「だからしかたないでしょ！そうなっちゃったんだからさー！試験はやり直さないわよ！こっちだって理由あんだから！」
メンチは大声で電話相手に怒鳴る
相手はハンター協会だ
「サスペンダーやろうがテスト生に料理の作り方指導したりしなきゃこんなことにはならなかったわよ！とにかく試験の結果は変わらないわ！407番のみ合格よ！」
プッ
メンチが電話を切って終わらす
電話の相手側では…
「もぉ～乱暴だなぁ。会長、どうします？」
小男が会長と呼ぶ老人に声をかける
「ふーむ。あの娘もかなり強情だからのぅ。仕方ない、行くとするか」
飛行船に乗り、ハンター協会の会長は二次試験会場へと向かう
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ドゴォオオオオオン
大柄の男、255番が机を叩き壊す
「納得いかねぇ！オレが目指してるのは賞金首ハンターだ！美食ハンターごときに合否を決められたくねぇ！」
「オラも不合格は困っぞぉ…」
悟空も一緒になって訴える
「残念だったわね。来年頑張ればー？」
バカにするようにメンチが挑発する
「ふざけんじゃねぇええええ！」
255番がメンチに飛びかかる
その瞬間ブハラが手ではたいて建家の外まで飛ばす
ついでとばかりに悟空もはたくが
バシン
悟空は飛んでいかない
「なにすんだよひでぇなぁ。豚の丸焼きあげたじゃねぇか」
（そういう問題ではない…）
その時、上空から声が聞こえてくる
「それにしても。合格者１人とはちと厳しすぎやせんかの？」
ハンター協会のマークを携えた審査委員会の飛行機が会場の上と着いていた
そこから一人の老人が飛び降りてくる
ドォン！
（いまので足は大丈夫なのか！？）
「ハンター協会最高責任者…ネテロ会長…」
メンチが呟く
「メンチくん。今回の試験、本当に君の採点に間違いはないのかね？」
ネテロが問いただす
「…いえ。確かに私の採点にも問題があったかもしれません…」
「ふぅむ。ならば再試験をせねばいかんのぉ」
「ネテロ会長。それではマフタツ山まで連れて行ってもらえませんか？お題は"茹で卵"にしようと思います」
「うむ。それならよいじゃろう」
ネテロの一声で再試験が決まる
テスト生たちを飛行船に乗せ、マフタツ山へと向かった
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マフタツ山
真ん中でぱっかりと割れた山の頂上に悟空たちは降ろされる
「ここがマフタツ山。この底が見えないほどの裂け目から落ちたらあっという間に海まで流されるわよ。じゃぁちょっと待ってて」
ひょい
メンチは説明もそこそこに谷へと飛び降りる
～数分後～
メンチは谷から戻ってくる
「はい、これが今回の試験の卵。クモワシの卵よ」
マフタツ山にしか生息しない貴重種の鳥
「クモワシは頑丈な巣を張るの。この狭い谷の間にしか巣を張らないから、こうやって飛び降りて取るしかない。巣は頑丈だから人が掴まっても大丈夫よ。じゃぁ、スタート！」
テスト生たちは尻込みし、なかなか飛び降りられない
「簡単じゃねぇか」
ふわっ
「おいカカロット！！」
空に浮き上がり谷へ向かおうとする悟空をべジータが掴んでヒソヒソと話す
「この試験では空を飛ぶことは禁止だろう！ブルマに言われたのを忘れたのか！」
「そーいやそうだっけか。たはは」
「いいから着地しろ！浮いたままでいるんじゃない！」
スタッ
テスト生含めネテロたちも目を丸くする
（あ、あいつ…いま浮いとらんじゃったろうか…）
悟空たちがドタバタとしてる合間に、メンチが再度問いかける
「ギブアップするのも勇気よ。テストは今年だけじゃないわ」
その言葉で２８人がギブアップを宣言する
その中にはあの255番も入っていた
残り４４人
そして悟空は…
「飛んでいけねぇなら…削るか！」
ズバババババババ
あっという間に地面を削り、クモワシの巣まで階段状の道を作る
「これでみんなも安全に取れっぞ」
歩いてクモワシの巣まで行き、卵を取ってくる悟空
それに続きテスト生たち４４人は卵を手に入れる
（し、試験の根底が崩れている…）
「どっひゃー！うめぇ！最高だ！」
「なに！？食わせろカカロット！…うっ！」
「な、ほんとうにうめぇだろ？」
悟空とべジータはクモワシの卵を何度も取りに行って食べまくった
この日、人知れずクモワシは絶滅した
そして合格したテスト生のみを飛行船に乗せる
そしてべジータは船に乗り込む前に、置いていかれることを知り呆然としている255番に近づき、Tシャツを剥ぎ取っていた
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二次試験 合格者４４名！
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