ハイスクールD×M   作:ノイヨウ

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一月ほど空いてしまいました。どうも調子が上がらず手をつけない日が続いていました。申し訳ないです
さて、ここでの話の流れはアニメ同様に放課後のラグナロクを先に出し、後にホーリーです。今回も1話で章は終わりです


放課後のラグナロク
第8話


「冥界に?」

「ああ、部長たちが帰るらしいから付き添いで。狛ヶ津たちにも是非って連絡があったらしいぜ」

「そう言われてもな……」

「あ、ちなみに。来なかったらセラフォルー様が押しかけるらしいぞ」

「わかった。行けばいいんだろ行けば」

「おう、伝えておくからな」

 

急に停車したため、ゼノヴィアが戸惑っているとアザゼルがやってきて事情を説明した

「要は、眷属の力の確認ってところか」

「ま、そんなとこだ」

相手役になった悪魔を見るため列車を降りると龍の悪魔がいた

「タンニーンが相手役か。んじゃ勝てるはずもないか」

「狛ヶ津も知り合いかよ……」

「そんなに交流はなかったけどな」

 

「オーディン?悪魔が北欧と同盟か。禍の団対策か」

「ええ、そんなところです」

「そう簡単にいくとは思えないがな。オーディンはいいとしても北欧の他の神が許すかがわからない。拘束や殺害も視野に入れとかないと最悪北欧が割れるぞ」

 

「マガツキュウビにも特訓相手を頼んでもいいか?」

「断る」

「まあ、そう言わずにさ」

「アホか、俺は教えるためにここにきたんじゃない。第一誰を鍛えろって言うんだ。俺と今生きてるやつらじゃスタイルも力も全く違うぞ」

「あ〜、そこまで否定されるとなぁ……」

「わかってくれたならそれでいい。俺の戦い方なんて学んでもいいことなんかないしさ」

 

「キュウビ様、そろそろ時間です」

「もうそんな時間か、ありがとうゼノヴィア。じゃあ、行こうか」

「はい」

読んでいた本を閉じ立ち上がると悪魔たちが集まっている広間へと移動を開始する

 

広間に入ると一人の女性が泣き叫んでいた

壇上には各勢力のトップがいるが普段は見かけない客がいた。ひげを伸ばした男と泣いていた女性

「久しぶりだなオーディン」

「マガツキュウビか」

「エリナと旅をしていた時以来か?」

「お主はあやつ以外に女は作らないと思っていたんじゃがの」

「悪いな、ゼノヴィアは付き人だ」

「……あやつも幸せだったはずじゃ」

「そうか……」

「お待たせして申し訳ありませんでした。オーディン殿相も変らぬご壮健ぶり嬉しく思います」

それからサーゼクスが話し終わり、オーディンが調印を結ぼうとしたその時だった

「異議あり」

「やはり来たか」

転移の紋章が扉のように割れ中から男が出てくる

「我こそは北欧神ロキだ」

「ロキ殿北欧の神といえどそなたにこの場を荒らす権利はない」

「我らが主神殿が我ら以外の神話体系に接触していくのは耐え難い苦痛でね」

「ロキよ。今すぐヴァルハラへ戻るなら許してやらんでもないが」

「許す?ふざけるな老いぼれ」

「主神になんということを!」

「他の神話体系と和議を結んでは我らが迎えるべきラグナロクが成就できないではないか」

「どっかで聞いたような話だな、おい。てめえ禍の団と繋がってやがるな」

「協力関係にあることは認めよう。だがこれは私の意思だ。いでよ我が愛しき息子よ!」

フェンリルが現れ、ロキが指を鳴らすとフェンリルは行動を開始する

飛び上がり柱を蹴ると瓦礫が崩れ落ちるが朱乃の雷撃により被害は防いだがフェンリルは朱乃に狙いを定める

しかし、フェンリルが襲い掛かるよりも先に男が牽制をする

「この娘に手は出させぬ」

「愚か者が」

するとフェンリルの足元から光始める

「隙だらけだ」

「ベルゼブブ!」

するとロキは光と共に消えてしまった

「アジュカ」

 

「オーディン」

「キュウビか」

「やつを、ロキをどうするつもりだ」

「よくて監獄行きじゃな」

「……そうか」

「許してほしいキュウビよ。今回のことは我ら北欧だけの問題じゃなくなってしまったのじゃ」

「わかってる。俺もそれほどやわじゃない」

キュウビはそのままオーディンの横を通り部屋の中へと消えてしまった

「ロスヴァイセよ。あやつが永遠に近い時を生きて得たものは何だと思う?」

「え?それはどういう」

「やつは力しか得られなかったかわいそうなやつじゃ。家族はおらず、恋人は告げる前に殺され、友は今回の件で監獄行き。どうしたらやつは幸せになるんじゃろうな」

 

「では、行ってきますキュウビ様」

「ああ、無理はするな」

 

「ミョルニルが到着したか……」

「どうしたキュウビ?」

「胸騒ぎがする。俺も出る」

「待てキュウビ!お主が行けばお主はロキと……!」

「ああ、わかってる。でもなオーディン」

「なんじゃ」

「俺はもう、遅れたくないんだ」

短く答えるとキュウビは空間転移でゼノヴィアやロキがいる時空へと跳ぶ

 

転移するとフェンリルが間近まで迫ってきていた。転移の魔力を感じたロキが差し向けたのだろう

そのフェンリルを所謂裏拳で振り払い岩に叩きつけると辺りを見渡す

体に穴が開き倒れる一誠、傷ついたグレモリー眷属とシトリーたち、少なからず疲弊してるだろうイリナとロスヴァイセ、地に落ちたままのミョルニル

そして上空から睨みつけている

「ロキ」

「キュウビなぜここに来た!」

「胸騒ぎがしたからだ。案の定来て正解だったな」

「この件はお前には関係ないことだ」

「関係ならある。そこの青髪は俺の付き人でな、俺はすでに関係者だ」

「ならその青髪を連れて帰れ」

「それはできない話だ」

「……」

「お前はここで捕まえる」

跳躍してロキに対して右手を振るうが障壁に阻まれるが尾を1本出すことで障壁を叩き割りロキは腕をかわしキュウビは地面に降りていく

「ロキ」

目をつぶって名を呼ぶ

「ん?」

「お前はいい友だったよ」

「そうか」

目を開くと尾を9本出し、尾先には9つの殺生石

「考えは変わらないのか……」

「ああ」

殺生石を一つ撃ちだすが障壁に遮られ弾かれる

続けて二つ撃ちもまた弾かれる

「空間置換」

「!」

ロキの上空にはキュウビとミョルニル

「大人しくしてろ」

そのままミョルニルをロキに叩きつけた

 

「あれ?君はオーディンの付き人の」

「ロスヴァイセです」

「にしても、どうしたんだい?オーディンなら帰ったはず……忘れて置いていったな」

「……」

「家来るかい?」

 

「今帰った」

「お帰りなさいませ。そちらの方は?」

「ああ。彼女はロスヴァイセ」

「ようやく……」

「え?」

「ようやくキュウビ様がご子息を!」

「落ち着け!」

 

「なるほどオーディン様が置いていかれたと」

「置いていったていうよりは忘れてったのが正しいがな」

「うぅ……」

「報告が一つあります」

「何だ?問題が起きたのか?」

「いえ、オーディン様からです」

「オーディン?なんだ」

「嫁候補を置いていったので仲良く暮らせとのことです」

「いつに間にこの家を……それ以前に嫁候補だと!?何考えてるんだあいつは!それでお前たちが盛り上がっていたのか。……悪いな君が俺のせいで置いていかれたとは」

「……」

「なあ、もしも、良かったらなんだがここで暮らさないか?」

「え?」

「これは君にしてやれる詫びだ、どうか許してほしい」

「え、その」

「心配しなくてもいい、俺に話しにくいことがあればゼノヴィアに相談してくれ。戻りたいのなら準備しよう。すぐには決めにくいようだったらここで考えてくれ。俺はちょっと部屋に戻ってるから」

 

「嫁候補、か……」

思い浮かぶのは一人の少女

「エリナ……俺は君を幸せにしてやれただろうか……。俺が一緒にいさせたから、一緒に暮らしていたからエリナは……あの時オーディンやロキに任せておけば……死ななくてよかったのかもしれない……そうしたらエリナは今も生きてたのかもな……俺が恋をしなければエリナは幸せになったんじゃないのか……」

空を見上げてポツリと呟く

「あの青味がかった瞳を見ているとエリナを思い出してしまう。わかってるさエリナは死んだもう会えない、わかってるさ……」

 

帰ります。そう伝えに来たはずなのに

『俺が恋をしなければエリナは幸せになったんじゃないのか』

それを聞いた時前にオーディン様が言っていたことを思い出した

『ロスヴァイセよお主は死んだ相手が本当に幸せだったかと考えたことがあるか?』

『考えたことはありますがやはり直接言われないと本心はわからないですね』

『そうか、そうじゃな。あやつは幸せだったんじゃな』

『オーディン様?』

『昔ハーフ吸血鬼が死ぬ数日前に言いに来たんじゃ。私は彼と過ごせて幸せですっての』

『ハーフ吸血鬼?彼とは一体?』

『ハーフ吸血鬼はエリナといっての。彼、そやつの名は』

マガツキュウビ

 

「マガツキュウビ 様」

「ん?決めたかい?」

「残ります」

「帰らないのかい?主神の付き人なんて出世コースだろ?」

「それでも、私はここに残って貴方と過ごします。彼女の代わりにはなりませんが彼女が幸せだったことを貴方に理解していただくために」

「エリナが、幸せだった……?嘘だ、俺が死なせてしまったんだエリナを、俺が……」

「本当です!オーディン様がおっしゃっていました!彼女が亡くなる数日前に話したら貴方と過ごせて幸せですって言っていたそうです」

「エリナが幸せだった?幸せだった……?そうか……そうか……!」

閉じられた瞼の端から雫が床に落ちる

「幸せだったのかエリナは……幸せにしてやれたのか……」

止まることなく雫は床に落ちる

「よかった……よかった……」

そんなマガツキュウビをロスヴァイセはそっと抱きしめた




最後の一文を抱きしめたか見守ったで悩んだ結果抱きしめたにしました
キュウビ自身はエリナを幸せにできていなかった、オーディンは直接聞いて幸せにできていたと思っていて、微妙にすれ違っていたようにしました。『幸せだったはずじゃ』でキュウビはオーディンの推測だと勘違いしたというわけです。言い方の問題ですね
まあ、そんな過去があったもんでソーナの告白を断ったということになります。まあ、要は自分の恋のせいで想い人が死んだということでトラウマになってたってわけです。それ以外にもエリナを殺した三大勢力ということでどうにも受け入れられず拒絶しているといった感じです
ロスヴァイセがヒロインかな?でもここで言ってもまた、変えますってなったらダメなきが……
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