四次試験 1日目の夜 ブルマ宅では
「ブルマ、掃除は終わった」
精神的に疲れきった顔で声をかけてくるべジータ
「ん、お疲れ様。お風呂綺麗にして沸かしといたから入ってらっしゃい」
「あぁ(助かる)」
「いいのよ。で、服はまだそれ着るわけ?」
「いや、いつものを着る」
「だと思って脱衣場に置いてるわよ」
「ふん(礼など言わん)」
「どーいたしまして」
べジータの心を読んだようなブルマとの会話
トランクスも最近はだんだんとわかってきていた
風呂場に向かいかけたべジータは急に振り返る
「やっぱり戦闘服はいい。私服にしてくれ」
「あら?どういう風の吹き回しかしら?」
「トランクスを…、遊園地に連れてってやらんといかんからな」
「約束ほんとだったんだ!」わーい
「バカね、夜は開いてないわよ。私服は明日準備してあげるから今日はパジャマにでも着替えて寝なさい」
「バカとはなんだ!」
「はいはい。じゃぁトランクスも一緒に入ってらっしゃい。久しぶりでしょう」
「ちっ」
べジータは踵を返して風呂場へと向かう
後ろからついてくるトランクスに何も言わないあたり、一緒に入ってくれるのだろう
「トランクスったらあんなに喜んじゃって。それじゃ晩御飯でも作りましょうかね」
そういってブルマは椅子から腰を上げた
******************************************
四次試験 2日目 ゼビル島 悟空たち
「あそこだ」
レオリオが大きな木の根元を指差す
「あぁ、見えたぞ。トンパだ」
「どうする?こっそり近づくか?」
一応尋ねるレオリオ
「そんなことしねぇよ。ちゃんと返してもらうだけだ」
そのまま歩いて近付く悟空たち
「よっ!」
急にかけられた声に飛び上がるトンパ
「な、なんだ悟空じゃないか…。何の、用だい?最終日まで隠れていた方がいいと思うってアドバイスしたはずだが」
「アドバイス、ねぇ」
悟空の後ろから現れたレオリオがたしなめるように言う
「あ、あはは。バレちゃったわけか」
ジリッ
後ずさるトンパ
「スミマセンでしたぁああああ!!」
と、一転頭を下げて土下座するトンパ
「どうしても合格したくてよぉ。故郷にお腹を空かせた子供たちもいて。…どうしようもなかったんだ…」
この通りだすまん、と続けるトンパ
「そー言うことなら正直に言ってくれたら手伝ったのによぉ」
悟空が呆れ顔で返す
「しかも子供の一人は体に豆のようなデキモノもできちまって…」
続けるトンパ
「豆のような、だと!?」
驚くレオリオ
しめた!ばかりに更に続けるトンパ
「そ、そうなんだ全身に広がって…」
「…天然痘というやつか」
「そ、それだよそれ!やばい状態なんだ!」
「レオリオぉ、オラトンパから番号札返してもらわなくていいぞぉ。他の人探しに行こうぜ」
諦めた悟空に対してレオリオは
「天然痘はなぁ、1980年5月8日にWHOが撲滅宣言出してんだ!人類の戦いの歴史否定するような嘘つくんじゃねぇ!」
「う、嘘なんか!?」
「…バレたら仕方ない…逃げるのみよ!」
バシュウウウ
地面に煙玉を投げつけ白煙の向こうへと消えていくトンパ
「待ちやがれ!」
「オラもう怒ったぞ」
本気の悟空から逃げられるはずもなく、あっという間に捕まったトンパ
悟空は、自分の番号札と、トンパが他人から奪っていた番号札を1枚手に入れた
「これで自分の3点とバーボンの1点、トンパの持ってた誰かので1点…4点か」
「5点だな」
レオリオが訂正する
「あと1点ならなんとかなりそうだ」
にっこり笑った悟空は、レオリオと別れて次の相手を探しに動いた
********************************************
四次試験 2日目 べジータたち
ゴオオオオオオオオオオオ
「キャァーーーーーー!」
叫び声が轟く
べジータとトランクスは遊園地に来ていた
「恐怖を感じる為の乗り物か?」
ジェットコースターを見上げながら呟く
「違うよ!怖くて楽しいんだって!」
ワクワクのトランクス
「どこを見渡しても人だらけで嫌になってきやがるぜ」
「ねぇねぇ、次はあれいこー!」
トランクスに手を引っ張られ、地面を引きずられるべジータ
ズザザザザザ
「あ、パパごめんなさい…」
「………。き、気を付けろよ」
「リミッターのこと忘れてたね。でもまた外すとママ怒るし」
「いい。それで何に乗りたいんだ」
にぱっ と笑顔になるトランクス
「あっちあっちー!」
(未来のお前の分まで楽しませてやるさ)
そしてべジータ親子は日が暮れるまで遊園地を堪能した
*******************************************
四次試験 2日目 夕方時点
悟空、5点
いろいろネタにしてしまったべジータさんへのお返しです。
きっと本当に良い父親してると思いますよね。
次回もお楽しみに!