、生まれつき持っている力があってね?それが、私がMUGENの住人である理由なんです…。」
ぽつぽつと零して、俯いていく。力…言ってて辛そうだし、聞いてるこっちも辛くなってくる。
…ってか!何で最初にこんな話をするんですか!暗い過去とかは後から教えてくれれば大丈夫だから!
「L霊夢さん。話すのが辛かったら無理に話さなくてもいいですよ。話せると思った時に、教えてくれれば大丈夫です。
ところで、その服って巫女さんですよね?でも、何で頭にリボン付けてるんですか?」
「え?あぁー…、うん。和洋折衷、って言うのかしら?それですよ、それ。リボンって、かわいいでしょう?」
少し大げさに聞いた。L霊夢さんは顔を上げると、苦笑いしながら答えてくれた。確かにリボンはかわいい。L霊夢さんのかわいさも相まってすごくかわいい。
よし。次だ。
「L霊夢さんって日本人ですよね?Lって何ですか?名字みたいな?」
「あっ。
えぇっと、名字ではないですね。称号?みたいなものです」
「へえー、どんな意味なんですか?」
「それは…look。
そう!見るって意味!」
嘘だ。自分の名字に悩むなんて絶対に嘘だ。でも、見る霊夢さんか。何か面白い。もうlookでいいや。言いたくないなら言わなくても大丈夫って言っちゃったしな。
そう思ってると、向こうからMCSがやってきた。ちょうどいい、MCSも混ぜて三人で話そう。
椅子から立ち上がって、MCSを誘おうと声をかけに行った。
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続きます。
ここから先は、L霊夢のメタ的解説となります。飛ばして大丈夫です。
博麗霊夢というキャラクターの改変キャラクター。
直死という隔離技術を搭載していて、当時その精度が最も高かったので(隔離の中で)最強のキャラクターと呼ばれていたが、今ではこのキャラよりも強いのがいるので恐ろしい。
直死とは、ざっくり言うと相手の生存フラグを強制的に0にする技術。
生存フラグが0になると死ぬので相手は死ぬ。
魔眼じゃない