悟飯のハンター試験?   作:KTケイティ

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長らくお待たせしました。
別作品『悟空とべジータのハンター試験?』を進めてました。。。
両方読んで下さってる方は、あちらの【17】が投稿されてから読んだほうが良いかもしれません。
http://syosetu.org/novel/151315/
【17】は2018/3/23には投稿予定です。



四次試験(おわり)

トリックタワーをクリアした悟飯たちは、塔の外で説明を受けていた

 

「私が試験官のリッポー。三次試験合格おめでとう。次の四次試験は遠くに見えるあの島、ゼビル島で行われる。四次試験が終わればあとは最終試験のみ」

 

ざわざわ

 

「そう、あと2つ。でもまずは四次試験に集中してもらう。テスト生の皆さんにはここにあるクジを引いてもらう」

 

(何を決めるんだ?)

 

不安がるテスト生にリッポーは続ける

 

「狩る者と狩られる者」ニヤリ

 

箱に注目が集まる

 

「この中にはいまいる君たちの番号が書かれた22枚のカードがある。それを引いてもらい、引いたものはそのカードに書かれた番号の札を手に入れる、というルールさ」

 

そしてもう少し詳しく、とリッポーは条件を提示する

 

①自分の番号札は3点

②引いたカードの番号と同じ札も3点

③それ以外の番号札は1点

合格の条件は6点以上持って1週間後に戻ってくること

 

「じゃぁまずは三次試験の合格順から…」

 

リッポーの合図と共にテスト生たちが順に引いていく

 

「それじゃぁゼビル島に着くまではごゆっくり」

 

テスト生たちはお互いの番号札がばれないように隠し合い、ただならぬ沈黙で包まれていた

 

*****************************************

 

ゼビル島へ到着した悟飯たち

 

「それでは三次試験合格順に船から降りて島へ入って頂きます!次の人は2分後に、という流れでいきます!」

 

案内役の女性から声がかかり、四次試験がスタート

 

全員が降りてしばらく経ったのち、悟飯だけは海岸に残って考え込んでいた

 

「うーん、言われたルールだと必ず半分は不合格になってしまう。しかも1点の番号札をとる人がいれば尚更…」

 

悟飯はあまり良い気持ちではなかった

 

せっかく協力してここまで一緒に来た仲間を、番号札を奪うという行為で蹴落とすことに納得がいかなかった

 

「やっぱり正々堂々と戦うのがいいと思う!ピッコロさんならきっとそうする!」

 

決意を固めた悟飯は気を入れる

 

(ボク以外の21人の場所は…よし!把握した!)

 

ドヒュン

 

勢いよく砂地から飛び上がり上空へと消えていった

 

*****************************************

 

「ゴンさん、キルアさん、レオリオさん、クラピカさん…ごめんなさい。あとで海岸に来てくださいね」

 

いきなり現れたかと思うと、謝罪を述べたあと一瞬でゴンたちの間をすり抜ける悟飯

 

手には4人の番号札が握られていた

 

「え、それはオレたちの…」

 

レオリオが言わんとする前に悟飯はまた空へと舞い上がって行った

 

******************************************

 

~3時間後~

 

ザシャ

 

最後の一人が海岸線に現れる

 

「これで22人揃いましたね!」

 

「てめぇぶっとばすぞぉ!!」

 

キレる参加者を止めるものはいない

 

それでも悟飯は続ける

 

「すみません。でもなんか違うって思ったんです。ルールは変えられなくても、最大限良い方法にしようって」

 

悟飯の真摯な言葉に参加者たちは少し落ち着いて話を聞く

 

「今から皆さんには、3点の相手の方と戦って頂きます。勝った人には本人の番号札と負けた人の分の番号札をお渡しします」

 

「正々堂々と正面から戦わせるつもりか」

 

大男がニヤリと笑う

 

「もちろん殺しなしで、海岸に引いたこの線を越えるかまいったと言った方が負けとします」

 

「んで?お前のルールに従わなきゃいけない理由とメリットは?」

 

バカにしたように悟飯を見下ろす

 

「やってもらえなかった場合は、集めた番号札を遠くの海に捨ててきます。やった場合は、最大人数の11人が最終試験に残れます」

 

言い切る悟飯

 

「拒否権もねぇ、ってことだな。じゃぁいっちょやるかぁ」

 

そして参加者たちの1vs1が始まる

 

そのとき

 

(…は…!…はん!)

 

ザザッ

 

悟飯の頭のなかで何かが聞こえてくる

 

(お…!ごは…!)

 

だんだんとクリアなる声

 

*******************************************

 

「お、悟飯起きたか!」

 

「父さん…?」

 

「どうした寝ぼけて。チチのやつが朝ごはんに魚取ってきてくれってよ」

 

「ボクはいま…夢…?」

 

「でぇじょうぶか?しっかりしてくれねぇーとオラも安心してハンター試験戻れねぇぞ」

 

(…!そうか!昨日父さんからハンター試験の話を聞いて…!一番金銭的に辛かったセルゲームあとの頃の自分イメージして、夢の中でハンター試験受けちゃってたんだ…)

 

「お、でぇじょうぶそうだな」

 

瞳に精気の戻ってきた悟飯を見て安心する悟空

 

「じゃぁまだ四次試験の途中だからゼビル島っちゅう島に戻ってくっぞ」

 

そう言って悟空は瞬間移動して行った

 




以上で終わりとなります!
皆さんご愛読ありがとうございました!

別作品の『悟空とべジータのハンター試験?』と実は繋がってました!
四次試験中に1度帰宅した悟空。
夕食時に面白おかしく悟飯にハンター試験を聞かせる悟空。
すんごい賞金がもらえると聞いて、悟飯は(あのときに知っていれば良かったな)と、セルゲーム後の貧乏生活を思い浮かべていました。
夜も更け、ベッドに入った悟飯は、その夜ハンター試験の夢を見たのでした。。。


関連作品はこちら
『ベジータの天空闘技場 攻略』
https://syosetu.org/novel/152392/


ご愛読、本当にありがとうございました。
是非感想など頂けると嬉しいです。

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