第7話
「なあ、蒼那」
「はい?」
「何でこんなに近くに座ってるのかな」
「いいじゃないですか、お昼の時間くらい」
「あのな、視線がすごいんだよ」
現在キュウビと蒼那は隣に座っていて男女からの視線が集中している
「気にしなければいいじゃないですか」
「気にするわ」
そんな時一人の生徒が近づいてくる
「ここにいましたか」
「ん?どうしたゼノヴィア」
生徒が転入生のゼノヴィアだとわかると周りの男子の視線が強くなる
「今夜の予定なのですが」
「ああ、ゼノヴィアに任せるよ。使うものも用意させるし、要望があれば揃える」
「ありがとうございます。では自分はこれで」
「彼女が」
「ああ、同居人だ」
同居人という言葉に反応して男女からの視線がさらに強まる
「……」
「全然怖くないから睨むのはやめろ。ゼノヴィアにそんな感情ないよ。ただ住むところがないから同居してるだけ。てか、蒼那はゼノヴィアが家に来ること聞いてなかったか?」
「あ……」
「忘れてたな」
昇降口で
「あの」
「ん?」
廊下で
「そういえば」
「どうした?」
教室内で
「すみません」
「なんだ?」
教室までのゼノヴィアとの会話だ
それ見ていた松田と元浜が咆哮をあげる
「「なぜイッセーと狛ヶ津だけモテるんだ!」」
「なんでって言われても」
「お前ら3人は煩悩まみれだからだろ」
「いいですかー今渡した紙粘土で好きなものを作ってみてください。動物でもいい人でも家でもいい。自分がいま脳に思い描いたありのままを表現してください。そういう英会話もある」
ねえよ、とクラスメイト達の心の声が聞こえた気がする
「レッツトライ!」
思い描くは原初の獣。九つの尾、毛並み、細い顔。マガツキュウビを作っているとイッセーの周りが騒がしくなる。どうやらリアス・グレモリーの全体像を作ったみたいだ。裸だがな
そんな時ゼノヴィアが肩を叩いて来たので振り返るとゼノヴィアは狛ヶ津の作品を指さしていた
「ああ、これは、キュウビだよ。なかなか上手くできてるだろう?」
「あ、蒼那。それにサーゼクスも、ってことはそっちはグレモリーの父親か」
「九尾くんじゃないか」
「久しぶりだな。はい蒼那これ」
「キュウビですか?」
「そうだよ。英語の授業で無意識に作ってしまってね」
英語で、といった顔を三人はしたが嘘は言っていない
「そういえばこういうイベントに真っ先に現れそうな蒼那の姉は?」
「面倒事が増えそうなので知らせていません」
「なるほど」
歩いていると騒ぎの声が聞こえてくる
「何事ですか?」
騒ぎの場所にはリアスとその眷属たちがいた
「あらリアスここにいたのね。今ちょうどサーゼクス様とおじ様をご案内していたところなの」
「お父様お兄様……」
九尾は騒ぎの元であろう匙のそばにある女性を見るとその女性が九尾に抱きついてきた
「きゅーくーん!!」
「「きゅーくん!?」」
抱きついてきた女性を受け止めてその顔をよく見る
「あー……セラ?」
「うん!覚えてくれてたんだね!レヴィアたん嬉しい☆」
呆然としている後ろの悪魔たちをよそにセラことセラフォルー・レヴィアタンは続ける
「昔の約束覚えてる?」
「約束?別れた時のか?」
「そうその約束☆」
「たしか……たしか……たし、か……」
「ん?どうかした?」
「再開できたら結婚……だったか……?」
「うん!じゃ、結婚しよ☆」
「まてまて、それは小さい時の口約束じゃないか。第一僕は付き合うだとか今は考えていない」
「いいから結婚しよ☆」
「え、えぇ……」
このあと滅茶苦茶断った
「なんかいつも違う魔力を感じたから来てみれば、吸血鬼か」
「ヒィッ!なんか来ました!?」
「無駄だよ吸血鬼くん。君の神器じゃ僕は止められない。それからお前たちも落ち着くんだ」
「でもこいつはアザゼルで」
「それぐらい知ってるよ。俺が何年生きてるのかわかってるのか若造」
少し威圧してからアザゼルへと向き直す
「久しぶりだな、今日は神器でも見に来たのか」
「おうよ。で、お前さんのも見せてくれると俺としちゃ嬉しいんだがな」
「神器に喰われてもいいなら触らせてやるけど?」
「見せてくれればいいんだよ。相変わらず危ない奴だぜ」
少し神器を見せた後各々の神器の扱い方を話しアザゼルは帰っていった
「ふうん、自分の神器を扱いきれないねぇ」
ギャスパーを見るが怯えられている
「ま、仕方ないか」
そう言い手のひらに魔力を集めながらギャスパーに近づいていく
「こ、来ないでください」
「なぁに、すぐに終わるさ」
ギャスパーは恐怖からか目をつぶってしまうが、ギャスパーが考えていた痛みは来ない
恐る恐る目を開けると首に何かを通される
「僕の殺生石を応用した抑制装置だ。これで君は誰も止めることはない」
「ほ、本当ですか……」
「ああ、本当だよ。試しに何か止めようとしてごらん」
石を放るが止まることはなく地面へと落ちていった
「途中でもいいから参加してくれって言われて来てみりゃ、また厄介ごとか」
結界を通り抜けグラウンドに入ると魔術師が転移で送られて来ていて結界内の時間が停止していることが分かった
それを感じ尾を出すのに時間はかからなかった
「全員喰い殺す」
跳ぶと手近な魔術師を捕まえ地面へと叩き落す、獣が咆えた
「彼が来てしまったか」
「ああ、そうらしいな」
「……誰も部屋から出ないでくれ巻き添えを食うからね」
「でも、それじゃ彼はひとりで」
「いいんだ、やつらは彼を怒らせた」
「怒らせた……?どういうことですか」
「そうだね大戦の少し前の時かな」
サーゼクスが目を閉じて語り始めた
「彼には付いてくる人物がいた。それが彼の友であり家族だった人間と吸血鬼のハーフの少女だった。彼は当時も無敵の存在だった。そんな彼に吸血鬼たちから見捨てられた少女が拾われた。少女は特殊な神器を持っているだけでそれ以外に特別な力はないし強くはなかった。むしろ弱かった」
目を開け顔をあげる
「彼は少女と過ごすときはいつも笑顔だった。だけど大戦が始まると少女は誘拐されてしまった」
「誘拐?」
「神器が狙いだったんだよ。停止世界の邪眼がね」
「それってギャスパー君と……」
「そう一緒のものだよ。少女は神器を無理やり暴走させられ体が耐えられずに息を引き取った。そこからはまさに地獄だった。少女の亡骸を取り込んだ彼は戦場で敵対したものすべてを喰らった。魔王だろうが神だろうが二天龍もね。まあ自業自得だったんだよ。自分たちが触れたのは竜の逆鱗が優しく思えるものだったってね。それで三大勢力は現在みたいになっているのさ」
外ではキュウビが魔術師の頭を踏み砕いていた
「彼は妻になっただろう彼女と同じ力を持つギャスパー君を同じ最期で失いたくないだけなんだよきっと」
室内に魔法陣が現れるがキュウビが咆哮をあげると魔法陣が強制的にグラウンドに展開され悪魔が現れるが口を開く前に地面に叩きつける
「見つけた」
叩きつけた悪魔を見る
「見つけた」
煙が晴れた先の悪魔を見る
「見つけたぞ、旧魔王レヴィアタンの血筋!」
叫ぶと同時に魔力が噴出し尾の数を増やす
「旧魔王の直系。エリナを殺した旧魔王の血筋。ようやく滅ぼせるこの手で」
「何のこ」
その先は話せなかった。九つの尾が叩きつけられ台詞が遮られた
「俺の前でまた同じことを繰り返すか」
「だからなんのことですか!」
「旧魔王が俺の家族をさらって死なせたんだよ。知らないのか旧魔王の血筋のくせに」
「だからってなぜ私が狙われるのですか!」
「理由?そんなの」
キュウビが身を構えて発する
「お前が旧魔王の行いをまた繰り返そうとしたからだ」
右手に白龍皇の籠手、左手に赤龍帝の籠手、尾の先には九つの殺生石が浮かんでいた
カテレアが構えるより先に殺生石の力で魔力生命力能力が吸収、最大出力がどんどん減少している間、さらに二天龍の籠手の力で半減吸収、倍加していく
あっという間カテレアは死にかけの人間レベルまで衰弱したがキュウビの手は止まらない
殺生石を一つにし吸収した力に数回倍加をかけたものをカテレアの胸に埋め込み、倍加の力を譲渡する
「自分の力ではじけろ。恨むなら先代を恨むんだな」
許容量を超えた力は爆発という形でカテレアの外へと放出された
「終わったよ、エリナ……」
ヴァ―リが裏切ったかどうかですがここでは別に裏切っていません。裏切っても旧魔王の血筋を暴露したらテロ関与ですぐ殺されるし、出番を減らすのはもったいないと思いそのままです。残っていればマガツキュウビと戦闘訓練出来るしね
エリナはまあパッと思いついた名前ですね。エリナ・デア=フォーゲルヴァイデです。見た目と名前のみですが。
蒼那をヒロインポジから外しましたレイヴェル同様すみません
そうそう白龍皇は籠手じゃなくて光翼だろって来る前に言っておくと翼は別に要らないと思ったため籠手にしています。散らす必要もないわけですし。飛行は普通にできます普段は跳んでるだけで