矢口蘭堂が走ってくる。
「ポプ子さーん!」
ポプ子とピピ美、手を振って彼を迎える。
「おー!
三人は、荒野と化した東京を、丘の上から眺めおろした。
矢口蘭堂は、目に涙を浮かべている。
「我々は勝利した……
だが、その過程で失われたものは、あまりにも大きい……」
空に、死んでしまった者たちの顔が映し出されるように思えた。
大河内総理……
ヘルシェイク矢野……
マグマミキサー村田……
志村祐介……
Twitterで物申すマン……
尾頭ヒロミ……
ベーコンムシャムシャくん……
巨災対のみんな……
そして日本の……世界中の、数知れない犠牲者たち……
「みんな、死んでしまった。
もう……
戻ってくることは……ないんだ」
人々の死を
矢口蘭堂は、静かに涙した。
彼の背に、そっと優しく触れる手のひらがある。
左右からひとつずつ、彼に差し伸べられる手のひら。
ポプ子とピピ美だ。
「だいじょうぶだ」
ピピ美が力強くウィンクした。
「ドラゴンボールで
生きかえれる!!!」
*
3日後。
みんな生き返った。
*
次の日、ピピ美が、ポプ子に手紙を持ってきた。
「今日はおたよりが来ています」
「ほう」
「『これまでの展開を全部だいなしにするドラゴンボールオチとか最低。
こんなご都合主義ではずかしくないんですか。
はじめから書き直しなさい』」
フフッ、とポプ子はほほえんだ。
そしてカメラ目線。
「こんな しょうせつに まじに
なっちゃって どうするの」
ポプ子は両手のこぶしを床に叩きつけた。
「とれてへんやんけーッ!!
日間ランキング1位―――――!!!」
(2018/6/2現在)
ポプ子が電話をかける。
「もしもし?
ちゃんと他の作者に感想投げてお返し強要したの?
ツイコミュで信者囲い込み組織票は?
じゃ、複アカで10点爆撃も?
は?
アカロック食らった??」
ポプ子、肩をすくめ、ため息をつく。
「はー。
あとがき
というわけで、これにて「ゴジラ vs ポプ子」完結です。
以前に書いた「ゴジラ vs 大仏」がご好評をいただき、それに気を良くした私が、露骨に2匹目のどじょうを狙って書いたのがこの作品です。
こんなクソ小説を最後まで読んでくださったみなさま、ほんとうにありがとうございました!
信者のみなさまからのお褒めの言葉だけをお待ちしております! 批判とかいりません!! メンタル豆腐なんで!!!!
それでは、これにて。
さようなら、みなさん! またガンダムファイト14回大会でお会いいたしましょう………