悟空とベジータのハンター試験?   作:KTケイティ

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低評価増えてきた…
残念だけど頑張ります


【17】四次試験 途中帰宅

シュン

 

「おぅ、帰ったぞチチ!」

 

自分の家へと瞬間移動で戻ってきた悟空

 

「悟空さ!びっくりさせねぇでけろ!」

 

畑仕事をしていたチチは、急に現れた悟空に驚いて尻餅をついていた

 

「悪ぃ悪ぃ」

 

そう言いながらチチに手を差し伸べて起こす悟空

 

「んだ、ありがとだ。それで?ブルマさのとこで上手く仕事出来てるだか?」

 

「ブルマのとこっちゅうわけじゃねぇんだけど、ブルマから紹介されたハンター試験っちゅうやつを受けてるとこだ」

 

「ハンター試験!?あれま。悟空さがそんなの受けてるとは知ねかっただ。すんげぇお金になるっていうのだけは聞いてるだが」

 

「どんくらいかは聞いてねぇけど、ちゃんと試験クリアしてってるぞ」

 

「悟空さがか!?そりゃめでてぇべ!あれから帰ってこないから心配してたんだべ」

 

「あと2つで合格って聞いてるぞ。今日は時間余ったんで途中で戻ってきてんだ」

 

「あぁ…神様…やっとオラの悟空さがまともに…」

 

「神ったってデンデだぞ」

 

「なんでもいいだよ。悟空さが頑張ってくれてるだ。今日は晩御飯食べて行けるのけ?」

 

ちょっと寂しそうに尋ねるチチ

 

「もちろんだ。チチのご飯が食べたくて帰ってきたんだしな」

 

「嬉しいこと言ってくれるべ。腕によりをかけて作らねぇとな!あとせっかくだ!悟飯ちゃんも呼ぶだよ!オラ急いで電話してくるだ!」

 

大急ぎで家に入って電話をしだすチチ

 

(修行だけじゃなくて仕事もしてみっか)

 

嬉しそうなチチを見て、悟空はそう思うのだった

 

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そしてべジータは

 

ゼビル島から見えなくところまで泳いだあと、途中から空を飛んで家へと戻っていた

 

シュタ

 

家の前へと降り立ち、そのまま重力室へと足を運ぼうとするべジータ

 

「あれ?パパ?…何その格好」

 

玄関からトランクスが顔を覗かせていた

 

「トランクスか。気にするな。どうだ?久しぶりに一緒に修行でもせんか?」

 

「わーい!あ、でもパパどうしたの?気がものすごく小さいけど…」

 

「ちっ、そうだった。ブルマのやつのリミッターで力が出せんのだった」

 

「外せばいいじゃん」

 

無邪気に笑うトランクス

 

「それがこれは…!ちょうどいい、トランクス。これを外せたら遊園地へ連れてってやろう」

 

「いいの!?絶対だよ!」

 

「あぁ、約束だ」

 

「ほいっ」

 

バギッ

 

音を立てて崩れるリミッター

 

「…ククク。はぁあああああああ!!!!!」

 

べジータは巨大な気を上げる

 

「ど、どうしたのパパ!?」

 

「はぁあああああああああ!!!」

 

「家が崩れちゃうよぉ!」

 

フッ

 

べジータの気が静まる

 

「フフフ、この感覚。やはりこうでないとな」

 

ニヤつくべジータ

 

「それで?パパ、遊園地はいつ行くの?」

 

嬉しそうに飛び跳ねるトランクス

 

そこへ、ブルマが今の騒音を聞いて飛び出してくる

 

「べジータ!帰ったなら言いに来なさいよ!合格はしたの!?何よその格好は!ドラゴンボール集めは!?その前にやることもあるんだからね!」

 

「う、うるさいやつだ…」

 

べジータはブルマに引っ張られて家の中へ連れていかれる

 

そしてある部屋の前まで来たとき、ブルマからデッキブラシを渡される

 

「あれ?ここ立ち入り禁止の部屋じゃないの?」

 

首をかしげるトランクス

 

「そう、誰かさんのせいでね」

 

ジーーー、っと冷たい目でべジータを見るブルマ

 

既に何の場所かがわかってしまったべジータは無言

 

「とにかくまずは掃除すること。いい?」

 

「…わかった」

 

自身の屈辱を文字通り灌ぐことになるべジータ

 

「ボクもパパ手伝うよ!部屋見てみたいし!」

 

無邪気なトランクスに焦るべジータ

 

「い、いやっ、ここはっ!」

 

「あんたはいーの」

 

ブルマはちゃんとべジータのプライドをわかって、トランクスに見せないように別の部屋へと誘導する

 

「あ、でもこれは着けててね」

 

カシャリ

 

あっという間に新しいリミッターをべジータの腕にはめ、ブルマはトランクスと歩いていった

 

ブルマへの感謝の気持ちと、ムカつく気持ちでべジータは一杯になっていた

 

そして、べジータは自分が放出したものの掃除に取りかかった

 

*******************************************

 

 

そして悟空宅での夕食

 

「いやー、びっくりしましたよぉ。母さんが大急ぎで戻ってこいなんて言うから父さんに何かあったのかと思いました」

 

「ははは、すまねぇだ。つい嬉しくなっちまって」

 

ガツガツ ムシャムシャ

 

美味しそうに食べ続ける悟空に悟飯は問いかける

 

「それで、父さんはいまどんなことしてるんです?」

 

「ボクも聞きたい!」

 

悟天が体を乗り出して興味津々で聞いてくる

 

「こらこら、悟天ちゃんマナーの悪いことはダメだべ」

 

悟天をあやすチチの横で悟空が話し始める

 

「話すと長くなるんだけどよぉ…モグモグ」

 

「大丈夫ですよ。今日は久しぶりに家に泊まって行きますから」

 

「そうか?んじゃ最初はザバン市ってとこから━━━」

 

ワイワイ

 

そうして夜は更けていった

 

その日、悟飯は夢を見る

 

でもそれはまた別のお話




この話が、別作品の『悟飯のハンター試験?』へと繋がっています。
http://syosetu.org/novel/151289/
もちろんそちらを見なくてもこちらの本編には全く問題ありません。
時間のある方は覗いて頂ければ幸いです。

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