僕は、もう何か色々壊れそうだった。
アイズさんに子供がいるということを知ったからだ。
僕は、女の子の方を見た。
アイズさんと同じ金色の髪。
左眼しか開いてないが、アイズさんと同じ金色の瞳。
何故か驚いているが、アイズさんと似ている顔。
僕は分かった、否、分かってしまった。
年齢的にあり得ない筈だが、この女の子がアイズさんの子供だと。
情景に、子供が居ると。
「大丈夫?」
僕がぼ〜っとしていると、アイズさんが声をかけてくれた。
「ハイ。ダイジョウブデス」
反射的に応えたが、片言になってしまった。
「あ、アイズさん!この子は誰との子供ですか?」
僕はつい、リリ達そっちのけで聞いてしまった。
「...えっ!えっと...アイル?」
アイズさんは女の子の方に視線を向けた。
「その方に、私の事を言っていいですよ、お母さん。私、この人は何となく信用出来ますから」
「分かった。ベル、この子は・・・・・」
そうしてアイズさんは、アイル・ヴァレンシュタインについて話してくれた。
僕は、その内容に凄く驚いた。
「え〜〜!!未来から来た、アイズさんの娘⁈」
「はい。アイル・ヴァレンシュタインと言います」
「僕はベル・クラネルです。よろしく、えっと...「アイルでいいですよ」アイルさん」
僕達は、軽く挨拶を交わした。
僕はその時。大変な事を思い出した。
「あ!ぼ、僕の仲間は」
「そこで寝てるよ」
アイズさんが指を指して教えてくれる。
「はぁ〜、良かった〜」
僕はとても安心した。
「随分と仲間思いなんですね」
「え?」
アイルさんが急に、そんな事を言った。
「自分の事よりも、他人の事を優先してる。お母さんに、助けを求めた時だってそうだった。僕達を助けて、ではなく、仲間を助けてって言った。どうして、自分よりも仲間を大切に出来るの?」
その疑問に僕は、
「当たり前の事だから」
と直ぐに答えた。
それを聞いた2人は固まっていた。
「僕、何か変な事言いましたか?」
「...そんなことない。そういえば、フィン...団長に君が起きたら連れて来てくれって言われてる」
「分かりました。えっと、団長さんはどちらに?」
「私が案内する。アイルも一緒に行く?」
「いえ、私はここでこの人達の看病します」
「リリ達の事お願いします」
「分かりました、ベルさん」
そう言って僕は、アイズさんと団長さんの所に向かった。
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テントに1人で残ったアイルは、閉じていた右眼を開く。
そこには、ベルと同じ深紅の瞳がある。
「...ベル・クラネル、私と同じ色の瞳を持つ男の人。もしかすると...」
アイルはテントの中で、そんな言葉を呟いた。
とりあえず異端児編までは書こうと思います。
よろしくお願いします。