飛行船内
ネテロ会長がテスト生を見渡す
「ふむ、こうしてみると…なぜか全く緊張感が感じられんな…」
(こいつらのせいだよ!)
テスト生全員が悟空たちを睨む
「気になるのぉ…せっかくだからこのまま同行させてもらうことにする」
ネテロの同行が決まり、テスト生は朝の8時まで自由時間となる
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「あり?べジータ着替えたんけ?」
Tシャツを着ているべジータに悟空が声をかける
「あぁ、親切なやつがいたんでな」ニヤ
「それにしても試験はあとどんくらいあんだよぉ。そろそろオラ面倒になってきたぞ」
そこにトンパがやってくる
「試験の数はその年によって違うが5~6が基本だな」
「お、トンパじゃねぇか!じゃぁあと3つくれーあるってことけ!?はひぃー」
「だにっぃ!?トンパだと!?」
ヒィィ!
逃げようとするトンパをべジータが捕まえる
「オレ様を覚えているかトンパとやら」ニヤリ
「あ、あは…どちら様でしたっけ…」
「よほどぶっ飛ばされたいらしいな。カカロット!オレはこいつに用事がある!貴様は邪魔だ!」
「なにカリカリしてんだべジータのやつ?まぁ食堂でも探してみっか」
悟空は飛行船内を探索しに部屋から出ていった
「じゃ、じゃぁオレも…」
逃げようとするトンパの肩に手を回して止めたべジータは言う
「貴様、脱げ。脱げば許してやろう」
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「お、ゴンとキルアじゃねぇか!」
廊下でゴンとキルアを見つけた悟空
「あ、悟空!いまちょうどキルアの家のこと聞いてたんだ!」
「へぇー、家がなんかすげぇのか?」
「あの暗殺一家のゾルディック家なんだよ!」
「バカ!あんまばらすなよ!」
「んじゃタオパイパイみたいなもんけ?」
過去に戦った相手を思い出しながら悟空は尋ねる
「あぁ、あれは表に出てる暗殺者だね。うちは裏。あんなちゃちなやつと比べてもらっちゃ困るね」
キルアが自慢気に話す
「でもじゃぁキルアおめぇも悪いやつっちゅうことになるんだろ?せっかく知り合ったのにぶっ飛ばすのは気が引けるぞぉ」
そう言いながら拳に気を込める悟空
「き、キルア自身は悪いことしてないよ!」
「そうけ?んじゃやめとくか」
そんなやり取りをしていると
カッ!
ものすごい気迫が飛んでくる
バッと振り返ったゴンとキルア
しかしそこには誰もいない
「どうかしたかの?」
気迫がした方とは反対側からネテロが声をかけてくる
「やるね…」
頬に汗を流すキルア
「今のが?ちょこっと歩いただけじゃよ」
なんともない振りをして答えるネテロ
「ちがうぜじぃさん。あんたに言ったんじゃない」
キルアはネテロの後ろを見ていた
「おめぇ年寄りのくせに動きはぇぇな!」
嬉しそうな悟空が立っていた
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その頃、試験官たちは食事をしながら話していた
「今年のテスト生たちどう思う?」
メンチが話を切り出す
「あたしの二次試験、あの406番と407番のせいでよくわかんないことになっちゃってさぁ。テスト生たちの実力が全然わかんないのよね」
「あの407番の料理、うまかったなぁ…」
ブハラは思い出したようにお腹をさする
「その話はいまはいいでしょ。サトツさんはどう思う?」
「ふぅむ。今年は新人がおかしいですね。スタートの遅れた406番と407番がなぜか二次試験に間に合っていましたし」
「ブハラは?」
「うーん、新人じゃないけど気になったのは44番かな。二次試験始まったときには意識朦朧としてたし」
「それもあるけど、殺気よ。255番がキレたときに殺気を放ってたのがあいつよ」
忌々しげに言うメンチ
「あとオレも407番は気になったかな。メンチ気づいてた?あの人服装が段々変わっていくんだ」
「彼は特殊ですね。最初はタイツのようなものを着てました。報告によると、その後一度全裸になったようです」
「で、そのあと裸サスペンダーになったってわけ?」
「はい。そして飛行船では既にTシャツを着ていました」
淡々と話すサトツ
「44番ヒソカ、406番孫悟空、407番べジータ、この辺りは要注意ね」
そしてメンチの言葉で締め括られた
なかなか進まずすみません。
いろいろ書きたいこといっぱいで…