悟空とベジータのハンター試験?   作:KTケイティ

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そろそろ四次試験も終わりたい


【22】四次試験 みんなで修行だ

時間は数日遡り

 

四次試験 3日目 朝 カメハウス

 

「━━━━と、いうのが基本じゃな」

 

亀仙人がゴンたち4人へ向けて修行の基本を教え込む

 

「あとは、実践あるのみ、じゃの」

 

そう言うと亀仙人はレルートを連れていそいそと部屋へ入っていく

 

(え、エロ仙人…)

 

「んじゃまずは神殿まで行くか」シュン

 

4人を連れて神殿瞬間移動する悟空

 

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シュン

 

「よし、着いたぞ」

 

「こ、ここは…?」

 

雲がずっと下に見える

 

「神様のいる神殿だ」

 

悟空はそう言って建物へ向けて歩き出す

 

「ここ、落ちたら間違いなく死ぬな…」

 

レオリオは首を竦めながらついていく

 

そんなとき、緑色をした小さな人物がやってくる

 

「悟空さん、久しぶりですね!」

 

「おおー!デンデ!」

 

「ポポもいるぞ」

 

横から顔を出すポポ

 

柱の影にはピッコロもいる

 

相変わらずの無愛想だが顔だけは出してくれる

 

悟空はゴンたちにみんなを紹介し、デンデたちには精神と時の部屋を使わせてもらう許可を取る

 

「良いですよ、でも一般の方に耐えられるでしょうか?」

 

「たぶん無理だ。でも1週間、1ヶ月とかちょっとずつならなんとかなるかもしんねぇ」

 

「そういうことなら!」

 

さっそくデンデは神殿の奥へ案内をする

 

ゴンたちは驚きすぎて言われるがままついていく

 

「ここが精神と時の部屋です。中では1年でも、外では1日です。重力は10倍で空気も薄く、何もないところです」

 

「そんなところが本当に…」

 

いぶかしむクラピカにデンデは続ける

 

「中の広さは地球と同じくらいですから、あまり遠くに行かないようにしてくださいね!」

 

そしてデンデは扉を開ける

 

真っ白な世界が視界に映る

 

「一度に入れるのは2人までです。誰から入りますか?」

 

「なんで2人なの?」

 

ゴンがデンデに尋ねる

 

「そういう決まりなんです。2人以上入ると扉が消えてしまうんです」

 

ゴンたちは相談をして決める

 

「まずはオレとキルアが入るね!」

 

一番最初はゴンとキルア

 

二人が扉の中へ消えていく

 

「んじゃ、待つとすっか。ポポ、オラ腹減っちまった」

 

食事を催促する悟空

 

(1年が1日なら、1ヶ月で2時間…。そんなすぐに出てこないか)

 

クラピカは一人頷き、悟空に続く

 

その瞬間

 

バンッ!

 

精神と時の部屋の扉が勢いよく開き、ゴンがキルアを抱えて飛び出してくる

 

「悟空!キルアが!キルアが潰れちゃった!」

 

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精神と時の部屋の重力に耐えられなかった2人

 

ゴンが言うには、キルアが精神と時の部屋の建物の外へ踏み出した瞬間、キルアが崩れ落ちたのだそうだ

 

手を伸ばしたゴンの手もバキバキに折れていた

 

「こりゃひでぇ!仙豆取ってこねぇと!」

 

「ボクが治します!」

 

飛び立つ悟空をデンデが引き留める

 

ギュイイイイイイン

 

キルア、ゴンの順番でデンデが回復させる

 

「弱ったなぁ、10倍の重力もダメかぁ」

 

頭をポリポリとかく悟空

 

(普通は2倍でも立っていられないはずだが…)

 

冷静に判断するクラピカ

 

「うーん、おっ!そうだ!」

 

悟空が何か思い至った様子で消える

 

瞬間移動したようだ

 

そして1時間後

 

「遅くなってわりぃわりぃ」

 

悟空が戻ってくる

 

「ブルマに言って重力を下げるもん作ってもらったぞ」

 

腕輪のようなものを差し出す悟空

 

「腕輪の上に浮き上がって見える数字の値まで、重力を下げるらしいんだ」

 

さっそく着ける4人

 

「なんにも感じないよ?」

 

「1.5っていうのが重力?」

 

ゴンとキルアが尋ねてくる

 

「そうみてぇだ。いまは外にいるから重力も1のまんまだけど、精神と時の部屋に入ればわかるさ」

 

そう言って悟空がゴンとキルアを精神と時の部屋へ連れていく

 

「もう潰れるのはごめんなんだけど…」

 

じと目で悟空を見るキルア

 

「でぇじょうぶだから入った入った」

 

背中を押して二人を入れると、ポポが扉を閉める

 

上手くいっているようで、それから2人は二時間後に出てきた

 

「まぁ初めてで1ヶ月いれたら充分かな」

 

悟空はしたり顔で頷き、交代にクラピカとレオリオを入れる

 

そして一時間後、二人はででくる

 

「ちょっと早ぇなぁ」

 

「私はまだいけるのだが彼がね」

 

クラピカがレオリオを指差しながら答える

 

出たり入ったりを繰り返しながら、日にちは過ぎていく

 

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四次試験 6日目 夕方

 

「でぇぶ慣れてきたみてぇだな」

 

ゴン、キルア、クラピカ、レオリオの4人を見て悟空は言う

 

「あぁ、みんな普通の状態で2倍の重力までは耐えられるようになったよ」

 

クラピカが代表して答える

 

「本気出したら3倍までは行けるさ」

 

キルアも続ける

 

「よし、そしたら明日の朝はオラも入ってみんなで一緒に修行すっぞ」

 

満足げに頷く悟空

 

「え、でも入れるのは2人までなんじゃ…」

 

ゴンが聞いてくる

 

「でぇじょうぶだ。扉がなくても出られる方法があるんだ」

 

そして1日が終わる

 

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四次試験 7日目 朝

 

「みんな良く寝れたか?」

 

悟空の問いかけに全員が頷く

 

「じゃぁ昼前の11時までには出でくっぞ」

 

そうデンデたちに言い残して、悟空たちは5人で精神と時の部屋に入って行った

 

「入ったのが7時だから、4時間。つまり2ヶ月あるということだ」

 

クラピカがさっそく計算をして、壁に60個のマスを書く

 

「1日経ったたら×を書き込むってか?」

 

レオリオが頷きながら眺める

 

「あれ、本当に掴めないや」

 

ゴンの手は、精神と時の部屋のドアの取っ手を掴もうとしてすり抜ける

 

「んじゃ始めっぞ」

 

その合図と共に悟空たちは修行を開始した

 

それから2ヶ月

 

「これが悟空たちが使っていた気か」

 

クラピカたちは気のコントロールを覚えていた

 

「すごい!強いよオレたち!」

 

気功波や舞空術までは使えないが、全身に気をめぐらせて戦闘力の大幅アップを成し遂げていた

 

「ありがとう悟空。まさかこんなことまでできるとは」

 

クラピカがお礼をする

 

そしてレオリオが言う

 

「じゃぁとにかく出ようぜ」

 

それに全員が頷く

 

「悟空、どうやって出るの?」

 

ゴンの問いかけに悟空がしたり顔で答える

 

「スーパーサイヤ人3になって穴を空けるんだ」

 

かぁああああああああああ!!!

 

悟空が金色に輝き髪が逆立つ

 

(一体どういうことだ!?サイヤ3とは!?)

 

かぁあああああああああ!!!

 

ぁあああああ!!!

 

…あり?

 

悟空は通常の黒髪に戻る

 

そして自分の腕を見ながら言う

 

「まじぃな、リミッターのせいでスーパーサイヤ人3になれねぇ」

 

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四次試験 7日目突入

べジータは6点

悟空たちも6点

 




閉じ込められた悟空たち。
どうなる四次試験!

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